GLAYのHISASHI(Gt)が結成およそ30年になるバンドの変化や、プロデューサー亀田誠治とのエピソードを語った。
HISASHIが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは10月11日(月)。GLAYは10月6日に16枚目のニューアルバム『FREEDOM ONLY』をリリースした。
西沢:20万人のライブから何年なんだろう?
HISASHI:あれが1999年だったので……経ちましたねえ。僕らはデビュー27年目とかなんですよね。
西沢:そんなですか。
HISASHI:結成で言うと30年ぐらい経ってるんですけれども。
西沢:すごいですねえ。
HISASHI:長いですね(笑)。
西沢:ビジュアル全然変わらないですね。
HISASHI:あんまり変わってないですかね。
西沢:黒いスーツもGLAYが日本で広めたみたいな。
HISASHI:90年代は確かに多かったですね、4人で黒いスーツで揃えてというのは。
西沢:いまだにそういうイメージがあります。日常の格好って写真に撮られることもあるじゃないですか、SNSに「HISASHIなう」とか。変な格好できないですよね。
HISASHI:確かにそうですね。
西沢:GLAYって疲れる格好が多いんじゃない?
HISASHI:普段絶対、こういう格好はしないですね(笑)。
西沢:でしょ(笑)。
西沢はHISASHIに「GLAYであり続けることに疲れないか?」と質問を投げかけた。
HISASHI:GLAYももうそろそろ50代になるんです。家族もできたりして、そこらへんがバンドのサウンドだったりメッセージに反映されてるんです。だからあんまり無理してやっている感じはしないですね。
西沢:HISASHIくんは昔あんまりしゃべられなかったでしょ?
HISASHI:確かにそうですね。
西沢:スピーカーとしてはTAKUROがいて、彼は音楽的なこととかGLAYのポリシーというか立ち位置とか、そういうのをキチンと説明する役割。本当に真面目だったし、そこがあんまりカジュアルなことを言わないからGLAYらしさに繋がってた。だけどいつの間にか変わって、すごく気のいい兄ちゃんになったのよ(笑)。
HISASHI:(笑)。本当はこうなんですけどね。
西沢:昔、取材に行ったときなんか全然笑わなかったよ。
HISASHI:そうですか(笑)? でも2000年以降というか、わりと最近多様性というのが言われているなかで言うと、メンバー4人の個性がもうちょっとあったほうがバンドらしいというか人間らしいんじゃないかなという。
西沢:そりゃそうですよね。
HISASHI:まあでも、90年代はイメージに縛られすぎてましたね。
西沢:テレビの番組とかで一緒になったりして「うわあコワモテ」みたいな。ビビっちゃうの?
HISASHI:ビビりますね! 「絶対怖い人だ」と思いながら。
西沢:音がハードだったりするとね。
HISASHI:でもみんな、やっぱり音楽をやろうと思って集う人間なので音楽の話とかをすると急に柔らかくなったりしますけどね。
西沢:音楽、特にバンドなんて真面目じゃないとできないですからね。
HISASHI:そうなんですよ。
西沢:みんなでデタラメにやっていたら音楽にならないから。アンサンブルもそうだし、個人練習もそう。それからアレンジに対してみんなで話し合うとか、協調と向上心がないとできないじゃないですか。
HISASHI:あとみんな時間を守るんですよね。レコーディングやライブが始まる時間があったりするから。
西沢:ライブはもちろんだけど、レコーディングとかは昔はスタジオが1時間4万円とかさ。
HISASHI:アマチュアのころは確かにそうでしたね。
西沢:メッチャ高くて。
HISASHI:「録り終えなきゃ」みたいなのはありましたね。
西沢:一生懸命でした?
HISASHI:僕らはバイトとかして時間もなかったので、深夜パックとかでやって。やっぱりそうなると集中力が切れるんですよね。
西沢:誰かメンバーで、ベイブリッジかなんか作った人いなかったっけ?
HISASHI:建築関係はTERUとJIROがやってましたね。なんか日比谷の野音の隣のビルも「俺、ここ作ったんだよね」みたいな話をしていました(笑)。
西沢:(笑)。
HISASHI:当然ながら1人じゃないだろうけど、まあ携わったということで。
西沢:すごいなあ。
HISASHI:亀田さんが「そんなウジウジ悩んでないで、出しちゃえばいいじゃんもう」みたいな(笑)。
西沢:亀田さんらしいわ。
HISASHI:亀田さんのアレンジって、そういう元気なポジティブな音になるんですよね。
西沢:これ97年ぽいもの。
HISASHI:けっこうほかの曲とかも古いんですよね。
西沢:そういうストックは紙で残ってたりするの?
HISASHI:僕らけっこうプリプロ(仮録音)とかするんですよ。
西沢:それをそのまま使うんじゃなくて、もう1回録音するんでしょ?
HISASHI:「いまの僕の感覚でアレンジしてみます」みたいな感じで、メンバーそれぞれ。
西沢:完全に90年代のGLAY。やっぱり年齢とキャリアとそのときの空気というのが出るんですね。
HISASHI:10年単位で出るかもしれないですね。まだ2000年に入ってからはどんな雰囲気がわからないですけれども、たとえばこういう「90年代っぽいね」みたいな感じというのは、なんとなく言葉と音によってあるのかもしれないです。
西沢:いまのところのアレンジとか、もう本当にかつてのGLAY。
HISASHI:そういうところは意識してやってますね。
同アルバムに同梱されているDVDにはメンバー4人と亀田とのトーク企画「FREEDOM TALK」の後編が収録されている。GLAYにとって亀田は特別な存在なのだとか。
西沢:亀田さんはざっくばらんだから。
HISASHI:亀田さんはもうは5人目のGLAYみたいな感じになってますよ(笑)。
西沢:椎名林檎とか、ものすごくアーティスティックな人を扱うのがうまい。包容力が大きいじゃないですか。GLAYとも合うんでしょ?
HISASHI:合います。やっていてすごく楽しいし。やっぱりレコーディングとかは楽しいっていうのが一番いいな。レコーディングってちょっとトーンの落ち着いた現場だと思うんですが、ライブに近いような盛り上がり方を亀田さんがさせてくれるんです。
GLAYの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。
HISASHIが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GROOVE LINE』(ナビゲーター:ピストン西沢)のワンコーナー「GROOVE LINE TOKYO NEST」。オンエアは10月11日(月)。GLAYは10月6日に16枚目のニューアルバム『FREEDOM ONLY』をリリースした。
ビジュアルは変わらず…変化した点は?
結成は1988年、メジャーデビューは1994年と活動を続けてきたGLAY。HISASHIは自身やメンバーの変化について語った。西沢:20万人のライブから何年なんだろう?
HISASHI:あれが1999年だったので……経ちましたねえ。僕らはデビュー27年目とかなんですよね。
西沢:そんなですか。
HISASHI:結成で言うと30年ぐらい経ってるんですけれども。
西沢:すごいですねえ。
HISASHI:長いですね(笑)。
西沢:ビジュアル全然変わらないですね。
HISASHI:あんまり変わってないですかね。
西沢:黒いスーツもGLAYが日本で広めたみたいな。
HISASHI:90年代は確かに多かったですね、4人で黒いスーツで揃えてというのは。
西沢:いまだにそういうイメージがあります。日常の格好って写真に撮られることもあるじゃないですか、SNSに「HISASHIなう」とか。変な格好できないですよね。
HISASHI:確かにそうですね。
西沢:GLAYって疲れる格好が多いんじゃない?
HISASHI:普段絶対、こういう格好はしないですね(笑)。
西沢:でしょ(笑)。
西沢はHISASHIに「GLAYであり続けることに疲れないか?」と質問を投げかけた。
HISASHI:GLAYももうそろそろ50代になるんです。家族もできたりして、そこらへんがバンドのサウンドだったりメッセージに反映されてるんです。だからあんまり無理してやっている感じはしないですね。
西沢:HISASHIくんは昔あんまりしゃべられなかったでしょ?
HISASHI:確かにそうですね。
西沢:スピーカーとしてはTAKUROがいて、彼は音楽的なこととかGLAYのポリシーというか立ち位置とか、そういうのをキチンと説明する役割。本当に真面目だったし、そこがあんまりカジュアルなことを言わないからGLAYらしさに繋がってた。だけどいつの間にか変わって、すごく気のいい兄ちゃんになったのよ(笑)。
HISASHI:(笑)。本当はこうなんですけどね。
西沢:昔、取材に行ったときなんか全然笑わなかったよ。
HISASHI:そうですか(笑)? でも2000年以降というか、わりと最近多様性というのが言われているなかで言うと、メンバー4人の個性がもうちょっとあったほうがバンドらしいというか人間らしいんじゃないかなという。
西沢:そりゃそうですよね。
HISASHI:まあでも、90年代はイメージに縛られすぎてましたね。
バンドマンは見た目が怖いとしても中身は真面目
GLAYはビジュアルイメージに縛られがちだと話したHISASHIだが、自身も他のバンドに対して「怖そう」と思うことはあるのだとか。「しゃべってみると意外と『優しい人だ』と思う(笑)」と話すものの、実際に話しかけるまでは戦々恐々とすることもあったと明かした。西沢:テレビの番組とかで一緒になったりして「うわあコワモテ」みたいな。ビビっちゃうの?
HISASHI:ビビりますね! 「絶対怖い人だ」と思いながら。
西沢:音がハードだったりするとね。
HISASHI:でもみんな、やっぱり音楽をやろうと思って集う人間なので音楽の話とかをすると急に柔らかくなったりしますけどね。
西沢:音楽、特にバンドなんて真面目じゃないとできないですからね。
HISASHI:そうなんですよ。
西沢:みんなでデタラメにやっていたら音楽にならないから。アンサンブルもそうだし、個人練習もそう。それからアレンジに対してみんなで話し合うとか、協調と向上心がないとできないじゃないですか。
HISASHI:あとみんな時間を守るんですよね。レコーディングやライブが始まる時間があったりするから。
西沢:ライブはもちろんだけど、レコーディングとかは昔はスタジオが1時間4万円とかさ。
HISASHI:アマチュアのころは確かにそうでしたね。
西沢:メッチャ高くて。
HISASHI:「録り終えなきゃ」みたいなのはありましたね。
西沢:一生懸命でした?
HISASHI:僕らはバイトとかして時間もなかったので、深夜パックとかでやって。やっぱりそうなると集中力が切れるんですよね。
西沢:誰かメンバーで、ベイブリッジかなんか作った人いなかったっけ?
HISASHI:建築関係はTERUとJIROがやってましたね。なんか日比谷の野音の隣のビルも「俺、ここ作ったんだよね」みたいな話をしていました(笑)。
西沢:(笑)。
HISASHI:当然ながら1人じゃないだろうけど、まあ携わったということで。
西沢:すごいなあ。
亀田誠治の大きな影響
『FREEDOM ONLY』にはGLAYが1997年に制作した『Winter Moon Winter Stars』を収録。この曲を入れたのはプロデューサーである亀田誠治の影響が大きいという。HISASHI:亀田さんが「そんなウジウジ悩んでないで、出しちゃえばいいじゃんもう」みたいな(笑)。
西沢:亀田さんらしいわ。
HISASHI:亀田さんのアレンジって、そういう元気なポジティブな音になるんですよね。
西沢:これ97年ぽいもの。
HISASHI:けっこうほかの曲とかも古いんですよね。
西沢:そういうストックは紙で残ってたりするの?
HISASHI:僕らけっこうプリプロ(仮録音)とかするんですよ。
西沢:それをそのまま使うんじゃなくて、もう1回録音するんでしょ?
HISASHI:「いまの僕の感覚でアレンジしてみます」みたいな感じで、メンバーそれぞれ。
西沢:完全に90年代のGLAY。やっぱり年齢とキャリアとそのときの空気というのが出るんですね。
HISASHI:10年単位で出るかもしれないですね。まだ2000年に入ってからはどんな雰囲気がわからないですけれども、たとえばこういう「90年代っぽいね」みたいな感じというのは、なんとなく言葉と音によってあるのかもしれないです。
西沢:いまのところのアレンジとか、もう本当にかつてのGLAY。
HISASHI:そういうところは意識してやってますね。
同アルバムに同梱されているDVDにはメンバー4人と亀田とのトーク企画「FREEDOM TALK」の後編が収録されている。GLAYにとって亀田は特別な存在なのだとか。
西沢:亀田さんはざっくばらんだから。
HISASHI:亀田さんはもうは5人目のGLAYみたいな感じになってますよ(笑)。
西沢:椎名林檎とか、ものすごくアーティスティックな人を扱うのがうまい。包容力が大きいじゃないですか。GLAYとも合うんでしょ?
HISASHI:合います。やっていてすごく楽しいし。やっぱりレコーディングとかは楽しいっていうのが一番いいな。レコーディングってちょっとトーンの落ち着いた現場だと思うんですが、ライブに近いような盛り上がり方を亀田さんがさせてくれるんです。
GLAYの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『GROOVE LINE』では楽曲を紹介しながらゲストとの軽快なトークをお届け。放送は毎週月曜から木曜の18時10分ごろから。
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2021年10月18日28時59分まで
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番組情報
- GROOVE LINE
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月・火・水・木曜16:30-19:00