眞栄田郷敦、デビュー作出演前に父・千葉真一から受けた演技指導とは?

J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。5月9日(日)のオンエアでは、俳優・眞栄田郷敦がゲスト出演。吉岡里帆と共演しているドラマ『レンアイ漫画家』(フジテレビ)での撮影エピソードから、部屋の片づけで捨てたものまで、眞栄田の知られざるライフスタイルに迫った。

二枚目キャラを演じるためにしっかり予習

現在放送中の『レンアイ漫画家』は、西田大輔(AND ENDLESS)が原案、山崎紗也夏が作画を担当した漫画作品を原作とするテレビドラマ。恋愛が苦手なレンアイ漫画家・刈部清一郎(鈴木亮平)と「ダメ男ホイホイ」と呼ばれるアラサー女子・久遠あいこ(吉岡里帆)の2人が織りなすハートフルラブコメディーだ。作中で眞栄田は、交際相手がいながらも、あいこが気になる男性・二階堂藤悟を演じる。

吉岡:演じるにあたって気を付けたことはありますか?
眞栄田:自分にとって新しく、苦手意識のあるキャラクターだったので……。
吉岡:苦手意識があったんだ(笑)。二枚目過ぎて?
眞栄田:そうですね。あとは軽いし。
吉岡:たしかに。チャラさはありますよね。
眞栄田:なので、そこは(演じるまでに)すごく準備しました。
吉岡:インタビュー記事を拝見したんですけど、新しい役に入るためにメモを書くそうですね。
眞栄田:そうですね。まとめます。基本的には台本に書いてあることを整理して、軸をしっかり作るようにしていますね。
吉岡:特徴がこうで、癖がこうで、みたいな。作品ごとに同じぐらいの分量を書いていけば、メモが溜まるたびに面白くなりそうだよね。
眞栄田:たしかに。でも、自分は作品が終わったらすぐにメモは処分しちゃうんですよ。
吉岡:(笑)。そうだ、断捨離が好きだと伺いました。すぐ捨てちゃう?
眞栄田:物が増えるのがあまり好きじゃなくて。
吉岡:私、共演しているときも綺麗好きなイメージはありました。清潔感がすごくて。いい匂いがしそうと言うか(笑)。郷敦くんの周りに爽やかな風が吹いている感じがしました。
眞栄田:はじめて言われました(笑)。ありがとうございます。

活発な少年時代をロサンゼルスで過ごす

ロサンゼルス生まれの眞栄田は、中学進学のタイミングで日本に越してきたという。小さい頃は「欲望のままに生きていた」と語り、その表現に吉岡も驚いていた。

吉岡:「お菓子を食いまくるぜ!」みたいな子どもだったの(笑)?
眞栄田:(笑)。よく食べるし、よく眠るし、よく泣く子でした。
吉岡:基本的なところが全部振り切ってる感じだ。
眞栄田:そうですね。爆発していました。小学生の頃はバスケとかスケートボードとか、ストリート系の遊びをよくやっていました。
吉岡:なるほど。私にとって(眞栄田は)サックスをやっているイメージが強くて。現場で音楽の学校に行ってたって話を聞いていたので、音楽好きのイメージがありました。運動神経もよさそうですね。
眞栄田:運動は本格的にはやってこなかったですね。でも、空手はずっとやっていました。 吉岡:空手はロスで?
眞栄田:そうですね。5歳ぐらいから7年間ぐらいまでは空手一筋でした。

卒業後も教師たちとの交流を大切にする

眞栄田にとって、思い出の土地は「京都の鴨川沿いの道」とのこと。母親の実家があったことから京都の中学校に入学し、吹奏楽部に所属していたという。そこで出会った吹奏楽部の顧問は、眞栄田にとって特別な人物だったと語る。

吉岡:吹奏楽部はどうでした? 私も中学校のとき吹奏楽部でサックスだったので、気になりました。
眞栄田:吹奏楽部で出会った顧問が、僕のなかでは大きな出会いだったのかなと思っています。
吉岡:どんな先生だったの?
眞栄田:なんか、神様みたいな(笑)。
吉岡:技術がすごかった? それとも存在感が?
眞栄田:存在感ですね。指導者としてもだし、人としても。音楽だけじゃなく、高校のことやいろんなことを教えてもらって。その先生がいなかったら今の自分はいなかったと思います。
吉岡:その先生に言われたり、してもらったことで忘れられないことって何かありますか? 眞栄田:難しいですね。よく怒られていたんですよ。でも、愛のある先生で。今でも京都に帰ると絶対に挨拶に行くし、連絡も取っています。僕、中高含めて先生とけっこう仲がいいんですよ(笑)。
吉岡:郷敦くんが先生たちに愛されるの、わかるなあ。郷敦くんは素直な人だから、心を開いて喋ってくれているなっていうのが相手に伝わると思う。それに、物事に一生懸命に取り組む人だってことは撮影現場でも気付きました。

父・千葉真一が台本の読み合わせに付き合ってくれた

眞栄田は芸大進学を目指すも、不合格という結果に。進路に迷っていたところ眞栄田のもとに俳優デビュー作となる『小さな恋のうた』の出演オファーが舞い込んできた。父に千葉真一、兄に新田真剣佑を持つ眞栄田は、オファー当時どのような思いを抱えていたのだろうか?

吉岡:映画のお話が来たときって、どうでした? 「怖いな」って思いました? それとも「面白そうだな」って気持ちほうが大きかった?
眞栄田:めちゃくちゃ怖かったですね。兄の作品をたまに観ていたのですが、「役者ってすげえな。自分にはこんなことできないな」って思ってて。だけど、せっかくいただいたチャンスだし、やってみようと思ったんですけど不安だらけでした。なので、最初は父親と本読み(台本の台詞を読み合わせる用語)をしました。
吉岡:そうなんだ! お父さんが同じ仕事をしてるってすごいことだよね。想像できないもん。
眞栄田:それまでは、役者としての父というのをあまり知らなくて。父自体もあまりそういう部分を出してこなかったんですよね。そこから父の作品も観るようになって、偉大さを知りました。
吉岡:そっかあ。本読みのときってお父さんは本息(本番と同じような調子で演じること)でやってくれるの?
眞栄田:そうなんですよ。
吉岡:えっ、女の子のキャラクターも?
眞栄田:はい。僕以外のキャラクターを全部やってくれて。
吉岡:本当にすごい。
眞栄田:父の家にはちょっとした稽古場があって、「こういう動きが想定される」みたいなことを言ってくれて。そこではじめて役者として指導してくれました。貴重な時間でしたね。 吉岡:いい話ですね。
眞栄田:父は自分から役者(という仕事)を遠ざけていた印象があったんですけど、映画の話が来たときはすごく喜んでくれて。
吉岡:そりゃあうれしいよ。だってお父さんだもんね。私がもし娘や息子がいたら、役者はさせたくない。本当に厳しい世界だし苦しいこともいっぱいあるから。だけど、「役者をやってみる」って言って台本を持ってきて本読みを頼まれちゃった日が来たら、感極まって泣いちゃうかも(笑)。

「すっきりとした空間」にこだわり

眞栄田が快適に暮らすために心掛けていることは、物を増やさずにすっきりした空間を保つことだという。好きなことを訊かれても「断捨離ですかね」と答えるほど、こだわっている。 吉岡:最近は何を捨てました?
眞栄田:最近めちゃくちゃ捨てましたね……。ベッドを捨てました。あとはソファーとか。 吉岡:ええっ!? なんで捨てちゃったの?
眞栄田:いらないかなって思って(笑)。
吉岡:あってもよくない?
眞栄田:ソファーがあるとダラダラしちゃうし、ベッドは掃除がしにくいから、マットレスにしました。折りたためるから掃除機もかけやすいので。
吉岡:すごいね。本当に断捨離できるタイプだ。捨てて後悔したものってありませんか? 眞栄田:全然ないですね。
吉岡:台本は捨てます?
眞栄田:実家に送ります。
吉岡:あとは何だろう。私が捨てられないもので、捨ててそうなもの……。
眞栄田:卒業証書、持っていないです。
吉岡:捨てた!?
眞栄田:はい。証書とかトロフィー系は捨てます。あんまりそういうことにこだわりたくなくて。
吉岡:カッコいいねえ。私、断捨離できる人を見るとカッコいいなって思っちゃうんですよね。

眞栄田はいらなくなったものは捨てるより、人にあげるほうが多いとコメント。一人暮らしをしている仲のいい友だちにあげることが多いと話した。

眞栄田:すっごく仲のいい友だちが一人暮らしをしていて。けっこう物を貰ってくれるんですよ。
吉岡:うれしいですね。
眞栄田:なので僕の前の部屋が、友だちの家で再現されているんですよ(笑)。
吉岡:そのまま移ったみたいに(笑)。転居だね(笑)。だけど、その友だちの存在はありがたいね。使える物を捨てるってなると、相当心を鬼にしないといけないから。 眞栄田:そうですね。

『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
番組情報
UR LIFESTYLE COLLEGE
毎週日曜
18:00-18:54

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