J-WAVEで放送中の番組『POP OF THE WORLD』(ナビゲーター:ハリー杉山・長濱ねる)のワンコーナー「DOGA FOR YA」。5月1日(土)のオンエアでは、長濱ねるが映画『ジェントルメン』に登場した「気になる英語フレーズ」を紐解いた。
長濱:最高賞にあたる作品賞は『ノマドランド』でしたね。監督賞は『ノマドランド』のクロエ・ジャオ。主演女優賞も『ノマドランド』のフランシス・マクドーマンドでした。主演男優賞は『ファーザー』のアンソニー・ホプキンス。アンソニーは『羊たちの沈黙』以来2回目の主演男優賞受賞でしたが、実は式典には参加しておらず、熟睡していたということです(笑)。
ハリー:そうそう、アンソニー・ホプキンスもレジェンド中のレジェンドの役者なんだけど、地元がウェールズのほうなので、ゆっくりまったりしていて。TwitterやInstagramを見ると、アンソニー・ホプキンスがひとりでピアノを弾いてる動画などがあがっているので、おすすめです。『羊たちの沈黙』のあの恐怖のレクター博士がこんなにピースな人なんだなっていうのがおもしろいです。
この番組で何度か取り上げたチャドウィック・ボーズマンの遺作『マ・レイニーのブラックボトム』は惜しくも受賞を逃した。
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長濱:『マ・レイニーのブラックボトム』の主演女優賞でノミネートされていたヴィオラ・デイヴィスのドレスが私に刺さりまくりました。アレキサンダー・マックイーンの刺繍が美しい白いドレスで、アレキサンダー・マックイーンのInstagramのアカウントでは、このドレスを型紙から制作する様子も見られます。
ハリー:すごくクラシックなカットだよね。ヴィオラ・デイヴィスの肌とドレスのコントラストが、すごくお互いを支え合うようで美しいですね。
ほかにも、この番組で紹介したディズニープラスで配信中の新作『ソウルフル・ワールド』が、長編アニメーション賞を受賞。この受賞をハリーと長濱は大いに喜んだ。
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長濱:この作品の劇中歌とエンドソングを担当し、私たちもオンラインイベントでご一緒したジョン・バティステが、トレント・レズナー、アッティカス・ロスと共に作曲賞を受賞しました。
ハリー:これはめちゃくちゃうれしい。だってほんの数週間前にジョンと一緒にイベントをやったわけだから。
長濱:そうなんですよ。ジョンに「ハリー」「ねる」って呼びかけられてたっていうのが。
ハリー:彼の愛にあふれるキャラクター、生き様、全てが音楽に込められているから、これは受賞すると思うし、役者のジェイミー・フォックスもInstagramで祝福しています。まだジョン・バティステを知らない人は大至急『WE ARE』を聴いてください。
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長濱:『愛の不時着』や『梨泰院(イテウォン)クラス』を生んだ韓国の制作会社「スタジオドラゴン」から誕生した『ヴィンチェンツォ』。主人公はイタリアンマフィアの顧問弁護士をしているヴィンチェンツォ・カッサーノ。ある目的のためにイタリアから母国・韓国へ戻り、弁護士として働くのですが、戦う敵がとにかく凶悪ということで……。
ハリー:(敵も)凶悪なんだけど、本人もまあまあBADなやつだよね。僕の周りには韓ドラ(韓国ドラマ)大好きな人がいっぱいいるんですけど、みんな激推ししていますね。
長濱:気になります。日本でいうとドラマ『半沢直樹』(TBS系)の超ド派手版だそうで、コメディでもあるんですよね?
ハリー:そうそう。予告を見るとちょっと怖いやつなのかなと思うけど、笑えるところもあったりして。
長濱:そして出演者が豪華なんですよね。主役のヴィンチェンツォを演じるのは『太陽の末裔』のソン・ジュンギ。さらに韓国グループ・2PMのテギョンも重要な役で出演。『梨泰院クラス』で長家(チャンガ)の会長役をしていたユ・ジェミョンは人権派弁護士を演じていて、主人公が事務所を構えるビルの住民には『愛の不時着』の北朝鮮兵士ピョ・チス役だったヤン・ギョンウォンも出てくるんですよ。
ハリー:『太陽の末裔』のソン・ジュンギは“THE・二枚目”なんですけど、本作ではちょっとコメディタッチの面も見せているので、おすすめです。
長濱:一流の紳士(ワル)たちが500億円に群がって、裏切り、駆け引き、騙し合いをする様子をスリリングに描く、痛快クライム・サスペンスです。ガイ・リッチー監督の作品で、主演は『インターステラー』のマシュー・マコノヒー。ジェントルメンのワルたちをリズミカルにコミカルに描いている映画です。私、最強に向けてちょっとずつ登っていくっていうより、もともと最強な人が最強のままで権力を振りかざしていくっていう物語が割と好きなんですけど、まさにそういう映画で。
ハリー:悪い人たちがいっぱいいるね。
長濱:最高でしたね。わかりやすくて、時系列も整理しやすくて、ただただ出てくるお金や規模が桁違い。見ていて楽しかったですね。
ハリー:オールスターラインナップなんですよ。主演のマシュー・マコノヒーもそうなんですけど、コリン・ファレルがいて、『クレイジー・リッチ!』のヘンリー・ゴールディングもいて。ヒュー・グラントが週刊誌の編集者というかレポーターみたいな役をやるんだけど、ヒュー・グラントって『ノッティングヒルの恋人』のような、どちらかというと上流階級の英語を話す紳士みたいな役ばっかりやってるじゃん。でも今回は、まあゲスい。ゲスいし、しゃべる英語も超ローカル。下町の英語をしゃべるヒュー・グラントもかっこいいんですよ。
長濱:方言なんですか?
ハリー:別物。イギリスでは「Hello」の言い方によってどの地域なのか、どういう社会的ポジションにいるのかが一発でわかるので、イギリス社会の中ではアクセントってすごく重要なんですよ。あとは監督がガイ・リッチーだからさ。『スナッチ』や『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を見てる人たちからすると、ハードボイルドなイギリスの裏の顔を見せるにはいちばんの監督だと思う。
長濱:めちゃめちゃおもしろかったです。イケオジたちが……。
ハリー:イケオジね(笑)。みんな雑誌『LEON』の表紙を飾れるよね。
そんな『ジェントルメン』の中で長濱が気になったのは、妻や夫、恋人の呼び方だ。
長濱:恋人のことを「My love」「Sweetie」「Honey」と呼ぶ場面を映画でよく見るんですけど。
ハリー:これ、恋人だけではなくて、すごく仲のいい人に対しても言えるんです。たとえば僕はタレント・SHELLYちゃんのことを親友だと思っているので「Hey, darling.」とか「What's up hun?」とか。「Honey」を略して「Hun」と呼んで連絡を取り合っています。
長濱:「Darling」は男性に向けてだけではなくて?
ハリー:これは関係なくて、どっちでも使えます。「How are you doing, darling?」って。だから近所のスーパーのおばちゃんからも「Hello, darling.」って言われたりすることもあります。自分の感情をあらわにして相手を呼ぶ言葉はたくさんあるんだよね。「My love」という呼び方が表現の中ではいちばん強いかも。
長濱:家族にも使えるんですか?
ハリー:もちろん。
長濱:「Hello, my love.」のような表現は日本だとあんまり使わないですよね。友だちに対しても使っていきたいですね。
ハリー:たとえば、ねるちゃんがLINEとかで「Hello, gorgeous.」って言われたらキュンキュンするんですか?
長濱:めちゃめちゃキュンキュンしますね。
ハリー:ファンのみなさん、これでどうすればいいかわかりましたね(笑)。
『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA」では、長濱ねるが話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介しながら、その作品の主題歌や言語、文化的背景について学ぶ。放送は毎週土曜日7時5分頃から。
「第93回アカデミー賞授賞式」の結果発表!
まずは長濱が、気になるニュースをピックアップ。4月26日(月)におよそ2カ月遅れで開催された「第93回アカデミー賞授賞式」の受賞作品に注目した。長濱:最高賞にあたる作品賞は『ノマドランド』でしたね。監督賞は『ノマドランド』のクロエ・ジャオ。主演女優賞も『ノマドランド』のフランシス・マクドーマンドでした。主演男優賞は『ファーザー』のアンソニー・ホプキンス。アンソニーは『羊たちの沈黙』以来2回目の主演男優賞受賞でしたが、実は式典には参加しておらず、熟睡していたということです(笑)。
ハリー:そうそう、アンソニー・ホプキンスもレジェンド中のレジェンドの役者なんだけど、地元がウェールズのほうなので、ゆっくりまったりしていて。TwitterやInstagramを見ると、アンソニー・ホプキンスがひとりでピアノを弾いてる動画などがあがっているので、おすすめです。『羊たちの沈黙』のあの恐怖のレクター博士がこんなにピースな人なんだなっていうのがおもしろいです。
『ノマドランド』予告編
本年度アカデミー賞受賞!映画『ファーザー』本予告
『マ・レイニーのブラックボトム』予告編 – Netflix
長濱:『マ・レイニーのブラックボトム』の主演女優賞でノミネートされていたヴィオラ・デイヴィスのドレスが私に刺さりまくりました。アレキサンダー・マックイーンの刺繍が美しい白いドレスで、アレキサンダー・マックイーンのInstagramのアカウントでは、このドレスを型紙から制作する様子も見られます。
ハリー:すごくクラシックなカットだよね。ヴィオラ・デイヴィスの肌とドレスのコントラストが、すごくお互いを支え合うようで美しいですね。
ほかにも、この番組で紹介したディズニープラスで配信中の新作『ソウルフル・ワールド』が、長編アニメーション賞を受賞。この受賞をハリーと長濱は大いに喜んだ。
「ソウルフル・ワールド」MovieNEX 予告編
長濱:この作品の劇中歌とエンドソングを担当し、私たちもオンラインイベントでご一緒したジョン・バティステが、トレント・レズナー、アッティカス・ロスと共に作曲賞を受賞しました。
ハリー:これはめちゃくちゃうれしい。だってほんの数週間前にジョンと一緒にイベントをやったわけだから。
長濱:そうなんですよ。ジョンに「ハリー」「ねる」って呼びかけられてたっていうのが。
ハリー:彼の愛にあふれるキャラクター、生き様、全てが音楽に込められているから、これは受賞すると思うし、役者のジェイミー・フォックスもInstagramで祝福しています。まだジョン・バティステを知らない人は大至急『WE ARE』を聴いてください。
WE ARE
人気のNetflixドラマがいよいよ最終回
続いて長濱が注目したのは、Netflixドラマ『ヴィンチェンツォ』が最終回を迎えたニュースだ。同作は4月25日に終了予定だったが、好評につき放送終了日が5月2日に延びたという経緯がある。『ヴィンチェンツォ』予告編 – Netflix
長濱:『愛の不時着』や『梨泰院(イテウォン)クラス』を生んだ韓国の制作会社「スタジオドラゴン」から誕生した『ヴィンチェンツォ』。主人公はイタリアンマフィアの顧問弁護士をしているヴィンチェンツォ・カッサーノ。ある目的のためにイタリアから母国・韓国へ戻り、弁護士として働くのですが、戦う敵がとにかく凶悪ということで……。
ハリー:(敵も)凶悪なんだけど、本人もまあまあBADなやつだよね。僕の周りには韓ドラ(韓国ドラマ)大好きな人がいっぱいいるんですけど、みんな激推ししていますね。
長濱:気になります。日本でいうとドラマ『半沢直樹』(TBS系)の超ド派手版だそうで、コメディでもあるんですよね?
ハリー:そうそう。予告を見るとちょっと怖いやつなのかなと思うけど、笑えるところもあったりして。
長濱:そして出演者が豪華なんですよね。主役のヴィンチェンツォを演じるのは『太陽の末裔』のソン・ジュンギ。さらに韓国グループ・2PMのテギョンも重要な役で出演。『梨泰院クラス』で長家(チャンガ)の会長役をしていたユ・ジェミョンは人権派弁護士を演じていて、主人公が事務所を構えるビルの住民には『愛の不時着』の北朝鮮兵士ピョ・チス役だったヤン・ギョンウォンも出てくるんですよ。
ハリー:『太陽の末裔』のソン・ジュンギは“THE・二枚目”なんですけど、本作ではちょっとコメディタッチの面も見せているので、おすすめです。
大切な人に使える英語フレーズ
最後に長濱が紹介したのは、新作映画『ジェントルメン』だ。映画『ジェントルメン』予告編|5.7[Fri] 全国公開
ハリー:悪い人たちがいっぱいいるね。
長濱:最高でしたね。わかりやすくて、時系列も整理しやすくて、ただただ出てくるお金や規模が桁違い。見ていて楽しかったですね。
ハリー:オールスターラインナップなんですよ。主演のマシュー・マコノヒーもそうなんですけど、コリン・ファレルがいて、『クレイジー・リッチ!』のヘンリー・ゴールディングもいて。ヒュー・グラントが週刊誌の編集者というかレポーターみたいな役をやるんだけど、ヒュー・グラントって『ノッティングヒルの恋人』のような、どちらかというと上流階級の英語を話す紳士みたいな役ばっかりやってるじゃん。でも今回は、まあゲスい。ゲスいし、しゃべる英語も超ローカル。下町の英語をしゃべるヒュー・グラントもかっこいいんですよ。
長濱:方言なんですか?
ハリー:別物。イギリスでは「Hello」の言い方によってどの地域なのか、どういう社会的ポジションにいるのかが一発でわかるので、イギリス社会の中ではアクセントってすごく重要なんですよ。あとは監督がガイ・リッチーだからさ。『スナッチ』や『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を見てる人たちからすると、ハードボイルドなイギリスの裏の顔を見せるにはいちばんの監督だと思う。
長濱:めちゃめちゃおもしろかったです。イケオジたちが……。
ハリー:イケオジね(笑)。みんな雑誌『LEON』の表紙を飾れるよね。
そんな『ジェントルメン』の中で長濱が気になったのは、妻や夫、恋人の呼び方だ。
長濱:恋人のことを「My love」「Sweetie」「Honey」と呼ぶ場面を映画でよく見るんですけど。
ハリー:これ、恋人だけではなくて、すごく仲のいい人に対しても言えるんです。たとえば僕はタレント・SHELLYちゃんのことを親友だと思っているので「Hey, darling.」とか「What's up hun?」とか。「Honey」を略して「Hun」と呼んで連絡を取り合っています。
長濱:「Darling」は男性に向けてだけではなくて?
ハリー:これは関係なくて、どっちでも使えます。「How are you doing, darling?」って。だから近所のスーパーのおばちゃんからも「Hello, darling.」って言われたりすることもあります。自分の感情をあらわにして相手を呼ぶ言葉はたくさんあるんだよね。「My love」という呼び方が表現の中ではいちばん強いかも。
長濱:家族にも使えるんですか?
ハリー:もちろん。
長濱:「Hello, my love.」のような表現は日本だとあんまり使わないですよね。友だちに対しても使っていきたいですね。
ハリー:たとえば、ねるちゃんがLINEとかで「Hello, gorgeous.」って言われたらキュンキュンするんですか?
長濱:めちゃめちゃキュンキュンしますね。
ハリー:ファンのみなさん、これでどうすればいいかわかりましたね(笑)。
『POP OF THE WORLD』の「DOGA FOR YA」では、長濱ねるが話題の洋画や海外ドラマから毎週1作品をピックアップして紹介しながら、その作品の主題歌や言語、文化的背景について学ぶ。放送は毎週土曜日7時5分頃から。
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2021年5月8日28時59分まで
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番組情報
- POP OF THE WORLD
-
毎週土曜6:00-8:00