J-WAVEの一大音楽プロジェクト「MUSIC ACCELERATOR PROGRAM」(通称MAP)について、J-WAVE「MAP事務局」プロデューサーが解説した。
このトークが展開されたのは、ライゾマティクス・真鍋大度がナビゲーターを務めるJ-WAVEのPodcast連動プログラム『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』のワンコーナー「ERA MUSIC ACCELERATION」。放送日は4月3日(日)。
今回はMAPについて、J-WAVE「MAP事務局」プロデューサーの小向国靖が概要を語った。
真鍋:まずこのMAPが発足した経緯について簡単に教えてください。
小向:J-WAVEは『INNOVATION WORLD』を通じて、さまざまなスタートアップの企業のみなさんとコミュニケーションをとってきました。その中で、最近のミュージックシーンはアーティストがスタートアップ化していると感じています。たとえば、プロモーションに動画のプラットフォームやSNSを使ったり、ビジュアルをコンセプティブにしたり、世の中に出るためにさまざまなマーケティング戦略を立てているなと。グロースしていく経過がスタートアップ企業に近いと思ったことが、MAPプロジェクトが生まれた背景です。
スタートアップ企業には、自身の成長を加速させるアクセラレーター・プログラムという仕組みが存在する。大企業が、将来性のあるスタートアップ企業に対し、協業や出資を目的として自社のリソースを提供したり、アドバイスや指導を行うメンターを付けて様々な形で支援、育成するプログラムだ。MAPは、ミュージシャンをスタートアップに見立てて、J-WAVEが支援、サポートをしていくというものだ。
MAPの特徴のひとつとして、NFT(非代替性のトークン)の活用がある。音楽シーンを変えるかもしれないと注目されているテクノロジー、ソリューションであるNFT技術を使い、アーティストのサポートを目指す。
小向:アーティストには半年間、プロデューサーやメンターのアドバイスを受けながら、3曲、4曲のデモ楽曲を作っていただきます。最初はもしかすると、スタジオ一発録りとか、自宅でアコギを弾いている音源かもしれません。そうした音源をNFTとしてマーケットプレイスに出品します。NFTで得た収入は、次の2曲目3曲目のデモ楽曲の制作費にあてられます。またNFTは、作品が転売(二次流通)されたときに、その販売額の一部がアーティスト、クリエイターに戻ってくるのも利点です。
小向:バンド、ボーイズグループ、ガールズグループ、もしかしたら、VTuberみたいな方の応募もあるかもしれませんね。ジャンルも問いませんので、ラッパー、DJの方もいるかもしれない。応募締め切り後は、真鍋さんも含めてMAPプロジェクトがアーティストを選出します。その後、真鍋さんをはじめ、さまざまなプロデューサー、メンターの方から、番組やスタジオワークを通じていろいろなアドバイスをしていただきます。J-WAVEのミニ番組のナビゲーターにチャレンジしてもらったり、番組にゲスト出演してPRしてもらう機会も出てくると思います。半年間かけて彼らがさまざまな戦略の元グロースしたあとに、J-WAVEが毎年秋に開催するイベント「J-WAVE INNOVATION WORLD」で、その姿を披露していたくというスケジュールになっています。
真鍋:このMAPに参加するアーティストは、J-WAVEとしてサポートをしていくんですよね。
小向:そうです。無名な方もいるかもしれないし、事務所に入っている方もいるかもしれない。プロで一部歩み始めている方もいるかもしれませんが、J-WAVEとして全体でプッシュしていきたいなと思っています。真鍋さんはMAPでこんなアーティストが出てきたら面白いな、というのはありますか?
真鍋:アメリカなんかだと、全方位で契約するみたいな形も出てきていますよね。音楽だけじゃなくて、SNSだったりグッズだったりファッションだったり、音楽コンテンツ以外ものがミュージシャンに求められる時代になってきているなと思っているんです。なので、音楽という軸以外のいろいろなベクトルを持ったミュージシャンの人が出てくると面白いかなと思います。走りはカニエ・ウェストだと思いますが、プロジェクトにクリエイティブディレクター、昔だとヴァージル・アブローが入っていたみたいに、音楽をやっているだけじゃなくてデザイナーだったりクリエイティブディレクター、ビジュアルアーティスト、映像作家、映像監督だったりというのが集まって、新しいバンドの形というのもすでに出てきていると思うんです。あまりいろいろな枠にとらわれずに新しい人たちが参加してきてくれると面白いかなと思います。
小向:YOASOBIさんとかもそんな感じですよね。あと、Adoさんなんかもですよね、ビジュアルコンセプトに絵師という人たちがいたりとか。さまざまなクリエイターが集まってひとつのアーティストを作り上げていく、みたいなところは本当に興味深いなと思って。そういうのもこのMAPの立ち上げのきっかけになっています。
真鍋:NFTみたいな新しいテクノロジーの仕組みが入ってきて、それをきっかけに音楽のリリースの方法とかも急激に変わってきているので、このプロジェクトでもそういったことが起きていってそれを目撃できる。面白くなるんじゃないかなと思いました。
「MUSIC ACCELERATOR PROGRAM」の募集要項、詳細については、以下のページまで。
・公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/map/
『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』では、各界のイノベーターが週替りでナビゲート。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。放送は毎週日曜日23時から。
このトークが展開されたのは、ライゾマティクス・真鍋大度がナビゲーターを務めるJ-WAVEのPodcast連動プログラム『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』のワンコーナー「ERA MUSIC ACCELERATION」。放送日は4月3日(日)。
NFTでアーティストを発掘・育成する「MAP」とは
J-WAVEでは4月から次世代アーティストを発掘、育成するプロジェクト「MUSIC ACCELERATOR PROGRAM」がスタート。次世代アーティストをJ-WAVEと豪華プロデューサーやクリエイター、マーケター陣が発掘し、メンターとして半年間かけて育成する音楽プロジェクトだ。真鍋もメンターとして参加する。今回はMAPについて、J-WAVE「MAP事務局」プロデューサーの小向国靖が概要を語った。
真鍋:まずこのMAPが発足した経緯について簡単に教えてください。
小向:J-WAVEは『INNOVATION WORLD』を通じて、さまざまなスタートアップの企業のみなさんとコミュニケーションをとってきました。その中で、最近のミュージックシーンはアーティストがスタートアップ化していると感じています。たとえば、プロモーションに動画のプラットフォームやSNSを使ったり、ビジュアルをコンセプティブにしたり、世の中に出るためにさまざまなマーケティング戦略を立てているなと。グロースしていく経過がスタートアップ企業に近いと思ったことが、MAPプロジェクトが生まれた背景です。
スタートアップ企業には、自身の成長を加速させるアクセラレーター・プログラムという仕組みが存在する。大企業が、将来性のあるスタートアップ企業に対し、協業や出資を目的として自社のリソースを提供したり、アドバイスや指導を行うメンターを付けて様々な形で支援、育成するプログラムだ。MAPは、ミュージシャンをスタートアップに見立てて、J-WAVEが支援、サポートをしていくというものだ。
MAPの特徴のひとつとして、NFT(非代替性のトークン)の活用がある。音楽シーンを変えるかもしれないと注目されているテクノロジー、ソリューションであるNFT技術を使い、アーティストのサポートを目指す。
小向:アーティストには半年間、プロデューサーやメンターのアドバイスを受けながら、3曲、4曲のデモ楽曲を作っていただきます。最初はもしかすると、スタジオ一発録りとか、自宅でアコギを弾いている音源かもしれません。そうした音源をNFTとしてマーケットプレイスに出品します。NFTで得た収入は、次の2曲目3曲目のデモ楽曲の制作費にあてられます。またNFTは、作品が転売(二次流通)されたときに、その販売額の一部がアーティスト、クリエイターに戻ってくるのも利点です。
応募はプロアマ、ジャンル問わず
MAPでは5月8日(日)まで、アーティストを募集中だ。プロ・アマ、ジャンルは問わない。小向:バンド、ボーイズグループ、ガールズグループ、もしかしたら、VTuberみたいな方の応募もあるかもしれませんね。ジャンルも問いませんので、ラッパー、DJの方もいるかもしれない。応募締め切り後は、真鍋さんも含めてMAPプロジェクトがアーティストを選出します。その後、真鍋さんをはじめ、さまざまなプロデューサー、メンターの方から、番組やスタジオワークを通じていろいろなアドバイスをしていただきます。J-WAVEのミニ番組のナビゲーターにチャレンジしてもらったり、番組にゲスト出演してPRしてもらう機会も出てくると思います。半年間かけて彼らがさまざまな戦略の元グロースしたあとに、J-WAVEが毎年秋に開催するイベント「J-WAVE INNOVATION WORLD」で、その姿を披露していたくというスケジュールになっています。
真鍋:このMAPに参加するアーティストは、J-WAVEとしてサポートをしていくんですよね。
小向:そうです。無名な方もいるかもしれないし、事務所に入っている方もいるかもしれない。プロで一部歩み始めている方もいるかもしれませんが、J-WAVEとして全体でプッシュしていきたいなと思っています。真鍋さんはMAPでこんなアーティストが出てきたら面白いな、というのはありますか?
真鍋:アメリカなんかだと、全方位で契約するみたいな形も出てきていますよね。音楽だけじゃなくて、SNSだったりグッズだったりファッションだったり、音楽コンテンツ以外ものがミュージシャンに求められる時代になってきているなと思っているんです。なので、音楽という軸以外のいろいろなベクトルを持ったミュージシャンの人が出てくると面白いかなと思います。走りはカニエ・ウェストだと思いますが、プロジェクトにクリエイティブディレクター、昔だとヴァージル・アブローが入っていたみたいに、音楽をやっているだけじゃなくてデザイナーだったりクリエイティブディレクター、ビジュアルアーティスト、映像作家、映像監督だったりというのが集まって、新しいバンドの形というのもすでに出てきていると思うんです。あまりいろいろな枠にとらわれずに新しい人たちが参加してきてくれると面白いかなと思います。
小向:YOASOBIさんとかもそんな感じですよね。あと、Adoさんなんかもですよね、ビジュアルコンセプトに絵師という人たちがいたりとか。さまざまなクリエイターが集まってひとつのアーティストを作り上げていく、みたいなところは本当に興味深いなと思って。そういうのもこのMAPの立ち上げのきっかけになっています。
真鍋:NFTみたいな新しいテクノロジーの仕組みが入ってきて、それをきっかけに音楽のリリースの方法とかも急激に変わってきているので、このプロジェクトでもそういったことが起きていってそれを目撃できる。面白くなるんじゃないかなと思いました。
「MUSIC ACCELERATOR PROGRAM」の募集要項、詳細については、以下のページまで。
・公式サイト
https://www.j-wave.co.jp/map/
『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』では、各界のイノベーターが週替りでナビゲート。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。放送は毎週日曜日23時から。
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2022年4月10日28時59分まで
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番組情報
- TOPPAN INNOVATION WORLD ERA
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毎週日曜23:00-23:54
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真鍋大度