千葉県・船橋市非公認ご当地キャラクターで梨の妖精の「ふなっしー」と藤原しおりが、「応援」をテーマに語り合った。
ふたりがトークしたのは、J-WAVEの番組『HITACHI BUTSURYU TOMOLAB. ~TOMORROW LABORATORY』。オンエアは3月12日(土)。 同番組はラジオを「ラボ」に見立て、藤原しおりがチーフとしてお届けしている。「SDGs」「環境問題」などの社会問題を「私たちそれぞれの身近にある困りごと」にかみ砕き、未来を明るくするヒントを研究。知識やアイデア、行動力を持って人生を切り拓いてきた有識者をラボの仲間「フェロー」として迎えて、解決へのアクションへと結ぶ“ハブ”を目指す。
ふなっしー:仲よくなるためのツールなしな。
藤原:コミュニケーションツールとしてSNSを使っているんですね。普段はどんな言葉がふなっしーのもとに届きますか?
ふなっしー:ふなっしーがたまにTwitterをサボってしまったときに、フォロワーのみんなが「どうしたの?」って訊いてくるなっしー(笑)。倒れてるんじゃないかと心配されるなし。だからとりあえず生存確認の意味も含めて発信するんだけど、やっぱりみんな何か悩みを相談するときに、人じゃなくて妖精さんだと言いやすい部分があるみたいなしな。
藤原は「妖精だからできる応援のかたちってなんだと思いますか?」とふなっしーに質問する。
ふなっしー:それはやっぱり、かしこまらずにみんなに幸せを届けること。ストレートに言えるのはいい立場だと思うなしな。
藤原:受ける仕事の基準はなんだったんですか?
ふなっしー:ひとつはっきりしているのは、ふなっしーを応援してくれる人が喜ばない仕事はやらないようにしていたなしな。逆に、これをやったらみんなが喜ぶんじゃないかなと思う仕事は積極的にやってきたなっしー。人が喜んでいる姿が好きでずっと活動しているところがあるなしな。だから「これをやったら喜ぶだろう」と思ってジャンプをし始めたり、おしゃべりし始めたり。全部「喜ぶだろうな」がきっかけで、ふなっしーはどんどん成長していった気がするなっしー。
ふなっしー:サイトを紹介する「つけあわせ」みたいな感じのキャラクターだったので、メインではなかったなっしー(笑)。
藤原:結果論かもしれないけど、それがよかったんだと思います。30分で作ったとはいえ、かわいいし、ちゃんと30分で作られた感もあるし(笑)。そこもいいというか。手の込んだキャラクターも好きなんですけど、ふなっしーがそんな感じならこっちもラクでいいよね、というか。
ふなっしー:これをきっかけに「自分もできるんじゃないか」と思っていただいた方がいらっしゃって、いろいろなところで地域を盛り上げるキャラクターが増えたので、よかったかなと思ってるなっしー。
藤原:キャラクター界のハードルを下げたんですね(笑)。実際に楽しんで作ったものは意外と人気が出たり、うまくいったりしますよね。
ふなっしーが誕生したきっかけでもある東日本大震災から11年が経った。ふなっしーは現在、どのような思いでいるのだろうか。
ふなっしー:ふなっしーが支援している先でもある「南三陸ミシン工房」は、被災者の方が集まって「自分たちにできることはないか」と、みなさん縫製が上手なので、縫製工場でポーチやバッグを作ってたなしな。そこにふなっしーは「ぬいぐるみを作ってください」とお願いして、そこにあがるロイヤリティはいりませんから被災地の子どもたちに寄付してくださいという形で、いわゆる産業を支援する意味を含めてやってたなっしー。これからの活動としても、そういうのはどんどん広げていきたいなと思うなしな。
藤原:そういう活動を変わらずにしていきたいということですね。でも風化していく傾向もあるじゃないですか。そういうことに関して、どう思いますか?
ふなっしー:風化というか、だんだん薄れてしまうことに関しては致し方ないのかな、というのはあるなっしー。ただ、そこで起きたことや被害を受けた方たちのことを思い出すきっかけが「3.11」にはあるんだろうなと思いますなしな。ふなっしーも自らの生き方をすごく考える日でもあるので、ずっとこのことは忘れずに応援していきたいなという気持ちがありますなっしー。
藤原:期待が逆にしんどくなったりはしなかったんですか?
ふなっしー:なくはないと思うんだけど、それほど気にするタイプではなかったと思うなしな。船橋の知名度がどんどん上がっていくのを実感したので、これはたぶん応援している側と、されている側の相乗効果だったんじゃないかなと思うなしな。
藤原:お互いにいい結果になったということですね。
ふなっしー:たぶんそういうことだと思うなしな。ふなっしーがあんまりプレッシャーを感じないのは、背負うものがなかったからだと思うなっしー。事務所がついてるわけでもないし、商工会や市がバックアップしているわけでもないので、いつもダメならダメでいいと思って活動してたなしな(笑)。
藤原:ふなっしーを見ていると、潔さというか、さっぱりした清々しさを感じるんですよ。背負うものがないというのは、ふなっしーの心のなかだけで感じていることじゃなくて、それを見ている人たちにも無意識ベースで伝わっていたと思います。だから人気が出たんだと思います。シンプルに楽しめたから。
ふなっしー:仕掛け人がいなかったのがよかったのかもしれないなっしー。
藤原:「儲けてやろう」みたいな大人の事情が見えないですもんね(笑)。
ふなっしー:「すべての善い行い」は、あくまでも自分のためでもあるということを常に心に持ってますなしな。「情けは人のためならず」って「情けをかけるとその人のためにならない」と真逆の意味で捉えている人がいるけれど、本来は「人に情けをかけることによって巡り巡って自分も助かるんだよ」という意味があるなし。だからみんなが助け合って応援し合えば、本当にいい世の中になるんじゃないかなと思ってますなしな。
藤原:本当にそうだと思う。ふなっしーの言葉を忘れないようにしたい。まずは自分がちゃんと幸せになることを忘れず、そのうえでほかの人にもエールを送れるようになっていくのが、みんなが幸せになれる一番の形だろうなと思います。
ふなっしー:人のことを考えてあげられるのは、自分の心に余裕がある証拠でもあって、健全である証なので、人のことをまったく気にかけられないときは自分が病んでいるんだなと思わなきゃいけないんじゃないかなと思うなしな。
J-WAVE『HITACHI BUTSURYU TOMOLAB. ~TOMORROW LABORATORY』は毎週土曜20時から20時54分にオンエア。
ふたりがトークしたのは、J-WAVEの番組『HITACHI BUTSURYU TOMOLAB. ~TOMORROW LABORATORY』。オンエアは3月12日(土)。 同番組はラジオを「ラボ」に見立て、藤原しおりがチーフとしてお届けしている。「SDGs」「環境問題」などの社会問題を「私たちそれぞれの身近にある困りごと」にかみ砕き、未来を明るくするヒントを研究。知識やアイデア、行動力を持って人生を切り拓いてきた有識者をラボの仲間「フェロー」として迎えて、解決へのアクションへと結ぶ“ハブ”を目指す。
仕事選びの基準は「喜ばれるかどうか」
SNSの時代において、ご当地キャラのフォロワー数や発信力は大きなもの。139万人以上のフォロワーを持つふなっしーにとってSNSとは何か? 藤原が尋ねると、「フォロワーのみなさんと一緒に時間を過ごすために日々更新して情報を発信してるなしな」と回答。ふなっしー:仲よくなるためのツールなしな。
藤原:コミュニケーションツールとしてSNSを使っているんですね。普段はどんな言葉がふなっしーのもとに届きますか?
ふなっしー:ふなっしーがたまにTwitterをサボってしまったときに、フォロワーのみんなが「どうしたの?」って訊いてくるなっしー(笑)。倒れてるんじゃないかと心配されるなし。だからとりあえず生存確認の意味も含めて発信するんだけど、やっぱりみんな何か悩みを相談するときに、人じゃなくて妖精さんだと言いやすい部分があるみたいなしな。
藤原は「妖精だからできる応援のかたちってなんだと思いますか?」とふなっしーに質問する。
ふなっしー:それはやっぱり、かしこまらずにみんなに幸せを届けること。ストレートに言えるのはいい立場だと思うなしな。
藤原:受ける仕事の基準はなんだったんですか?
ふなっしー:ひとつはっきりしているのは、ふなっしーを応援してくれる人が喜ばない仕事はやらないようにしていたなしな。逆に、これをやったらみんなが喜ぶんじゃないかなと思う仕事は積極的にやってきたなっしー。人が喜んでいる姿が好きでずっと活動しているところがあるなしな。だから「これをやったら喜ぶだろう」と思ってジャンプをし始めたり、おしゃべりし始めたり。全部「喜ぶだろうな」がきっかけで、ふなっしーはどんどん成長していった気がするなっしー。
東日本大震災をきっかけに、ふなっしーが誕生
ふなっしーは、2011年の東日本大震災のあとからTwitterで活動を開始した。きっかけは震災で売上が落ち込んだ店の宣伝をするためだった。船橋市の情報サイトを制作し、同サイトに登場したのが、船橋特産の梨をキャラクターにしたふなっしーだ。デザイン自体は30分ほどでできたという。ふなっしー:サイトを紹介する「つけあわせ」みたいな感じのキャラクターだったので、メインではなかったなっしー(笑)。
藤原:結果論かもしれないけど、それがよかったんだと思います。30分で作ったとはいえ、かわいいし、ちゃんと30分で作られた感もあるし(笑)。そこもいいというか。手の込んだキャラクターも好きなんですけど、ふなっしーがそんな感じならこっちもラクでいいよね、というか。
ふなっしー:これをきっかけに「自分もできるんじゃないか」と思っていただいた方がいらっしゃって、いろいろなところで地域を盛り上げるキャラクターが増えたので、よかったかなと思ってるなっしー。
藤原:キャラクター界のハードルを下げたんですね(笑)。実際に楽しんで作ったものは意外と人気が出たり、うまくいったりしますよね。
ふなっしーが誕生したきっかけでもある東日本大震災から11年が経った。ふなっしーは現在、どのような思いでいるのだろうか。
ふなっしー:ふなっしーが支援している先でもある「南三陸ミシン工房」は、被災者の方が集まって「自分たちにできることはないか」と、みなさん縫製が上手なので、縫製工場でポーチやバッグを作ってたなしな。そこにふなっしーは「ぬいぐるみを作ってください」とお願いして、そこにあがるロイヤリティはいりませんから被災地の子どもたちに寄付してくださいという形で、いわゆる産業を支援する意味を含めてやってたなっしー。これからの活動としても、そういうのはどんどん広げていきたいなと思うなしな。
藤原:そういう活動を変わらずにしていきたいということですね。でも風化していく傾向もあるじゃないですか。そういうことに関して、どう思いますか?
ふなっしー:風化というか、だんだん薄れてしまうことに関しては致し方ないのかな、というのはあるなっしー。ただ、そこで起きたことや被害を受けた方たちのことを思い出すきっかけが「3.11」にはあるんだろうなと思いますなしな。ふなっしーも自らの生き方をすごく考える日でもあるので、ずっとこのことは忘れずに応援していきたいなという気持ちがありますなっしー。
「背負うものがない」が人気の秘訣だったkも?
船橋市を応援するために活動を始めたふなっしー。知名度や人気の向上を経て応援される側にもなったことは、不安に感じなかったのだろうか。藤原:期待が逆にしんどくなったりはしなかったんですか?
ふなっしー:なくはないと思うんだけど、それほど気にするタイプではなかったと思うなしな。船橋の知名度がどんどん上がっていくのを実感したので、これはたぶん応援している側と、されている側の相乗効果だったんじゃないかなと思うなしな。
藤原:お互いにいい結果になったということですね。
ふなっしー:たぶんそういうことだと思うなしな。ふなっしーがあんまりプレッシャーを感じないのは、背負うものがなかったからだと思うなっしー。事務所がついてるわけでもないし、商工会や市がバックアップしているわけでもないので、いつもダメならダメでいいと思って活動してたなしな(笑)。
藤原:ふなっしーを見ていると、潔さというか、さっぱりした清々しさを感じるんですよ。背負うものがないというのは、ふなっしーの心のなかだけで感じていることじゃなくて、それを見ている人たちにも無意識ベースで伝わっていたと思います。だから人気が出たんだと思います。シンプルに楽しめたから。
ふなっしー:仕掛け人がいなかったのがよかったのかもしれないなっしー。
藤原:「儲けてやろう」みたいな大人の事情が見えないですもんね(笑)。
「すべての善い行い」は自分のため
ふなっしーが応援やエールを送り続けるために心がけていることを語った。ふなっしー:「すべての善い行い」は、あくまでも自分のためでもあるということを常に心に持ってますなしな。「情けは人のためならず」って「情けをかけるとその人のためにならない」と真逆の意味で捉えている人がいるけれど、本来は「人に情けをかけることによって巡り巡って自分も助かるんだよ」という意味があるなし。だからみんなが助け合って応援し合えば、本当にいい世の中になるんじゃないかなと思ってますなしな。
藤原:本当にそうだと思う。ふなっしーの言葉を忘れないようにしたい。まずは自分がちゃんと幸せになることを忘れず、そのうえでほかの人にもエールを送れるようになっていくのが、みんなが幸せになれる一番の形だろうなと思います。
ふなっしー:人のことを考えてあげられるのは、自分の心に余裕がある証拠でもあって、健全である証なので、人のことをまったく気にかけられないときは自分が病んでいるんだなと思わなきゃいけないんじゃないかなと思うなしな。
J-WAVE『HITACHI BUTSURYU TOMOLAB. ~TOMORROW LABORATORY』は毎週土曜20時から20時54分にオンエア。
番組情報
- HITACHI BUTSURYU TOMOLAB.〜TOMORROW LABORATORY
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毎週土曜20:00-20:54