シンガーソングライター・TOMOOが、自身の音楽ルーツや、新曲『酔ひもせす』に表れた個性を語った。
TOMOOが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。4月13日(水)、14日(木)のオンエア。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
J-WAVE『SONAR TRAX』に選ばれている新曲『酔ひもせす』では、“どんな自分らしさ”が表現されているのか。
TOMOO:『酔ひもせす』は寒い季節からだんだんと春になっていく中で、五感が全開になっていく感覚というか、フィジカル面でも気持ちの面でもポジティブになっていくイメージを、お酒をモチーフにして書いた曲です。
歌詞は和を感じる言葉と、反対に横文字の言葉も入り混じっていて、それらが入れ替わり立ち替わり歌われているのが特徴だと思っています。歌詞を書くとき、学生時代に国語の授業で触れたものとかを無意識のうちに使っていることも多くて、それは自分の歌詞の特性だと思っています。今回それを意識したわけではないんですけど、より盛り込まれている楽曲になっているんじゃないかなって。
といっても古文が得意だったわけではなくて(笑)、テストの点数も高かったわけではありません。けど、教科書に取り上げている小説の一部とか、断片的に触れた内容で印象的だったのものが自分の中に貯蓄されていて、それが歌詞を書いているときに無意識に出てくることは、この曲以外にもあります。今回も「浅き夢見じ」という気持ちから「酔ひもせす」というフレーズが出てきたという流れでした。ただ単に横文字を取り入れてノリノリに歌うんじゃなくて、和風の言葉を取り入れているところが、自分の個性かなって思っています。
サウンドプロデュースはmabanua(Ovall)さんが担当してくださいました。時にオールドな雰囲気かなと思いきや、時にエレクトロな近未来っぽさもあって、くるくると景色が変わる楽しさがこの曲にはあるんじゃないかなって思っています。
TOMOO:私のルーツとなる楽曲は映画『千と千尋の神隠し』のエンディング曲、木村弓さんの『いつも何度でも』です。これまで結構、いろんな音楽を転々と聴いてきまして。小さい頃はジブリやディズニーの音楽に始まって、小学校〜中学校ではクラシック、合唱曲、島唄に触れて、そこからど真ん中のJ-POP、K-POPも聴きました。高校生になって好きになった日本の歌謡曲、昔の洋楽、ポピュラーミュジック、ブラックミュージックなど、その都度影響されてきました。どこかにルーツを絞るというのが難しいんですけど、私自身が音楽を作るようになった入り口は、ピアノ教室に通う前に、好きな曲をピアノで耳コピし始めたことなんじゃないかなと思います。そんな中で1番最初に耳コピしたのが『いつも何度でも』でした。
この曲がなければ耳コピすることも、歌うことも、弾き語りすることもしなかったんだろうな〜と思います。幼かったときもこの曲から物の考え方とか、世界の捉え方とかを無意識の部分で影響を受けたんじゃないかな思っています。
歌詞のように“言葉を短くする”ということはすごく難しいことだと思っています。“短い”ということは“限られる”ってことなので。でも今の自分は『いつも何度でも』のように短い言葉でこんなに豊かなことはまだ歌えないと思うので、遠く及ばないんですけど、これから歳を重ねてもきっと何かを受け取れる、確かな心理が描かれている楽曲なんだと思います。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
TOMOOが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。4月13日(水)、14日(木)のオンエア。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
和風の言葉を取り入れているところが自分の個性
1995年生まれのシンガーソングライター・TOMOO。幼少期からピアノを弾き始め、同時に作曲も始めた。高校時代に音楽コンテストに出場し、大学から本格的に音楽活動をスタートさせた。みずみずしい情景描写と溢れ出す感情を表現する歌詞、唯一無二の歌声で注目を集めている。J-WAVE『SONAR TRAX』に選ばれている新曲『酔ひもせす』では、“どんな自分らしさ”が表現されているのか。
TOMOO:『酔ひもせす』は寒い季節からだんだんと春になっていく中で、五感が全開になっていく感覚というか、フィジカル面でも気持ちの面でもポジティブになっていくイメージを、お酒をモチーフにして書いた曲です。
歌詞は和を感じる言葉と、反対に横文字の言葉も入り混じっていて、それらが入れ替わり立ち替わり歌われているのが特徴だと思っています。歌詞を書くとき、学生時代に国語の授業で触れたものとかを無意識のうちに使っていることも多くて、それは自分の歌詞の特性だと思っています。今回それを意識したわけではないんですけど、より盛り込まれている楽曲になっているんじゃないかなって。
といっても古文が得意だったわけではなくて(笑)、テストの点数も高かったわけではありません。けど、教科書に取り上げている小説の一部とか、断片的に触れた内容で印象的だったのものが自分の中に貯蓄されていて、それが歌詞を書いているときに無意識に出てくることは、この曲以外にもあります。今回も「浅き夢見じ」という気持ちから「酔ひもせす」というフレーズが出てきたという流れでした。ただ単に横文字を取り入れてノリノリに歌うんじゃなくて、和風の言葉を取り入れているところが、自分の個性かなって思っています。
サウンドプロデュースはmabanua(Ovall)さんが担当してくださいました。時にオールドな雰囲気かなと思いきや、時にエレクトロな近未来っぽさもあって、くるくると景色が変わる楽しさがこの曲にはあるんじゃないかなって思っています。
最初に耳コピしたジブリ楽曲は?
豊かな表現力を誇る TOMOO。その感性を磨くきっかけになった音楽との出会いを聞くと、スタジオジブリの一曲を挙げた。TOMOO:私のルーツとなる楽曲は映画『千と千尋の神隠し』のエンディング曲、木村弓さんの『いつも何度でも』です。これまで結構、いろんな音楽を転々と聴いてきまして。小さい頃はジブリやディズニーの音楽に始まって、小学校〜中学校ではクラシック、合唱曲、島唄に触れて、そこからど真ん中のJ-POP、K-POPも聴きました。高校生になって好きになった日本の歌謡曲、昔の洋楽、ポピュラーミュジック、ブラックミュージックなど、その都度影響されてきました。どこかにルーツを絞るというのが難しいんですけど、私自身が音楽を作るようになった入り口は、ピアノ教室に通う前に、好きな曲をピアノで耳コピし始めたことなんじゃないかなと思います。そんな中で1番最初に耳コピしたのが『いつも何度でも』でした。
この曲がなければ耳コピすることも、歌うことも、弾き語りすることもしなかったんだろうな〜と思います。幼かったときもこの曲から物の考え方とか、世界の捉え方とかを無意識の部分で影響を受けたんじゃないかな思っています。
歌詞のように“言葉を短くする”ということはすごく難しいことだと思っています。“短い”ということは“限られる”ってことなので。でも今の自分は『いつも何度でも』のように短い言葉でこんなに豊かなことはまだ歌えないと思うので、遠く及ばないんですけど、これから歳を重ねてもきっと何かを受け取れる、確かな心理が描かれている楽曲なんだと思います。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
番組情報
- SONAR MUSIC
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月・火・水・木曜22:00-24:00