お金を貯めるために「レシートは宝の山」その理由は? FPに聞いた、支出管理で大事なこと

提供:東芝データ株式会社

「散財しているつもりはないのに、どうにもお金が貯まらない」という悩みを抱える人は多いのでは。いくら使ったかを把握したいけど、記録が面倒で続かない……という人のための効率的な管理法を、お金の専門家であり、数々の家計を見直してきたファイナンシャルプランナーの飯村久美さんに聞いた。“ただ記録するだけ”で終わらない、支出管理との向き合い方とは?

お金が貯まる人/貯まらない人、違いは?

お金が貯まらない人/貯まる人とで、考え方に違いはあるのだろうか? 飯村さんによると、「貯まらない人はそのときの気分で、お金を衝動的に使ってしまいがち」なんだとか。一方でお金が貯まる人は、常に少し先のことを予測するのだそう。

「例えば、貯め上手の方は『今日は午後から雨が降るかもしれない』と考え、出かけるときにバッグに折りたたみ傘を忍ばせているんです。逆に、お金が貯まらない人は何も考えずに家を出てしまい、雨が降ってきたら『コンビニでビニール傘を買おう』と、その場で行動してしまう人が多いですね」(飯村さん、以下同)

飯村 久美(いいむら くみ)
FP事務所アイプランニング 代表。ファイナンシャルプランナー。金融機関在籍中にFPの資格を取得し独立。FPとして20年のキャリアを持ち、1000件を超える家計診断を行ってきた。テレビ等のメディア出演や、『お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。』(‎アスコム)など著書も多数。公式サイト(https://www.fp-iimura.jp/

支出管理は「振り返り」をしなければ意味がない

お金を貯めるために投資や運用も効果的だが、まずは支出を減らすことに目を向けよう。無駄を省くうえでお金の使い道を記録することは欠かせない。最初の一歩は「先月の自分がどのようにお金を使ったのか振り返る」ことだ。

「1か月の支出を記録し、振り返ってみましょう。自分の行動や出費のパターンがみえてきます。もし、買わなくてよかったもの、自分にとって無駄な支出があればそれをチェックします。そうすることで、次回、同じような買い物をするときに思い出して、無駄な支出を減らすことができます。これが貯蓄上手への近道になります。ここで大切なのは、記録をつけるだけで終わらせず、無駄を見つけて改善すること。ある程度、記録がたまった時点で見直し時間を設けるといいでしょう」

貯蓄のポイントは?

何を無駄遣いとみなすか、疑問に思う人もいるだろう。例えば、仕事の息抜きで立ち寄ったカフェのコーヒー代やコンビニのスイーツ、趣味や習い事……生命維持には直結しないけれども、心を豊かにしてくれる支出は、どこまで我慢すべき? 飯村さんは「無理は禁物」と話す。

「貯蓄とダイエットは似ています。一気に体重を減らそうと食事を抜いても、結局リバウンドしてしまいますよね。貯蓄も、いきなり無理や我慢を重ねてしまうと続きませんから、ストレスが溜まらない範囲で続けることが大切です。まずは、月収の10%を貯蓄に回すなど目標を決めましょう。難しければ、始めは5%でも大丈夫。その上で、自由に使えるおこづかいの予算を作りましょう。おこづかいの範囲内なら、どんなことに使ってもOK! だんだんと、限られた範囲の中で自分にとって価値の高いお金の使い方に変わっていくはずです」

「レシートは宝の山」その理由は?

やみくもに我慢するのではなく、自分に大切なものを見極めるといいようだ。多趣味な人ほど優先順位を決めにくいだろうが、そんなときこそ支出を数字で確認し、予算の振り分けを冷静に考えてみよう。

どんな店でいくら使ったかを知るだけなら、日々の支払いを電子マネーやクレジットカードに一本化して明細を見るという方法もあるが、「何を買ったか」という細かい点まではわからない。無駄を判断するためには、レシートを活用したい。多くの家計診断を行ってきた飯村さんによると、1ヶ月分のレシートを見るだけで、その人のお金の使い方のクセがわかるのだそう。

「貯蓄を増やすためには、レシートの見直しを行い、自分のお金の使い方を浮き上がらせて、無駄なものにメスを入れていくことが大切です。なるべく自分が満足するお金の使い方にシフトしていけたらいいですよね。レシートは、これからお金を貯めていくために必要な分析ができる宝の山と言えます」

レシートから、食費、日用品、交際費、おこづかいなど、分類別で記録していくのがベストだ。

レシート管理はアプリを用いて効率化しよう

レシートを眺めながらコツコツと家計簿に記入するのは大変。紙でもらうとなくしてしまったり、財布がパンパンになってしまったりというデメリットも。そこで役に立つのは、自動でレシートが記録されるアプリだ。飯村さんも、こうしたアプリには注目しているそう。

「今の時代、キャッシュレスが普及して、現金で支払う機会が少なくなりました。現金払いの場合、お財布にお金が入っていなければそもそも使うことができません。しかしキャッシュレスは、お財布にお金がなくても使えますし、お金の重みを感じにくい分、つい使い過ぎてしまう傾向があります。だからこそ、支出を記録し、自分が何にいくら使ったのか、しっかりと把握することが大切です。最近では、レシートをそのままスマホに記録できる優秀なアプリもある。お金の管理をアプリで自動化できるのはうれしいこと。これまで自力で記録していた人もラクになりますし、無頓着だった人も続けやすいのではないでしょうか。ちなみに、アプリなどで管理したデータは、ファイナンシャルプランナーとの相談の場でも有効です」

「スマートレシート」で支出を自動管理してみた

今まで家計簿をつけたことがない筆者も管理アプリの「スマートレシート」を早速試してみた。
まず初めにアプリをダウンロードし会員登録を行うと、「ホーム」画面が表示される。スマートレシートの対応店であれば、お会計の際に「スマートレシートでお願いします」と伝えて画面に表示されているバーコードか事前に連携しているお店のカードを提示し、店員さんが読み取るだけで、レシートが電子化され記録される。

スマートレシートに対応していない店舗も、紙レシートを撮影してデータをまとめて管理できる(※1)。たくさんお買い物をした後に、お財布がレシートでパンパンになる煩わしさからも解放されるので、これならスッキリ。

(※1スマートレシートのホーム画面から「レシートスキャン」という別アプリをDLして立ち上げるという仕組みになっている)



・先月と今月の比較ができ、無駄遣い防止の意識が高まる

飯村さんはレシートで支出管理をする際には「レシートを家計費目ごとに分類するのがおすすめ」と語っていたが、まさに「スマートレシート」は食費、日用品、医療・保険、美容・衣類など全部で9つの家計費目を自動で集計してくれるので、自分が何に使っているのかひと目で分かる。
月間集計してくれる機能もあるので、先月と今月を比べて毎月の支出額を比較することもできる。これなら「今月はこんなに使っているので、ちょっと控えよう」とお金の使い方もコントロールしていけそうだ。

・面倒な「セルフメディケーション税制」も簡単

そして、なんと「スマートレシート」はセルフメディケーション税制にも対応。市販の医薬品の中で、セルフメディケーション税制の対象となるものは自動で識別される。

セルフメディケーション税制の医療費控除は自分で計算して、申請しないといけなかったが、「スマートレシート」で電子化すれば、面倒な作業を自動でやってくれるので作業が一気に楽になる。

・紙レシートを削減、環境にもやさしい

また、以前から紙レシートは環境への問題点も指摘されており、紙レシートの年間消費量は金額にして約960億円。長さにすると地球378周分なのだとか。「スマートレシート」を使えば、レシート用紙の削減ができるため、普段のお買い物を通して環境にもやさしい取り組みに繋がることになる。
・お金の使い方の改善点が見つかった

「支出管理は細かい作業が多くて私には無理かも」と思っていたが、「スマートレシート」なら簡単にレシートを記録できるので、忙しい生活の中でも自然に溶け込んで使っていけそうだ。

また、自分の消費行動がひと目で分かるので、「ついコンビニに寄ってしまい、お菓子やパンを買いすぎていた」という現状にも気づくことができ、自分のお金の使い方の改善点が見つかった。これからは全ての支払いを「スマートレシート」で保存して、支出管理に役立てていきたい。

【スマートレシートのDLはこちら】

・スマートレシートの詳細は、以下のページから

https://www.smartreceipt.jp/

・アプリのDLはこちら

http://www.smartreceipt.jp/re/qr.html?m_j-wave_2203_web_2

QRコードの読み込みでもDLページに飛べる。
<取材・文:吉野 舞/編集:ピース株式会社>

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