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森山未來は「全身、撮りがいがある」 21歳から46歳まで一人で演じきった役作りとは?

森山未來は「全身、撮りがいがある」 21歳から46歳まで一人で演じきった役作りとは?

幅広い年齢層に共感されベストセラーとなった作家・燃え殻によるデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』を、森山未來主演で実写映画化&NETFLIXで全世界配信。11月6日に行われた公開記念舞台挨拶には、主人公・佐藤役の森山未來、バーテンダー・スー役のSUMIRE、佐藤の友人・七瀬役の篠原篤、そして森義仁監督が参加した。

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森山は「冒頭の乱痴気騒ぎはまさに新宿のこのあたりですし、何気ない日常を繰り広げながら作られた映画です。皆さんに楽しんでいただけたかは分かりませんが……」と謙遜しながらも、観客からは拍手喝さい。森監督からも「森山さんは“全身凶器”。顔面凶器というワードがありますが、森山さんは全身を通じて、爪の先まで役を演じている。全身撮りがいがある俳優」と絶賛されていた。

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劇中で森山は21歳から46歳までを一人で演じ切った。「僕は37歳なので、ビジュアル面でいうと服装だったり髪形だったり、スキンケアなど技術的なことは本当にこだわりました」と回想し「見た目や年齢の若さがどうこうというよりは、新たな自分と出会って、世界の見え方が変わっていく姿というのを、自分の今までの体験から重ね合わせて役作りしました」と明かした。

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また森山は「新宿のゴールデン街での盛り上がりを映画の中でも出したいという思いから、リハーサルでも『お酒を飲んでやってみようよ』とお酒をリアルに飲みながら役作りをしていった」と舞台裏回想。篠原も「僕はワイン1本開けてしまったりしました」と笑わせた。初共演となるSUMIREについて森山は「スーというキャラクターは、ふいに現れてふいに消えていくというナチュラルな存在。スーの役柄とSUMIREちゃんのその存在感は通じるものがありました」と役柄とのリンク発見。

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またサプライズでかおり役の伊藤沙莉から「森山さんという憧れの人を前に、尻込みしてしまった自分もいましたが、未來さんが撮影時に裏表紙に手紙を書いた本をプレゼントしてくださり、それを渡してくれたときの見たことのないようなおどおどした表情を一生忘れられません」との手紙が届くと、森山は「どう過ごせば関係を豊かにさせていけるのだろうかとても悩みました。そこで僕から本をお渡しして、沙莉ちゃんに対しての思いも伝えていきました」と知られざる交流方法を振り返っていた。

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(文・写真=石井隼人)

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