ユニゾン/XIIX・斎藤宏介、「悪い大人」に声をかけられ…デビューまでの道のりを語る

UNISON SQUARE GARDEN/XIIXのボーカル・ギター、斎藤宏介と、真心ブラザーズのYO-KINGと桜井秀俊がJ-WAVEでトークを展開。斎藤が海外で過ごした幼少期や初めて買ったギター、バンド結成の経緯などを語った。

3人が登場したのは、J-WAVE発の一大音楽祭「ギタージャンボリー」と連動した番組『TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA』。毎年、両国国技館にて開催している「ギタージャンボリー」の出演者がマンスリーでナビゲーターを務める番組で、2月は真心ブラザーズが担当。このオンエアは2月19日(土)のもの。

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初めてギターを手にしたのは、シンガポールで生活していた頃

斎藤はアメリカ・ニューヨーク州のスカースデイル出身。4歳までスカースデイルで過ごし、その後はイギリスやシンガポールで過ごす。2004年にUNISON SQUARE GARDENを結成し、2008年にメジャーデビュー。2019年にはベーシストの須藤 優とXIIXを結成した。

桜井:この経歴を聞くと、すごいですよね。

斎藤:それだけ聞くとそうなんですけど、帰国子女になりきれずにここまで来てしまった感じがあって。幼少期は日本ではないところで過ごしてたんですけど、日本人なのに日本のことをよく知らないっていうコンプレックスで。今だとネットとかサブスクとかで簡単に日本の音楽もテレビもラジオも知れると思うんですけど、当時は日本で何が起こっているのか調べようもなくて。父親が仕事で一時帰国したときに日本のテレビ番組を録画してもらって、それをすり切れるまで見てっていうような生活をしてました。

YO-KING:へえ。

桜井:子どもながらに日本の情報を欲していたってこと?

斎藤:そうですね。特に音楽は好きで、街にひとつだけ大きなデパートがあったんですけど、その中のCDショップの表に日本のオリコンのウィークリーチャートみたいなのが張り出されていて、それを毎週楽しみに見てました。「こんなのがはやってるんだ」って。

そんな斎藤が初めてギターを手にしたのは、小学6年のとき。シンガポールで生活している頃だった。

斎藤:3歳上の兄が急にガットギターを買ってきたんです。飽き性な兄だったので、すぐ弾かなくなっちゃったのをこっそり自分の部屋に持ってきて、ポロポロ弾いているうちにハマったのが最初ですね。

桜井:エレキギターにいったのは中学とか高校?

斎藤:その翌年の中学1年で日本に帰ってきて、当時15歳以下に2万円分の地域振興券が支給されて、親が気を利かせてくれて「これはおまえに渡されたお金だからお前が使え」って言ってくれて、それで買ったのがエレキギターでしたね。

桜井:どんな曲を弾いてたの?

斎藤:楽器屋でゆずとL'Arc-en-Cielのスコアを買って。その店のお兄さんに「L'Arc-en-Cielは難しいぞ」って言われたのがちょっとムカついて、絶対に弾けるようになってやるって思いましたね。

最初に声をかけてきた大人が悪い人だった

斎藤がUNISON SQUARE GARDENのメンバーと出会ったのは、高校生の頃だった。

斎藤:高校1年の頃、UNISON SQUARE GARDENのベースの田淵(智也)が同級生で、僕と田淵の共通の友人がボーカリストで、その友人と田淵が一緒にバンドをやろうって話していて。僕が「家にギターあるから、ギターでバンドに入れて」って言って入りました。ドラムを叩ける人が高校にいなかったので、田淵と小学校が一緒だったドラマーの鈴木(貴雄)を連れてきて、4人でコピーバンドをやったのが最初ですね。

桜井:高校1年のときにUNISON SQUARE GARDENの原型ができてたわけなんだ。

YO-KING:すごいね。じゃあ、生涯最初のバンドがUNISON SQUARE GARDENだったってこと?

斎藤:当時は4人組でしたけど、そうなりますね。

YO-KING:効率いいわ(笑)。

桜井:出会うべくして出会ったって感じですよね。

当初、ライブがしたいという思いだけでバンドを結成し、東京・下北沢のライブハウスを中心に活動を続けていると少しずつ音楽業界の人がライブを観に来るようになった。

斎藤:当時、自分が物販にいたら名刺を渡してくれる人がちらほら出てきて、そこでプロを意識したのが最初でした。でも、最初に声をかけてきた大人が悪い人で(笑)。

桜井:そういう大人いるからね(笑)。

斎藤:辛辣に「俺の言うことを聞けよ。おまえはクソだ」みたいなことを平気で言っちゃうような人で。

YO-KING:嫌だなあ。

斎藤:最初はその人のもとでプロになろうと思ってたんですけど、途中でやめてSony Music Artistsという素敵な事務所があるからそっちに行こうってなったときに、あの人を見返したいなっていうこともあって、ちゃんとしっかりやろうと思いましたね。19歳とか20歳のときでしたね。

2019年に斎藤はベーシストの須藤 優とXIIXを結成。その理由について語る。

斎藤:ずっとUNISON SQUARE GARDENをやっていて、メインコンポーザーがベースの田淵で、詞も曲も全部書いていて、僕は演奏特化型というか歌と演奏と自分の関われる範囲のアレンジをしていたんですけど、どうしても自分の表現したいものを表現しきれないっていうものがたまってきてしまって、それはミュージシャン的に不健康かなって思ったので、ちゃんとメンバーの同意を得て、新しいことをやりたいと伝えてXIIXを始めました。

桜井:それを受け入れてくれるバンドのメンバーも素敵だよね。

貴重な弾き語りライブ

斎藤と真心ブラザーズは、2022年3月5日(土)、6日(日)に東京・両国国技館にて豪華アーティストがギター弾き語りで共演するライブイベント「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2022 supported by 奥村組」に出演する。真心ブラザーズの出演は5日(土)、斎藤の出演は6日(日)。

桜井:よく弾き語りはやるんですか?

斎藤:ほぼやらないですね。

YO-KING:たしかにイメージないもんね。

斎藤:ずっとエレキギターしか弾かなかったので、アコースティックギターが難しすぎて。あと弾き語りを生業にしている方と全く別のジャンルで戦っているつもりなので、そこに並ぶことにあんまりときめきを感じなかったんですけど、今回はやってみようかなって。
YO-KING:じゃあ、今回はレアなケースなんだね。

桜井:弾き語りのライブはやってこなかったの?

斎藤:あるにはあるんですけど、ひとりでステージに立つのはここ5年くらいはないかもしれないです。

桜井:バンドと弾き語りって全然違うけど、どんなスタイルでやろうと思ってますか?

斎藤:パッと思い浮かぶのはルーパーとかを使ってボディを叩いてリズムを作ってリフ入れて、みたいなのも面白そうだなと思うし、逆にギターを全く弾かないでアカペラで1分くらい歌うとか(笑)。あとはバンドでやっている熱量以上でギターをジャカジャカ弾くのも楽しそうだし、本当に自由ですよね。

「アカペラ」という言葉にYO-KINGは共感したようで「俺も最終的にはアカペラになりたい」と話す。

YO-KING:ワンマンでアカペラはキツいかもしれないけど、30分くらいのステージだったら手拍子にのせてアカペラでイベントに出るのが理想。ギターいらないじゃんってときどき思うことがあるから。

桜井:30分できたらすごいですよね。

YO-KING:そのうちの23分くらいはしゃべってるけどね(笑)。

桜井:ちなみに今回の弾き語りイベントは両国国技館ですけど、斎藤さんはここでライブをやったことはありますか?
斎藤:ないですね。楽しみです。

桜井:360度客席を見渡せる土俵型で、ステージが回るんです。

斎藤:そうなんですか、すごい。

YO-KING:なんなら桜井さんと相撲の取り組みでも(笑)。

斎藤:僕、めっちゃ弱いですよ(笑)。

斎藤は毎週金曜の16時30分からJ-WAVEで放送中の番組『START LINE』のワンコーナー「MARTIN GUITAR SOUND HOLE UNIVERSE」で2月のマンスリーナビゲーターを担当。毎週トークと共に弾き語りライブを届けている。

また、4月13日(水)にUNISON SQUARE GARDENの17枚目のシングル『kaleido proud fiesta』がリリースされる。4月1日(金)からは対バンツアー「fun time HOLIDAY 8」がスタート。その他の情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

『TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA』はさまざまなゲストを迎えて、お互いの音楽人生の系譜を辿りながら、時には生演奏を交えつつ展開する貴重なトーク&ライブセッションを放送。ラジオの中の追加公演=エクストラを発信していく。放送はJ-WAVEで土曜16時から。
radikoで聴く
2022年2月26日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
TOKYO GUITAR JAMBOREE EXTRA
毎週土曜
16:00-16:54

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