作曲家、音楽プロデューサーのYaffleが、最新シングル『Wish You Could Come feat. Satica』の制作エピソードを語り、自身の人生の転機を振り返った。
Yaffleが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」。ここでは4月2日(土)のオンエアをテキストで紹介する。
YaffleはJ-WAVEと六本木ヒルズがゴールデンウィークに開催するフリーライブイベント「TOKYO M.A.P.S.」のオーガナイザーを担当する。詳細は公式ホームページをチェック。
甲斐:全体的に寂しさを感じる雰囲気が楽曲にあって、Saticaさんのしっとりとした、レイドバックな歌声とマッチしていました。Yaffleさんの世界観ができあがっている曲だなと思います。
Yaffle:ありがとうございます。
甲斐:今回の楽曲は、2021年秋にロサンゼルスで初めておこなったライティング・セッションから生まれたそうですね。ライティング・セッションは具体的にどのような形でおこなわれるのですか?
Yaffle:曲を書くセッションなので、誰かがアイデアを持ってくることもあるし、何もないところから「どんな気分?」って話から始まることもあります。プロデューサーとトップライナーという役割分担をしていることもあるし、同じような人が何人かいて話し合って曲を書くこともありますね。
甲斐:海外では共作ってスタンダードだとは思います。共作の面白さってどんなところにあるんですか?
Yaffle:共同作業なので、自分以外のアイデアが入ってくるのは面白いです。「こんなふうに作るんだ」っていうやり方を発見している人もいましたね。他の人との違いを楽しんだりすることが多いかもしれないです。
甲斐は「今回の楽曲制作はいかがでしたか?」と質問する。
Yaffle:僕はだいたいアイデアを当日の朝にちょろっと作るんです。今回の場合はSaticaさんにそれを聴いてもらって。Saticaさんは陽気な子で、楽しくしゃべっていましたし、曲に対して「めっちゃいい」と言ってくれましたね。「ヨーロピアンっぽいね」って話をされて、ロサンゼルスって感じはたしかにしないかなと思いました。ロサンゼルスにはセッションで初めて行ったんですけど、アウェイ感というか、全然知らない感じがあったんですよ。ロンドンやパリの雰囲気とも違うし、アジアの国や東京の雰囲気とも違う気がします。その異邦人感が楽曲の寂しさやアイソレート(隔離)された感じで作ったことをSaticaさんに伝えたら、いろんなアイデアを投げてくれました。
甲斐は楽曲に対して「ちょっとダークな世界観も感じる」とコメントした。
Yaffle:僕、何もない状態で曲を書けないんですよね。はじめにお題がほしいと言いますか、いつも歌声に引っ張られたい思いがあります。なので、Saticaさんの声を自分なりに解釈して作ったところもある気がします。
Yaffle:高校生のときに吹奏楽部に入って、そこから一気に音楽を職業にすることに近付いたんですね。
甲斐:吹奏楽に入ったきっかけは何だったのでしょう?
Yaffle:オーボエをやっている同級生の男の子がいて、その子は一年生の体験入部で先に吹奏楽部に入ってたんですね。そうしたら、その子が先輩から「ファゴットに欠員があるから一年生を誰か連れてこい」って言われたんです。そのときに一番に目についた俺に「君、ファゴットやらないか?」といきなり誘ってきたんです(笑)。
甲斐:ちょっと強引ですね(笑)。
Yaffle:しかも、その子とは全然仲良くなかったんですよ。体験入部のときに先輩に囲まれて、「才能あるよ!」っておだてられて吹奏楽部に入っちゃいました。
甲斐:「人生何があるかわからない」と思う話ですね。
Yaffle:本当に。
それまでのYaffleは音楽系の職業に対して“遠い存在”と感じていたが、音大に進学する先輩の姿を見て、身近に感じるようになったそうだ。
甲斐:ファゴットってかなりニッチな楽器ですよね。
Yaffle:あまりポピュラーではないですね。アニメやドラマでは平和な場面で登場することが多いかもしれないですね。
甲斐:ちなみに、吹奏楽部に入る前は何か楽器に触れられたりはしていたんですか?
Yaffle:ピアノを習っていたんですけど、全然真面目にやれませんでした。「自分はソロで何かをやるより、アンサンブルとか集団で音楽を作るのが好きなんだな」っていうのは、吹奏楽部に入ってからわかりましたね。
甲斐:吹奏楽部に所属してからのYaffleさんは、今の役割に近い部分があったんですね。
Yaffle:そうだと思います。実は吹奏楽部に誘ってくれた子は今、音楽業界にいるんです。
甲斐:そうなんですか!
Yaffle:ずっと連絡を取っています。
Yaffleは「人生って“どうでもいい偶然”でできているなと感じます」と語る。
甲斐:振り返ってみると「あれが自分の人生の転機だったかも」と感じることってありますよね。
Yaffle:ありますよね。自分で「こうしたい」と思ったことが実現できた経験はあまりないですね。
共作者とのコミュニケーションは試行錯誤の連続だという。
Yaffle:そのときの立場、キャリア、自分がどう思われているかなどが関係してくるんですよね。
甲斐:けっこう相手と自分との関係性を考えているんですね。
Yaffle:そうですね。そういうのはけっこう好きですし、吹奏楽部時代から考えていましたね。部員は50、60人ぐらいいたので“ミニ社会”って感じでしたし。
甲斐:吹奏楽部での経験がいろんなところで結びついているんですね。
Yaffleの最新情報は、フジパシフィックミュージック公式サイトまたは、Twitterまで。
『BLUE IN GREEN』ワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」では、ゲストの今を形作った出会いや体験を訊く。放送時間は12時55分ごろから。
Yaffleが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『BLUE IN GREEN』(ナビゲーター:甲斐まりか)のワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」。ここでは4月2日(土)のオンエアをテキストで紹介する。
YaffleはJ-WAVEと六本木ヒルズがゴールデンウィークに開催するフリーライブイベント「TOKYO M.A.P.S.」のオーガナイザーを担当する。詳細は公式ホームページをチェック。
3月25日に最新シングルをリリース
Yaffleは藤井 風、iri、SIRUPなど、さまざまなアーティストの楽曲プロデュースを手掛けている。3月25日、Yaffleは自身の名義で新曲『Wish You Could Come feat. Satica』をリリースした。Yaffle – Wish You Could Come feat. Satica (Official Music Video)
Yaffle:ありがとうございます。
甲斐:今回の楽曲は、2021年秋にロサンゼルスで初めておこなったライティング・セッションから生まれたそうですね。ライティング・セッションは具体的にどのような形でおこなわれるのですか?
Yaffle:曲を書くセッションなので、誰かがアイデアを持ってくることもあるし、何もないところから「どんな気分?」って話から始まることもあります。プロデューサーとトップライナーという役割分担をしていることもあるし、同じような人が何人かいて話し合って曲を書くこともありますね。
甲斐:海外では共作ってスタンダードだとは思います。共作の面白さってどんなところにあるんですか?
Yaffle:共同作業なので、自分以外のアイデアが入ってくるのは面白いです。「こんなふうに作るんだ」っていうやり方を発見している人もいましたね。他の人との違いを楽しんだりすることが多いかもしれないです。
甲斐は「今回の楽曲制作はいかがでしたか?」と質問する。
Yaffle:僕はだいたいアイデアを当日の朝にちょろっと作るんです。今回の場合はSaticaさんにそれを聴いてもらって。Saticaさんは陽気な子で、楽しくしゃべっていましたし、曲に対して「めっちゃいい」と言ってくれましたね。「ヨーロピアンっぽいね」って話をされて、ロサンゼルスって感じはたしかにしないかなと思いました。ロサンゼルスにはセッションで初めて行ったんですけど、アウェイ感というか、全然知らない感じがあったんですよ。ロンドンやパリの雰囲気とも違うし、アジアの国や東京の雰囲気とも違う気がします。その異邦人感が楽曲の寂しさやアイソレート(隔離)された感じで作ったことをSaticaさんに伝えたら、いろんなアイデアを投げてくれました。
甲斐は楽曲に対して「ちょっとダークな世界観も感じる」とコメントした。
Yaffle:僕、何もない状態で曲を書けないんですよね。はじめにお題がほしいと言いますか、いつも歌声に引っ張られたい思いがあります。なので、Saticaさんの声を自分なりに解釈して作ったところもある気がします。
人生の転機は「吹奏楽部への入部」
続けてYaffleは、自身の転機となった出会い・体験を振り返った。Yaffle:高校生のときに吹奏楽部に入って、そこから一気に音楽を職業にすることに近付いたんですね。
甲斐:吹奏楽に入ったきっかけは何だったのでしょう?
Yaffle:オーボエをやっている同級生の男の子がいて、その子は一年生の体験入部で先に吹奏楽部に入ってたんですね。そうしたら、その子が先輩から「ファゴットに欠員があるから一年生を誰か連れてこい」って言われたんです。そのときに一番に目についた俺に「君、ファゴットやらないか?」といきなり誘ってきたんです(笑)。
甲斐:ちょっと強引ですね(笑)。
Yaffle:しかも、その子とは全然仲良くなかったんですよ。体験入部のときに先輩に囲まれて、「才能あるよ!」っておだてられて吹奏楽部に入っちゃいました。
甲斐:「人生何があるかわからない」と思う話ですね。
Yaffle:本当に。
それまでのYaffleは音楽系の職業に対して“遠い存在”と感じていたが、音大に進学する先輩の姿を見て、身近に感じるようになったそうだ。
甲斐:ファゴットってかなりニッチな楽器ですよね。
Yaffle:あまりポピュラーではないですね。アニメやドラマでは平和な場面で登場することが多いかもしれないですね。
甲斐:ちなみに、吹奏楽部に入る前は何か楽器に触れられたりはしていたんですか?
Yaffle:ピアノを習っていたんですけど、全然真面目にやれませんでした。「自分はソロで何かをやるより、アンサンブルとか集団で音楽を作るのが好きなんだな」っていうのは、吹奏楽部に入ってからわかりましたね。
甲斐:吹奏楽部に所属してからのYaffleさんは、今の役割に近い部分があったんですね。
Yaffle:そうだと思います。実は吹奏楽部に誘ってくれた子は今、音楽業界にいるんです。
甲斐:そうなんですか!
Yaffle:ずっと連絡を取っています。
Yaffleは「人生って“どうでもいい偶然”でできているなと感じます」と語る。
甲斐:振り返ってみると「あれが自分の人生の転機だったかも」と感じることってありますよね。
Yaffle:ありますよね。自分で「こうしたい」と思ったことが実現できた経験はあまりないですね。
共作者とのコミュニケーションは試行錯誤の連続だという。
Yaffle:そのときの立場、キャリア、自分がどう思われているかなどが関係してくるんですよね。
甲斐:けっこう相手と自分との関係性を考えているんですね。
Yaffle:そうですね。そういうのはけっこう好きですし、吹奏楽部時代から考えていましたね。部員は50、60人ぐらいいたので“ミニ社会”って感じでしたし。
甲斐:吹奏楽部での経験がいろんなところで結びついているんですね。
Yaffleの最新情報は、フジパシフィックミュージック公式サイトまたは、Twitterまで。
『BLUE IN GREEN』ワンコーナー「LIFE WITH GROOVE」では、ゲストの今を形作った出会いや体験を訊く。放送時間は12時55分ごろから。
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2022年4月9日28時59分まで
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番組情報
- BLUE IN GREEN
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毎週土曜12:00-16:00