ハリー杉山と長濱ねるが、気になる映画ニュースや映画『スウィート17モンスター』の魅力を語り合った。
トークが繰り広げられたのは、ふたりがナビゲーターを務める、J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』のワンコーナー「DOGA FOR YA!」。ここでは3月5日(土)のオンエアをテキストで紹介する。
その俳優とは、なんとヒュー・グラント。『ノッティングヒルの恋人』や『ラブ・アクチャリー』などに出演するイギリスを代表する俳優のヒュー・グラントが、『ウォンカ』でウンパルンパを演じるのではないかとささやかれている。
長濱:私、児童文学作家のロアルド・ダールが世界一好きです。ロアルド・ダールの『マチルダは小さな大天才』っていう本があって、私が本屋さんを作ったら絶対「マチルダ」っていう名前にしてロアルド・ダールのかわいい絵を飾りたいって妄想しています。
【関連記事】長濱ねる、『マチルダは小さな大天才』との出会いを語る
ハリー:ロアルド・ダールはイギリス人なら誰でも知っている。それこそ『ハリー・ポッター』や『指輪物語』シリーズと同じくらいの知名度を持つ作家さんなので、うれしいですね。
長濱:ウィリー・ウォンカをティモシー・シャラメが演じて、そこになんとヒュー・グラントも。見たことがある人もいると思うんですけど、ウンパルンパは、ちょっと背が低くてかわいらしい、ダンスを踊ったり並んだり行進したりする、工場で働いているキャラクターで……。
ハリー:何人もいるんですよね。映画『チャーリーとチョコレート工場』でウンパルンパを演じたのはディープ・ロイさんですね。
長濱:ウンパルンパは長年人種差別に関する問題を抱えていて、『チャーリーとチョコレート工場』の関連作品が公開されるたびに、ちょっとずつキャラクター像が変わってきています。ヒュー・グラントはどんなウンパルンパを演じていくのでしょうか。
ハリー:まったくイメージができない。
長濱:全米公開は2023年3月。日本でいつ公開になるのか楽しみにしていましょう。
『インディ・ジョーンズ5(仮題)』は2021年6月にロンドンでクランクイン。当初は2022年7月に全米公開を予定していたが、主演のハリソン・フォードがファイトシーンのリハーサル中に肩を負傷した影響で、2023年6月30日に延期した。今回、これまでのシリーズを率いてきたスティーヴン・スピルバーグ監督はプロデューサーに退き、『LOGAN/ローガン』や『フォードvsフェラーリ』のジェームズ・マンゴールド監督がメガホンをとっている。
ハリー:『インディ・ジョーンズ』シリーズ、どうですか?
長濱:小学生くらいのときに父とすごく古いのを観たので、正直ストーリーはあまり覚えていないんですけど、音楽を聴いたら誰もが興奮しちゃう。
ハリー:最高ですよ。でもなかなかの描写がけっこうありましたよね。よく覚えているのは、ヤバめの僧侶が儀式で体に手を沈みこませて心臓を取り出すシーン。
長濱:え! けっこう衝撃的ですね。
ハリー:最初に観たときはトラウマでしたよ。
長濱:5作目まできていて、ハリソン・フォードにとって今回が最後の『インディ・ジョーンズ』じゃないかといわれております。私は『フォードvsフェラーリ』を観たので、ジェームズ・マンゴールド監督によって、どんな新作になっていくのか楽しみですね。
長濱:主人公ネイディーンは恋愛に憧れているけどキスも未経験で妄想だけが空回りしている17歳の女の子です。教師のブルーナー(ウディ・ハレルソン)や情緒不安定な母親モナ(キーラ・セジウィック)を困らせてばかりいました。唯一の親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)も天敵である兄ダリアン(ブレイク・ジェナー)と恋に落ちてしまい、ネイディーンは世界にひとりだけ取り残されたような疎外感を抱きます。
長濱は「こういう映画ってお母さんはしっかりしていて、それに子どもが反抗することが多い」と前置きをし、「でも『スウィート17モンスター』はお母さんも悩んでいて、娘とどう接していいかわからなくて、自分の仕事もあるし、むしゃくしゃしていてってところがリアル」と感想を述べる。また、「ブルーナー先生との関係もいい」と、こう続ける。
長濱:ネイディーンが「今から死にます。遺書を書いてきました」って先生に言いに行くと、先生が「奇遇だね、僕もいま遺書を書いていたんだよ」ってあしらうんです。先生も本気じゃないってわかっているからこそ言える、その関係性が素敵でした。でも助けるときはちゃんと助けに行く。学校の先生との関係は、親とは別で必要だなと思いました。
また、長濱はある登場人物が「大好き」だと話す。
長濱:ネイディーンはニック(アレクサンダー・カルヴァート)に恋をしていて、ネイディーンは全然興味のない隣の席の男の子アーウィン(ヘイデン・セットー)が登場するんですけど、この子がスマートでめちゃくちゃよくて、私は大好きでした。たとえば、いい雰囲気になって女の子がちょっと恥ずかしくなって「キスするわけないじゃん、すると思った?」って言ったらアーウィンがスマートな返しをするんですよね。
リスナーから「最初に『スウィート17モンスター』を観たのはネイディーンと同じ17歳のときでした。こじらせているネイディーンのセリフと行動に自分を重ねて胸が苦しくなったのを覚えています。でもネイディーンが思春期という不安定な時期にさまざまな経験をして居場所と仲間を見つけていく姿はまぶしかったです。悩んで苦しんだ時期も無駄じゃなかったよと自分に教えてあげたくなりました」とメッセージが届き、ハリーは「特に10代は人間関係がごちゃごちゃになる」と共感した。
別のメッセージでは「46分39秒でネイディーンが落ち込んでいるときに母親が言った『誰だって私と同じくらいみじめで空虚なの』というセリフ。自分だけがつらくみじめな思いをしているのではなく、みんなも経験していることだから悲観することないのよというセリフが印象的でした」と感想が届き、長濱は「このセリフは紙一重だと思う」と自身の経験を語る。
長濱:自分が高校生ですごくつらいときに、大人から「みんなつらいんだから」って言われたのをすごく根に持っています。みんなつらいのはわかるけど、人それぞれつらさがあるから。私はその言葉を人にかけないようにしています。誰かがつらいときに「みんなつらいから大丈夫だよ」って言っても……。
ハリー:その一言で一気に距離ができちゃうよね。みんなそうかもしれないけど、これは私の問題なんだからっていう。
長濱:その言葉は使い方が難しいなって思うんです。でも確かに17歳のときって自分が悲劇のヒロインで物語の中心でいちばんつらいんだって思っていたけど、20代を超えてから、笑顔の人も普通に歩いている人も実は何かを抱えているんだっていう見方をすることができるようになってきました。だからお母さんのセリフは正しいというか、その通りだとは思います。でも17歳のネイディーンにとっては……。
ハリー:そりゃそうだよね。僕も昔、好きな人がいて、みんなで一緒にスペインに行ったんですけど、気が付いたら親友が好きな人と結ばれていたという、なかなか衝撃的な出来事がありましたよ。
長濱:そのあと親友さんと縁を切ったんですか?
ハリー:学校を卒業したし、所詮そのレベルの人だったなと思って。あと自分の魅力が足りなかったなって18歳で理解しましたね。
長濱:大人ですね。
『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA!」では、話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介。その作品の魅力や、文化的背景について語る。放送は毎週土曜日7時5分頃から。
トークが繰り広げられたのは、ふたりがナビゲーターを務める、J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』のワンコーナー「DOGA FOR YA!」。ここでは3月5日(土)のオンエアをテキストで紹介する。
新作映画『Wonka』でウンパルンパを演じるのは…
イギリスの児童文学作家であるロアルド・ダールが1964年に発表した『チョコレート工場の秘密』。そこに登場するウィリー・ウォンカの若かりし頃を描いた、ティモシー・シャラメ主演の新作映画『Wonka』の撮影が進められており、超人気俳優の姿が激写されて話題となっている。その俳優とは、なんとヒュー・グラント。『ノッティングヒルの恋人』や『ラブ・アクチャリー』などに出演するイギリスを代表する俳優のヒュー・グラントが、『ウォンカ』でウンパルンパを演じるのではないかとささやかれている。
長濱:私、児童文学作家のロアルド・ダールが世界一好きです。ロアルド・ダールの『マチルダは小さな大天才』っていう本があって、私が本屋さんを作ったら絶対「マチルダ」っていう名前にしてロアルド・ダールのかわいい絵を飾りたいって妄想しています。
【関連記事】長濱ねる、『マチルダは小さな大天才』との出会いを語る
ハリー:ロアルド・ダールはイギリス人なら誰でも知っている。それこそ『ハリー・ポッター』や『指輪物語』シリーズと同じくらいの知名度を持つ作家さんなので、うれしいですね。
長濱:ウィリー・ウォンカをティモシー・シャラメが演じて、そこになんとヒュー・グラントも。見たことがある人もいると思うんですけど、ウンパルンパは、ちょっと背が低くてかわいらしい、ダンスを踊ったり並んだり行進したりする、工場で働いているキャラクターで……。
ハリー:何人もいるんですよね。映画『チャーリーとチョコレート工場』でウンパルンパを演じたのはディープ・ロイさんですね。
長濱:ウンパルンパは長年人種差別に関する問題を抱えていて、『チャーリーとチョコレート工場』の関連作品が公開されるたびに、ちょっとずつキャラクター像が変わってきています。ヒュー・グラントはどんなウンパルンパを演じていくのでしょうか。
ハリー:まったくイメージができない。
長濱:全米公開は2023年3月。日本でいつ公開になるのか楽しみにしていましょう。
『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作がクランクアップ!
巨匠スティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスによって作り出され、世界中でヒットした冒険映画『インディ・ジョーンズ』シリーズ。2月27日、最新作となる5作目の撮影がクランクアップしたとプロデューサーのフランク・マーシャルが自身のTwitterで報告した。『インディ・ジョーンズ5(仮題)』は2021年6月にロンドンでクランクイン。当初は2022年7月に全米公開を予定していたが、主演のハリソン・フォードがファイトシーンのリハーサル中に肩を負傷した影響で、2023年6月30日に延期した。今回、これまでのシリーズを率いてきたスティーヴン・スピルバーグ監督はプロデューサーに退き、『LOGAN/ローガン』や『フォードvsフェラーリ』のジェームズ・マンゴールド監督がメガホンをとっている。
ハリー:『インディ・ジョーンズ』シリーズ、どうですか?
長濱:小学生くらいのときに父とすごく古いのを観たので、正直ストーリーはあまり覚えていないんですけど、音楽を聴いたら誰もが興奮しちゃう。
ハリー:最高ですよ。でもなかなかの描写がけっこうありましたよね。よく覚えているのは、ヤバめの僧侶が儀式で体に手を沈みこませて心臓を取り出すシーン。
長濱:え! けっこう衝撃的ですね。
ハリー:最初に観たときはトラウマでしたよ。
長濱:5作目まできていて、ハリソン・フォードにとって今回が最後の『インディ・ジョーンズ』じゃないかといわれております。私は『フォードvsフェラーリ』を観たので、ジェームズ・マンゴールド監督によって、どんな新作になっていくのか楽しみですね。
思春期の複雑な感情を描いた映画『スウィート17モンスター』
2017年公開の映画『スウィート17モンスター』を紹介。主演を務めたのは、コーエン兄弟監督作品『トゥルー・グリット』で14歳にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたヘイリー・スタインフェルドだ。映画『スウィート17モンスター』予告編
長濱は「こういう映画ってお母さんはしっかりしていて、それに子どもが反抗することが多い」と前置きをし、「でも『スウィート17モンスター』はお母さんも悩んでいて、娘とどう接していいかわからなくて、自分の仕事もあるし、むしゃくしゃしていてってところがリアル」と感想を述べる。また、「ブルーナー先生との関係もいい」と、こう続ける。
長濱:ネイディーンが「今から死にます。遺書を書いてきました」って先生に言いに行くと、先生が「奇遇だね、僕もいま遺書を書いていたんだよ」ってあしらうんです。先生も本気じゃないってわかっているからこそ言える、その関係性が素敵でした。でも助けるときはちゃんと助けに行く。学校の先生との関係は、親とは別で必要だなと思いました。
また、長濱はある登場人物が「大好き」だと話す。
長濱:ネイディーンはニック(アレクサンダー・カルヴァート)に恋をしていて、ネイディーンは全然興味のない隣の席の男の子アーウィン(ヘイデン・セットー)が登場するんですけど、この子がスマートでめちゃくちゃよくて、私は大好きでした。たとえば、いい雰囲気になって女の子がちょっと恥ずかしくなって「キスするわけないじゃん、すると思った?」って言ったらアーウィンがスマートな返しをするんですよね。
リスナーから「最初に『スウィート17モンスター』を観たのはネイディーンと同じ17歳のときでした。こじらせているネイディーンのセリフと行動に自分を重ねて胸が苦しくなったのを覚えています。でもネイディーンが思春期という不安定な時期にさまざまな経験をして居場所と仲間を見つけていく姿はまぶしかったです。悩んで苦しんだ時期も無駄じゃなかったよと自分に教えてあげたくなりました」とメッセージが届き、ハリーは「特に10代は人間関係がごちゃごちゃになる」と共感した。
別のメッセージでは「46分39秒でネイディーンが落ち込んでいるときに母親が言った『誰だって私と同じくらいみじめで空虚なの』というセリフ。自分だけがつらくみじめな思いをしているのではなく、みんなも経験していることだから悲観することないのよというセリフが印象的でした」と感想が届き、長濱は「このセリフは紙一重だと思う」と自身の経験を語る。
長濱:自分が高校生ですごくつらいときに、大人から「みんなつらいんだから」って言われたのをすごく根に持っています。みんなつらいのはわかるけど、人それぞれつらさがあるから。私はその言葉を人にかけないようにしています。誰かがつらいときに「みんなつらいから大丈夫だよ」って言っても……。
ハリー:その一言で一気に距離ができちゃうよね。みんなそうかもしれないけど、これは私の問題なんだからっていう。
長濱:その言葉は使い方が難しいなって思うんです。でも確かに17歳のときって自分が悲劇のヒロインで物語の中心でいちばんつらいんだって思っていたけど、20代を超えてから、笑顔の人も普通に歩いている人も実は何かを抱えているんだっていう見方をすることができるようになってきました。だからお母さんのセリフは正しいというか、その通りだとは思います。でも17歳のネイディーンにとっては……。
ハリー:そりゃそうだよね。僕も昔、好きな人がいて、みんなで一緒にスペインに行ったんですけど、気が付いたら親友が好きな人と結ばれていたという、なかなか衝撃的な出来事がありましたよ。
長濱:そのあと親友さんと縁を切ったんですか?
ハリー:学校を卒業したし、所詮そのレベルの人だったなと思って。あと自分の魅力が足りなかったなって18歳で理解しましたね。
長濱:大人ですね。
『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA!」では、話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介。その作品の魅力や、文化的背景について語る。放送は毎週土曜日7時5分頃から。
番組情報
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毎週土曜6:00-8:00