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プロバスケ選手・田臥勇太が感じた「日本バスケ界の明るい未来」

©︎TOCHIGI BREX INC.

プロバスケ選手・田臥勇太が感じた「日本バスケ界の明るい未来」

プロバスケットボールプレイヤーの田臥勇太がバスケットボール、そしてスポーツ界の未来について語った。

田臥が登場したのは『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー、あらゆるものの本質に迫る「Allbirds MORNING INSIGHT」。放送日は8月17日(火)。同番組ナビゲーターである別所哲也の代打として、この日は田村 大と小林麗菜が進行を担当した。

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田臥と田村のつながり

田臥は現在Bリーグの宇都宮ブレックス所属。2004年には日本人として初めてNBAでプレイをして話題となった。実は田村と田臥にはある“つながり”があるのだとか。

田村:つながりと言うとおこがましいんですが……僕は田臥さんの3つ下なんですけど高校時代にウィンターカップで田臥さんの能代工業高校に負けたという。ベスト8で対戦したんです。
田臥:そんなつながりがあったんですか。
田村:ちょうど入れ替わりだったんですけど、強かったですねえ。
田臥:親近感が増しました。
田村:うれしい。あとinゼリーのトリックアートはご存知ですか?

(田村は森永製菓がYouTubeで公開した動画で、田臥を描いたアートを披露した)

田臥:本当にありがたいです。ほかにもいろいろ描いていただいて。部屋にも飾ってます。
田村:うわあ! うれしい、泣いていいですか(笑)?
小林:大さんの表情が一番輝いてる。
田村:この顔を田臥さんに見せたいぐらいです。

五輪で感じた日本バスケ界の明るい未来

続いて、8月8日に閉幕した東京オリンピックについて話を訊いた。田臥は男女ともに活躍したバスケに明るい未来を感じたという。

田臥:どのスポーツもすばらしい活躍だったんですが、特にバスケットボールはオリンピックでこうやってプレイをしている姿が観られたというのは、男子女子ともに非常にうれしかったです。
小林:アメリカの選手からもかなり称賛を受けていましたが、そちらはいかがでしたか?
田臥:特に女子の場合はアメリカに負けてしまいましたけど、本当に最後まで戦って、強いアメリカを苦しめたという部分もあったと思うので、女子の未来は明るいなと思わせてくれました。
小林:私はバスケットの経験は体育の授業ぐらいだったんですが、あらためて実際に試合を観に行きたいなとか、もっとルールを知りたいなとオリンピックをきっかけに感じました。
田臥:男子も負けてはしまいましたけど強豪国だらけなので。世界はレベルが高いんですけど、本当に日本が戦えるというところも示してくれて、男子のバスケも明るい兆しを見せてくれました。

田村は、今回キャプテンを務めた渡邊雄太選手がアルゼンチン戦終了後「ワールドカップのときのように負けたけど、負けたことに恥じる気持ちはありません」とコメントしたことを挙げて、東京オリンピックと2019年のワールドカップとの日本代表の違いについて尋ねた。

田臥:ワールドカップで経験して悔しい思いがあったからこそ、このオリンピックでは本当に勝ちにいく、勝つことにこだわるというマインドになれたと思うんです。
田村:確かに。
田臥:世界大会では大差で負けてしまったかもしれませんが、今回のオリンピックではほかのチームとも差が縮まっていますので、そういう意味では今回の経験を糧にして次のワールドカップやオリンピックにつなげていってほしいです。これで「世界と戦う」というマインドになれたと思うので、そこは大きな違いだと思います。

日本バスケットボール界の現状、そして未来はどういったものになっていくのか。田臥が注目している選手や今後のキーマンを訊いた。

田臥:八村 塁選手だったり渡邊(雄太)選手といった、日本人がNBAで活躍できるというところにいま来ていますので、そういった意味では2人が引っ張っていってもらいたいです。若い選手、代表のメンバーがみんな頑張ってくれたので、彼らを中心に頑張ってもらいたいなと。あとやはりBリーグでプレイする選手が多いので、そういう意味では国内のリーグでしっかり、同じように世界に目を向けて、意識してやっていくのは必要だなと思います。女子のメンバーもオリンピック銀メダルになったことで、今度はみなさん代表に入りたいという目標が出たと思うので、女子もレベルアップしてもらいたいですね。
田村:男女ともにですね。国内にいながらも世界を見据えるという、すごいキーワードをいただきました。

10月で41歳に。年齢を重ねて「楽しさが増える」

今年でプロ選手として20年目を迎える田臥。プロとして長くプレイをし続ける秘訣は?

田臥:まずは自分がバスケットに対して情熱を持つことです。こうやって好きなことをやれていることは本当に幸せなことなので、その情熱を持ち続けること。あとはバスケットに対して真摯に向き合って感謝の気持ちを忘れないということは、ずっと持ち続けてやっていくことが必要だなと、今回オリンピックを観て改めて思いました。

田臥は10月に41歳の誕生日を迎える。スポーツの世界は本人の意思とは関係なく、年齢だけでジャッジされてしまうことも少なくないが、田臥は自身の年齢に対してどのような思いで向き合っているのだろうか。

田臥:「周りから言われる」ということは歳をとらないとわからないことだったので、それはそれでまた新鮮な気持ちでした。歳をとればとるほどバスケットの奥深さや楽しさというのがどんどん増えてきます。この歳だからこそできること、やれることも変わってくるので、それにチャレンジすることがいまの毎日の楽しみでモチベーションになっています。

田臥は刺激を受けている同世代の選手としてアルゼンチンのルイス・スコラ選手、スペインのパウ・ガソル選手の名を挙げ、「2人ともインサイドで存在感がすごくあったと思います。ああいうベテランとしての働き方というのが、すごく励みになりました」とコメントした。

オリンピックで感じた「スポーツの力」

田臥はコロナ禍で思うように部活動ができない学生たちに向けてメッセージを送り、今後の展望について語った。

田臥:自分が学生だったら本当に大変だったろうな、残念だったろうなと思います。でもそのなかでもできることだったり「こんな時期があったからこそ」という風に言えるようなことをみんなで、自分1人じゃなくて友だちや部活の仲間、家族だったりで見つけてもらって、少しでも前向きに1歩踏み出せることを見つけてもらえるとうれしいなと思います。
田村:僕らが学生のときはYouTubeもなかったですしSNSもないから、会ってやるしかなかったですけどね。
田臥:それが楽しみにでもあったんですが。いまはそういう方法があると思うので、そういうのは前向きにやって、プラスにしてもらいたいなと思います。
田村:最後に今後の展望や目標などについて教えてください。
田臥:こうやってオリンピックを観たりすると、スポーツの力は本当に大きなものがあるなと改めて感じました。自分がバスケットをやり続けながら、少しでも子どもや、1人でも多くの方の心に響くものが伝えられればなというのが目標です。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「Allbirds MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の8時35分頃から。

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