シンガーソングライターのSano ibukiが、自身の音楽のルーツや、新曲『プラチナ』に込めた思いを明かした。
Sano ibukiが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは5月16日(月)、17日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
そんなSano ibukiは、去年の夏以来となる新曲『プラチナ』で、どんな自分らしさを表現したのか。
Sano ibuki:『プラチナ』という楽曲は“別れ”がテーマの楽曲となっています。年齢を重ねて、さまざまな別れを経験してきているけど、ここ最近は別れをテーマに曲を書いていなかったなと思って。特にここ数年、物理的な別れを経験するタイミングもあったので、「書くなら今かな」と書き上げました。
人は別れを選ぶと、ずるずると引きずってしまう感覚もあると思うんですけど、それもひとつ人間としての正しい姿だと思うんです。この曲では“無理に別れたものへの思いにケリをつけようとしなくてもいいんだよ”と提示したつもりです。別れを肯定するというか、そういった感情を自分なりに咀嚼して、作っていきました。
楽曲を作るときは、ただただ悲しいだけの曲を作るのではなく、どこかに希望が宿っているというか、少しでも聴く人が前を向けるような曲になればと思っています。逆に希望あふれる曲でも、どこかに切なさがあったりだとか、そういうものは、意識していますね。
この楽曲は、あくまで誰かが傍にいても、結局、人間はひとりだということを歌っています。そういう考え方は、自分らしさなのかなって思いますね。あくまで、君がいて、僕がいて、そして、君がいるからひとりぼっちと感じられるというか。曲の中で<君><僕><僕ら>という複数人を登場させているのは、ひとりを強調するためというか。
それと、別れに対して裏腹なことを言っちゃうことも自分らしさかなと思います。<何も寂しくない>と歌っておきながら、<ごめん、嘘>と言ってしまう。そういう駆け引きをしてしまう部分は、僕らしさだと思いますね。
Sano ibukiの楽曲の特徴は、歌詞に物語性があることだ。そんな彼が曲作りをする上で影響を受けた出会いとは?
Sano ibuki:僕のルーツとなる楽曲はマイケル・ジャクソンの『Smooth Criminal(スムーズ・クリミナル)』です。父親がマイケル・ジャクソン好きだったので、生まれたときからしょっちゅう家の中で流れていました。本当にずっと流れていたので、いつから聴いていたのか、思い出せないくらいです。
そんな中で鮮明に覚えているのは4〜5歳くらいの頃。『Moonwalker(ムーンウォーカー)』という作品を齧るように見ていました。そこから音楽と映像の関係性を学び、シナジーみたいなものにワクワクしていた記憶があります。
影響を受けた部分はすごくたくさんあるんですけど、音の部分はもちろん、曲を作るときに物語を意識することですね。マイケル・ジャクソンの曲は、物語をそのまま映像化できるくらい立体的に作られていると思っていて、物語と音楽の繋がりという部分は濃く影響を受けていると思います。
そういう意味では『Smooth Criminal』は自分の中で一生ルーツになる曲なんだろうなと思います。マイケル・ジャクソンの『Thriller(スリラー)』のMVって13分超のすごい長い作品じゃないですか。ショートムービーくらいあるMVだったりするのに、あんなにも世界中に広がって。それはやっぱり音楽の持つ物語を視覚的に昇華させることの妙なんじゃないかなって思っています。
物語のような楽曲を生み出すSano ibuki。マイケル・ジャクソンを聴き続けていたことが、まさに作風形成のきっかけとなったようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
Sano ibukiが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは5月16日(月)、17日(火)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
別れを描く際の、Sano ibukiらしさとは?
2017年に本格的にライブ活動を開始したSano ibuki。最初に「J-WAVE SONAR TRAX」に選ばれた楽曲は、1st Mini Album『EMBLEM』にも収録されている『魔法』だ。以降も、『革命的閃光弾』『おまじない』『emerald city』『pinky swear』など、たびたび「SONAR TRAX」に選出されている。ほかにも、スタジオライブの披露などでも『SONAR MUSIC』に登場し、番組でお馴染みの存在となっている。そんなSano ibukiは、去年の夏以来となる新曲『プラチナ』で、どんな自分らしさを表現したのか。
Sano ibuki:『プラチナ』という楽曲は“別れ”がテーマの楽曲となっています。年齢を重ねて、さまざまな別れを経験してきているけど、ここ最近は別れをテーマに曲を書いていなかったなと思って。特にここ数年、物理的な別れを経験するタイミングもあったので、「書くなら今かな」と書き上げました。
人は別れを選ぶと、ずるずると引きずってしまう感覚もあると思うんですけど、それもひとつ人間としての正しい姿だと思うんです。この曲では“無理に別れたものへの思いにケリをつけようとしなくてもいいんだよ”と提示したつもりです。別れを肯定するというか、そういった感情を自分なりに咀嚼して、作っていきました。
楽曲を作るときは、ただただ悲しいだけの曲を作るのではなく、どこかに希望が宿っているというか、少しでも聴く人が前を向けるような曲になればと思っています。逆に希望あふれる曲でも、どこかに切なさがあったりだとか、そういうものは、意識していますね。
この楽曲は、あくまで誰かが傍にいても、結局、人間はひとりだということを歌っています。そういう考え方は、自分らしさなのかなって思いますね。あくまで、君がいて、僕がいて、そして、君がいるからひとりぼっちと感じられるというか。曲の中で<君><僕><僕ら>という複数人を登場させているのは、ひとりを強調するためというか。
それと、別れに対して裏腹なことを言っちゃうことも自分らしさかなと思います。<何も寂しくない>と歌っておきながら、<ごめん、嘘>と言ってしまう。そういう駆け引きをしてしまう部分は、僕らしさだと思いますね。
マイケル・ジャクソンの物語性に影響を受けた
Sano ibuki:僕のルーツとなる楽曲はマイケル・ジャクソンの『Smooth Criminal(スムーズ・クリミナル)』です。父親がマイケル・ジャクソン好きだったので、生まれたときからしょっちゅう家の中で流れていました。本当にずっと流れていたので、いつから聴いていたのか、思い出せないくらいです。
そんな中で鮮明に覚えているのは4〜5歳くらいの頃。『Moonwalker(ムーンウォーカー)』という作品を齧るように見ていました。そこから音楽と映像の関係性を学び、シナジーみたいなものにワクワクしていた記憶があります。
影響を受けた部分はすごくたくさんあるんですけど、音の部分はもちろん、曲を作るときに物語を意識することですね。マイケル・ジャクソンの曲は、物語をそのまま映像化できるくらい立体的に作られていると思っていて、物語と音楽の繋がりという部分は濃く影響を受けていると思います。
そういう意味では『Smooth Criminal』は自分の中で一生ルーツになる曲なんだろうなと思います。マイケル・ジャクソンの『Thriller(スリラー)』のMVって13分超のすごい長い作品じゃないですか。ショートムービーくらいあるMVだったりするのに、あんなにも世界中に広がって。それはやっぱり音楽の持つ物語を視覚的に昇華させることの妙なんじゃないかなって思っています。
物語のような楽曲を生み出すSano ibuki。マイケル・ジャクソンを聴き続けていたことが、まさに作風形成のきっかけとなったようだ。
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
番組情報
- SONAR MUSIC
-
月・火・水・木曜22:00-24:00