SKY-HI、立場や年齢は忘れて…BE:FIRSTらBMSG所属アーティストと同じステージに上がる感覚は?

SKY-HIがマネジメント&レーベル「BMSG」を立ち上げた理由や、そこから生まれたボーイズグループBE:FIRSTについて語った。

J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。10月24日(日)のオンエアでは、SKY-HIがゲスト出演してトークを展開。SKY-HIは10月27日(水)にニューアルバム『八面六臂』をリリースした。

BMSGを設立した理由

SKY-HIはアーティストやプロデューサーとしての活動はもちろん、2020年9月にはマネジメント&レーベル「BMSG」を設立。同社は設立2年目に突入し、クリスは「いかがですか社長、忙しいですか?」と質問を投げかけた。

SKY-HI:やっぱり忙しいですね。アーティストとプロデューサー業務は変わらずフルでやっているんですけど、それに社長業がプラスされているので……大変ですね(笑)。
クリス:実はこの会社設立は、以前実家からの生配信ライブのときに始めて発表したんですよね。
SKY-HI:そうですね。
クリス:どんな想いで会社を立ち上げようと思ったんですか?
SKY-HI:いわゆる独立起業みたいな形のなかでも、個人事務所みたいな形ということもありますし、ひょっとしたらほかのアーティストを抱えるというやり方もあるかもしれない。だけど「なにをすべきか」と思ったときに、日本だけのことではないんですが特に日本ではアーティストやアイドルのフォーマットがある程度決まっていたりとか、大きく活動しようと思えば思うほど、アーティスト業やアイドル業は決まったフォーマットに乗る必要があったりする。そのフォーマットが20年前、30年前に固まった状態のままだったりすることへの問題意識自体がすごくあって。でも、現段階でそこのシステムにいらっしゃる方たちが問題意識を持っていたとしても、大型船でいきなり方向を変えようと思ったって舵をとりきれないですし、とったところで曲がるのってものすごくあとじゃないですか。だから新しく小型船を作る必要があるし、それが最速にして最善かなと思ったんです。
クリス:大型船というのは日本の市場ではまだ有効だと思いますか?
SKY-HI:もちろん。築き上げてきたもの自体に対するリスペクトもありますし、そういうインフラが急に無用なものになるというのは絶対にあり得ないので。
クリス:だからまだその意義はあると。
SKY-HI:意義はあると思います。ただ、関わり方とかやり方というのはどちらも、いわゆるアーティスト側であったり、被契約者としても考えるべきだと思いますし、甲と乙の甲も乙も考えるべきだというか。考え直すべきことは多いかなと思います。

BE:FIRSTとは「同志」

SKY-HIは私財を投じて「THE FIRST BOYS GROUP AUDITION 2021」を開催し、そこからボーイズグループBE:FIRSTが誕生。以前放送された『TOKIO HOT 100』では、メンバーのSHUNTOとRYUHEIがゲストとして登場した。

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クリス:まさにBE:FIRSTの一番若い2人なんだけど、RYUHEIくんは本当は14歳じゃないでしょ? 24歳ぐらいなんじゃないかと思うぐらい。
SKY-HI:(笑)。僕もラジオで聴いてたんですけど……ちゃんとしてましたね。
クリス:すごいよね。
SKY-HI:よかったです。
クリス:ビックリしちゃって。恐るべし14歳だなと。当然SHUNTOくんもすばらしいんだけど、RYUHEIくんがまたこれ本当に、前世の記憶が残っているんじゃないかというぐらい、すごくしっかりしていた。
SKY-HI:物事に対してしっかりと自分の目で見て自分の頭で考えて、自分の言葉で発言するということが備わっている方なので。年齢こそローティーン、これからミドルティーンというところですけど。自分だけの表現ができるというベースが既にあるので、それはアーティストとしてすごく楽しみですね。

10月9日~10日に開催された「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2021」(通称イノフェス)では、SKY-HIとBE:FIRSTがステージで共演。同じステージに上がった際のBE:FIRSTの印象について訊かれると、SKY-HIは「同志という感じ」と答えた。

SKY-HI:それこそ当日はNovel Coreとも共演しましたが、Coreとかも年齢で言うと10個以上離れているんだけど、ステージに上がるとラッパーとラッパー、一緒に曲を作る仲間、同志です。いわゆる立場や年齢はその瞬間忘れます。BE:FIRSTも同志という感覚があるし、合宿中のことがよぎりますよね。ああいう瞬間があると、人前でパフォーマンスできるというのはすごく幸せなことだし、もっと広げていかないとなと思いますね。

ストーリーは始まったばかり

番組ではSKY-HIにランダムな質問を投げかけることに。1つ目は「初めて観に行ったライブは誰のライブ? 誰と行きましたか?」というものだった。

SKY-HI:T.M.Revolutionのライブに、小学5年生のとき、近所のカズという友だちと行きました。
クリス:これはカズと2人だけで行ったんですか?
SKY-HI:そうですね。
クリス:どうですか10歳同士でコンサートに行くというのは。
SKY-HI:やっぱり、非日常でしたね。帰りの電車でお姉さん方に囲まれて、すごい怖かった思い出があります(笑)。
クリス:なんで囲まれたんですか?
SKY-HI:20年前のT.M.Revolutionのライブなんですけど、女性のお客さんがほとんどだったので、帰りの総武線の電車で10歳の男の子2人というのは「変なガキ紛れ込んだ」みたいな感じになっちゃって(笑)。
クリス:そういう目で?
SKY-HI:そうそうそう。
クリス:「なにこの子たち?」というのが。
SKY-HI:ありましたね。もちろん好きだったんですけど、母親の友人がとっていたチケットを、「行けなくなった」という理由で譲ってもらったんです。

2つ目の質問は「秋本番、いろいろな秋がありますがSKY-HIにとって今年はなんの秋?」。SKY-HIからはワーカホリックな回答が飛び出した。

SKY-HI:まあ、仕事の秋でしょうね(笑)。
クリス:仕事の秋、なるほど渋いですね。
SKY-HI:いやあ(笑)。
クリス:いま一番ほしいものはなんですか?
SKY-HI:人手かな?
クリス:人手!? じゃあ誰か募集しますか?
SKY-HI:ね。前向きに考えてます(笑)。
クリス:わかりました(笑)。

最後にクリスは、SKY-HIに次の目標はなにか問いかけた。

SKY-HI:とにかく「THE FIRST」って本当にファースト、まだストーリーがちょうど始まったところなんです。今日(BMSG所属の)REIKOをフィーチャリングした『One More Day feat. REIKO(Prod. Matt Cab)』を番組でかけてくれたけど、BE:FIRSTであれ、ほかのアーティストであれ、まだ始まったばかりなので、そのストーリーを進めていきたいです。そのなかでどうしても、みんなが一堂に会すというか、そういうものを作りたいですね。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。
radikoで聴く
2021年10月31日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
SAISON CARD TOKIO HOT 100
毎週日曜
13:00-16:54

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