J-WAVEで毎週月曜から木曜に放送中の番組『THE KINGS PLACE』。注目のアーティストが曜日ごとにナビゲーターを務める番組だ。1月から月曜ナビゲーターは04 Limited Sazabys(略称:フォーリミ)のベース、ボーカルのGENが担当している。
3月22日(月)に放送された「KINGS MEETING」のコーナーでは、東京スカパラダイスオーケストラ(以下、スカパラ)の谷中 敦がリモートで登場。コロナ禍のライブシーンや南米ツアーでの驚きのエピソード、これから必要とされるものについて語った。
仲のよさと、お互いをリスペクトし合う様子が垣間見られるトークを経て、コロナ禍のライブシーンについての話題に。
谷中は「本当に今まで幸せな状態のライブを繰り広げてきたんだなって痛感せざるを得ない」と語り、これまでの日常が尊いものだったと実感したという。
谷中:ライブ中、お客さんに「全員両手を上げろ!」「そのまま左右に手を下ろして全員で肩を組め!」とか言って、みんなで肩を組んでるのを見るのが好きだったんだよね。でもあんなこと今は絶対にできないじゃない。だからそういう意味ではあのハピネスが今は全くないと考えると、俺ら幸せだったなって。それはお客さんも痛感していると思う。
GEN:本当ですよね。
谷中:世の中が完全に元に戻らないとは思うけど、同じような幸せをもう一度取り戻したいねってミュージシャン一同で心に誓いたいところ。
GEN:ライブって音楽を聴くだけじゃなく、物理的な接触を含めてのものだと思っていたので。それこそ谷中さんが「肩を組め!」ってやつも大好きですし。僕らのフェス(「YON FES」)でもやってたじゃないですか。
谷中:みんな肩組んでくれたね。
GEN:あのときはまさにノーボーダーというか、完全に世代とかジャンルを飛び越えてひとつの空間ができたので、「あれ、これスカパラのフェスなのかな?」と思いましたもん(笑)。
谷中:本当にスカパラのメンバーは感謝しかなかったよ。
GEN:嬉しかったですね。
谷中:メキシコとかアルゼンチンの方々は歌うし踊るし。メキシコの方々はわりと日本的な感じでチームプレーがすごく好きな人たちなので、一緒になって盛り上がるとか、まわりの空気を読むってことが実はすごくできる。
GEN:意外ですね。みんなテキーラを飲んで好き勝手にやっているかと思ってました(笑)。
谷中:雰囲気を察してライブでちょっと静かになるところは静かになったりとかちゃんとしてくれるから、そういうところでも心が通じ合う感じがしてね。
GEN:いいオーディエンスですよね。
谷中:そんなメキシコにも去年は行けなかったからね。
GENはスカパラの南米ツアーで海賊版のグッズが売られていたと耳にして驚いたという。
谷中:メキシコでは平気で海賊版のTシャツとか売られていて。昔のアルバムから出してきたような写真をプリントしたものとか、わざとなのか日本語表記の「東京スカパラダイスオーケストラ」のロゴを逆さにしてプリントしたものもあって。間違ってたのかな。それを面白がってみんなが買って帰って(笑)。
GEN:スカパラのメンバーがそれを並んで買ったと聞きました(笑)。でもそういうのが逆にオシャレだったりカッコよかったりしますよね。
谷中:あと、「俺らはおまえらが好きだから、こんなの作ったぜ」ってわざわざ見せに来るの。屈託ないなって(笑)。昔はCDとかも勝手にコピーして一枚100円で売られたりしてたしね。
GEN:それはダメでしょ(笑)。
谷中:それも渡されたりしたけどね(笑)。そのCDには「お気に入りのミュージシャンを守るために正規盤を買いましょう」って但し書きが書いてあって。
GEN:どの口が言うんだって感じですよね(笑)。
谷中:だから良心はあるけど、背に腹はかえられないぞって。
GEN:そこまでやると怒れないですよね(笑)。
谷中:新しくていいアイデアが出るとみんながそれに飛びついてくれると思うし、変わっていこうぜってタイミングで「あっ、じゃあ俺も変わろう」っていい方向に向かってくれる人もいるのかなって。
GEN:たしかに。(考え方が)さすがですね。
谷中:そう思って生きたいね。
GEN:谷中が「全世界が共通で」と言われていましたけど、たしかに今までって世界中の人たちが共通で同じ悩みを抱えることってなかったと思うんですよ。
谷中:戦争だってそれぞれの立場があって違うからね。
GEN:そうなんです。だから全世界がひとつになるチャンスじゃないですけど、みんなが同じ敵と戦っているわけじゃないですか。だけど人間同士がそれによって仲たがいしたりしているのは違うんだなって今思いました。
谷中:本当にそう。
GEN:マンガでも昔は敵だったやつも共通の敵が出てくると、一緒に戦ったりするじゃないですか。そういう意味ではコロナウイルスという人類にとっての敵も、人類がひとつになったり、仲良くなったりするアイテムになり得るんじゃないかと思いましたね。
谷中:今は全人類のチームワークが必要とされているからね。
東京スカパラダイスオーケストラの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。
3月22日(月)に放送された「KINGS MEETING」のコーナーでは、東京スカパラダイスオーケストラ(以下、スカパラ)の谷中 敦がリモートで登場。コロナ禍のライブシーンや南米ツアーでの驚きのエピソード、これから必要とされるものについて語った。
「今まで幸せな状態のライブを繰り広げてきた」と痛感
GENはいろいろなバンドマンと「スカパラみたいな歳の取り方をしたい」と話しているという。谷中は喜びながら「スカパラはみんな努力家だし、それぞれが自分にしかできない努力をしようとするから。そういうところもいい」とメンバーの魅力を語った。仲のよさと、お互いをリスペクトし合う様子が垣間見られるトークを経て、コロナ禍のライブシーンについての話題に。
谷中は「本当に今まで幸せな状態のライブを繰り広げてきたんだなって痛感せざるを得ない」と語り、これまでの日常が尊いものだったと実感したという。
谷中:ライブ中、お客さんに「全員両手を上げろ!」「そのまま左右に手を下ろして全員で肩を組め!」とか言って、みんなで肩を組んでるのを見るのが好きだったんだよね。でもあんなこと今は絶対にできないじゃない。だからそういう意味ではあのハピネスが今は全くないと考えると、俺ら幸せだったなって。それはお客さんも痛感していると思う。
GEN:本当ですよね。
谷中:世の中が完全に元に戻らないとは思うけど、同じような幸せをもう一度取り戻したいねってミュージシャン一同で心に誓いたいところ。
GEN:ライブって音楽を聴くだけじゃなく、物理的な接触を含めてのものだと思っていたので。それこそ谷中さんが「肩を組め!」ってやつも大好きですし。僕らのフェス(「YON FES」)でもやってたじゃないですか。
谷中:みんな肩組んでくれたね。
GEN:あのときはまさにノーボーダーというか、完全に世代とかジャンルを飛び越えてひとつの空間ができたので、「あれ、これスカパラのフェスなのかな?」と思いましたもん(笑)。
谷中:本当にスカパラのメンバーは感謝しかなかったよ。
GEN:嬉しかったですね。
南米のファンの熱量に驚き
国内のみならず、海外でも人気があるスカパラ。GENは南米でのライブの様子を質問すると、谷中は「めちゃくちゃだよね」と笑う。谷中:メキシコとかアルゼンチンの方々は歌うし踊るし。メキシコの方々はわりと日本的な感じでチームプレーがすごく好きな人たちなので、一緒になって盛り上がるとか、まわりの空気を読むってことが実はすごくできる。
GEN:意外ですね。みんなテキーラを飲んで好き勝手にやっているかと思ってました(笑)。
谷中:雰囲気を察してライブでちょっと静かになるところは静かになったりとかちゃんとしてくれるから、そういうところでも心が通じ合う感じがしてね。
GEN:いいオーディエンスですよね。
谷中:そんなメキシコにも去年は行けなかったからね。
GENはスカパラの南米ツアーで海賊版のグッズが売られていたと耳にして驚いたという。
谷中:メキシコでは平気で海賊版のTシャツとか売られていて。昔のアルバムから出してきたような写真をプリントしたものとか、わざとなのか日本語表記の「東京スカパラダイスオーケストラ」のロゴを逆さにしてプリントしたものもあって。間違ってたのかな。それを面白がってみんなが買って帰って(笑)。
GEN:スカパラのメンバーがそれを並んで買ったと聞きました(笑)。でもそういうのが逆にオシャレだったりカッコよかったりしますよね。
谷中:あと、「俺らはおまえらが好きだから、こんなの作ったぜ」ってわざわざ見せに来るの。屈託ないなって(笑)。昔はCDとかも勝手にコピーして一枚100円で売られたりしてたしね。
GEN:それはダメでしょ(笑)。
谷中:それも渡されたりしたけどね(笑)。そのCDには「お気に入りのミュージシャンを守るために正規盤を買いましょう」って但し書きが書いてあって。
GEN:どの口が言うんだって感じですよね(笑)。
谷中:だから良心はあるけど、背に腹はかえられないぞって。
GEN:そこまでやると怒れないですよね(笑)。
全人類の悩みは、新しいアイデアが生まれるチャンスでもある
完全に前のような世の中には戻らないと予想する谷中。しかしそれは、これから新しくなるチャンスでもあるとポジティブに捉えている。谷中:新しくていいアイデアが出るとみんながそれに飛びついてくれると思うし、変わっていこうぜってタイミングで「あっ、じゃあ俺も変わろう」っていい方向に向かってくれる人もいるのかなって。
GEN:たしかに。(考え方が)さすがですね。
谷中:そう思って生きたいね。
GEN:谷中が「全世界が共通で」と言われていましたけど、たしかに今までって世界中の人たちが共通で同じ悩みを抱えることってなかったと思うんですよ。
谷中:戦争だってそれぞれの立場があって違うからね。
GEN:そうなんです。だから全世界がひとつになるチャンスじゃないですけど、みんなが同じ敵と戦っているわけじゃないですか。だけど人間同士がそれによって仲たがいしたりしているのは違うんだなって今思いました。
谷中:本当にそう。
GEN:マンガでも昔は敵だったやつも共通の敵が出てくると、一緒に戦ったりするじゃないですか。そういう意味ではコロナウイルスという人類にとっての敵も、人類がひとつになったり、仲良くなったりするアイテムになり得るんじゃないかと思いましたね。
谷中:今は全人類のチームワークが必要とされているからね。
東京スカパラダイスオーケストラの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
新時代音楽王たちの集い『THE KINGS PLACE』の放送は、毎週月曜から木曜の25時から。
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2021年3月29日28時59分まで
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番組情報
- THE KINGS PLACE
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月・火・水・木曜25:00-26:00