上白石萌歌×幾田りら「フィルムカメラ愛」を語る。いつか一緒に撮りに行くならスマホを置いて…

YOASOBIのボーカルikuraとして知られるシンガーソングライター・幾田りらと上白石萌歌が9月25日(土)、J-WAVEで「LOVEなもの」をテーマに対談した。

ふたりがトークしたのは、J-WAVEの放送中の番組『GYAO!#LOVEFAV』(ナビゲーター:上白石萌歌)。音楽やアート、読書が好きな女優・上白石萌歌が、リスナー、ゲスト、そして世の中の人がLOVEなものやFAVORITEなものをお届けしている。

今回は幾田が、フィルムカメラ愛を語った模様をテキストでご紹介する。

同番組は、『GYAO!』で映像も配信中だ。動画では、ラジオでは観ることのできないスタジオの様子や、ラジオでは放送されなかったオフエアトークも観ることができる。

・動画はこちらから(『GYAO!』)
https://yahoo.jp/fcf6x0

2000年生まれというふたりの共通点

「本当にお会いしたくて、ゲストでお招きできて嬉しい」と上白石が紹介したのは、シンガーソングライターとして活躍する幾田りら。ふたりは同じ2000年生まれ、そして大学生同士という共通点がある。

上白石:この世代の人ってあまりお会いすることは少なくて。役者の仲間も1個上か1個下が多い気がしていて。同じ年生まれということにすごくシンパシーを感じていますし、何より同じ大学生というのが勝手に心強く感じています。
幾田:私も心強いです。大学いかがですか?
上白石:いやあ、大変ですよね。春学期の成績出ました?
幾田:出ました!
上白石:どうでした?
幾田:思ったよりもいい感じでした。
上白石:素晴らしい! 

トークは大学生らしい成績の話。いい感じの成績だったと話す幾田だが、初めて単位を落としたことを告白する。

幾田:でも初めて落としちゃった科目もあって……。
上白石:えっ! でも初めてってすごくないですか?
幾田:1、2年生はほぼフル単で来てたんですよ。4年生であんまり行かなくてもいいように頑張っていたんですけど、ちょっと落としちゃって、あーって思いながら……。
上白石:いやあ、でも初めて落とすってすごくないですか? こんなにご活躍されてるのに。
幾田:もう、ひーひー言ってます。
上白石:でもりらちゃんがTwitterとかで「レポートが終わらない」とか呟いていると分かる!ってなるし、同志感を勝手に感じていて。この辛さを共有できる相手がいたらいいのになって思っていたので。
幾田:これを機にこれから大学生、そして歌手もやっているふたりで共通の話題で盛り上がれたらいいですね。頑張りましょう!
上白石:ぜひ! 頑張りましょう!
幾田:卒業しましょうね!

共通点はまだまだある!?

頑張って卒業しようと誓い合ったふたりにはまだまだ共通点がある。それは幼少期に海外で暮らしていたということ。

上白石:りらちゃんは小さい頃、海外に住んでいたんですよね?
幾田:そうなんです。3歳までシカゴに住んでいて。先ほどお聞きしたんですけど、萌歌ちゃんもメキシコに住んでいたとか?
上白石:メキシコに住んでました。
幾田:メキシコってあんまり想像できないというか。どんなところですか?
上白石:治安が悪い……。銃声がよく聞こえたりとか本当に子どもひとりでは歩けない街だったんですけど、アートに溢れる街で。すごく街がカラフルだし音楽とかもすごく陽気で楽しくて、けっこう記憶が鮮明に蘇ってきます。
幾田:そうなんですね! なんかすごいバックグラウンドが似てるところがとても多くて。
上白石:そうなんです。不思議といろんなことが似てる気がしていて。
幾田:嬉しいです。まだまだいっぱい共通点がありますよね?

話せば話すほど、共通点が出てくるふたり。上白石と幾田は細田守監督のアニメーション作品で声優を担当した共通点もある。

幾田:萌歌ちゃんは『未来のミライ』でくんちゃん役をされていて。観ていたので、くんちゃんに会えちゃうって感じなんですけど(笑)。私も『竜とそばかすの姫』で初めて声優という声のお芝居をさせていただいて。お芝居自体が初めてだったので、全く違う人物を演じるということですら難しかったし、高校生役も難しかったのに、くんちゃんは4歳とかだったじゃないですか! だから本当に素晴らしいなって思いました。
上白石:いやあ、本当に手探りで大変でした。細田さんの撮り方で覚えているのが、同じシーンに出られる出演者の方と一緒に撮るじゃないですか。普通のアニメーションってひとりずつ撮ることが多いみたいで。そういう繋がりをすごく大切にされている方なんだなと思って。
幾田:そうですね。掛け合いのシーンとかはもうひとりの役の方と意気投合してやるというか、現場の空気ごと撮ってる感じですよね。
上白石:そうそう! まだまだ私たちの知らないりらちゃんが見られるのかなと、これから楽しみです!
幾田:ありがとうございます!

温かみが感じられる、フィルムカメラの魅力

上白石から「今、何LOVEですか?」と質問された幾田は、「フィルムカメラ」と回答。その回答に上白石は「おー、一緒!」とまたもやふたりの共通点を見つけテンションは上昇傾向。ハマった経緯は?

幾田:高校3年生のとき、卒業する前に何か思い出を残したいなって思って。スマホの写真でもいいんですけど、もっと思い出として残るものがよくて、写ルンですをやってみたらハマってしまいました。最近まではずっと写ルンですで撮っていたんですけど、ちゃんとカメラを始めたいと思って、6月くらいに初めてフィルムカメラを買いました。
上白石:素敵!
幾田:まだまだホヤホヤなんですけど。
上白石:今日は実物も持ってきていただいて。ありがとうございます!
幾田:カメラをやっているお友達に、とにかく初心者でも上手く撮れるような、楽しめるカメラを教えてと言ったら、“キャノンのオートボーイS”っていうのを紹介してもらって。まだまだ全然初心者なので、一旦今はこれで撮り溜めている感じです。
上白石:似合いますね! カメラが似合う! すごく撮る写真が気になります。歌詞とかを読んでもなんて素敵な心の持ちようなんだっていつも思うので、りらちゃんってどんな写真を撮るのかなって気になります!
幾田:じゃあ、今まで撮った写真を見せてもいいですか?

実際に幾田が撮った写真を見ながら和気藹々とトークするふたり。高校生の頃に撮影した写真や、楽屋でのスタッフを撮った写真などを幾田が紹介し、上白石も「素敵」と賞賛を送る。上白石は続けて、フィルムカメラの魅力を語り始めた。

上白石:フィルムって温かいですよね。粒がすごく感じられたり、温度がちゃんと残る感じがしますよね。
幾田:そうですね。デジタルでも残るものは残ると思うんですけど、この温かみはフィルムカメラじゃないと出せないものがあるなっていうか。振り返ったときにそのときの感情が読み取れるというか。すごく特別だなって思います。
上白石:1本のフィルムで撮る枚数が24枚とか36枚とかで限られているから、無駄に出来ないなというのと、本当に好きな対象しか撮れない感じがいいですよね。
幾田:しかも現像するまで見れないというのがいいですよね。ドキドキします。
上白石:ドキドキする! 本当に3枚くらいしか撮れてないときとかありません?
幾田:ありますよね(笑)。光が足りてなかったり逆光だったり。でもその失敗も含めて思い出というか。なんか嬉しいです。今度どこか一緒に撮りに行きましょう!
上白石:行きたい! カメラ旅とかしたことありますか?
幾田:それで言うと、私は鎌倉とか江ノ島の方のお店の並んでる感じとか海や緑の感じとかが好きで、1日休みの日にカメラだけ持って行ったりしますね。すごくオススメなので、ぜひいつか一緒に!
上白石:一緒に行きたい〜! 私、スマホとか置いて行きたいです。
幾田:ぜひ、そうしましょう!
上白石:でも、けっこう方向音痴なのでスマホないと真っ直ぐ歩けないかもしれない……。
幾田:私も危ないですね(笑)。でも鎌倉って迷い込んでも、家と家が並んでる路地みたいなところも全部味があってすごくいいんですよね。

歌への愛を感じることができる楽曲たち

番組は終盤、幾田が8月にリリースしたラブソング『ロマンスの約束』についての話題へ。この楽曲は2019年にリリースされたオリジナル曲をリアレンジしたものということで上白石は心境の変化、そして曲作りについて訊いた。

幾田:これを書いたときは18歳だったんですけど、そのときの自分が思い描いていた恋愛や、その頃だけの瑞々しさを残しつつ、今20歳、もうすぐ21歳になる自分がもう一度歌うということで今の幾田りらが歌うならどんなふうに歌うだろうということをすごく意識して。2年間の思いがぎゅっと詰まっていたらいいなって思いますね。
上白石:この曲も作詞・作曲を担当されているということで、いつもどういうふうに曲を作っていますか?
幾田:最初はバーっとどんな曲にしたいかというのを歌詞で書きます。
上白石:言葉とかですか?
幾田:そうですね。歌詞になるかどうか分からないことも全部含めて、バーっと文章で書いて、これを1個の曲にまとめようって感じで。でも最近はメロディーから作ることが多くて、ギターのコード進行とかに癖がでちゃうと似たような曲になっちゃったりするので最近はギターを弾かずに、鼻歌でまず歌って、その上にコードを合わせて歌詞を入れていくみたいな。

幾田の制作方法を聞いた上白石は、幾田には「歌心」があると話す。

上白石:本当にどの曲にも歌心というか、歌への愛をすごく感じるんですけどやっぱり小さい頃から歌が好きだったんですか?
幾田:そうですね。気づいたら歌を歌っているみたいな。寝る時間以外はつねに歌を歌っている状況だったから、歌はなくてはならないものですね。
上白石:それが今、シンガーソングライターとして活躍されているって今までの人生の全部がいい感じに組みたって今があるんですかね?
幾田:そうですね。本当に歌と音楽がなかったら今の自分はないなって思うので、日々の音楽を作ることや、歌うこと、聴くことなど、いろんなことで今の自分があるなって思います!

J-WAVEで放送中の『GYAO!#LOVEFAV』では、上白石萌歌やリスナー、ゲスト、そして世の中の人がLOVEなものやFAVORITEなものをお届け。放送は毎週土曜日22時から。番組の公式サイトはこちら

(構成:笹谷淳介)
radikoで聴く
2021年10月2日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
GYAO!#LOVEFAV
毎週土曜
22:00-22:54

関連記事