J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。3月11日(木)のオンエアでは、Kiroro・金城綾乃が沖縄からリモート出演。『奇跡のピアノ』の制作エピソードを語った。
増井:豊間中学校にあったグランドピアノは津波の被害にあって、修繕が不可能とされていました。しかし、市内の調律師・遠藤 洋さんの懸命な修理によって蘇ったことから「奇跡のピアノ」と呼ばれています。地震直前の卒業式で生徒たちが歌っていたのはKiroroの『未来へ』だったそうです。
サッシャ:なんという巡り合わせなんでしょうか。
金城:そのことを知ったときは、本当に驚きました。
2020年の1月、沖縄県那覇市で開催されたコンサートで「奇跡のピアノ」が使用された。金城はそこではじめて、「奇跡のピアノ」に触れる機会を得たそうだ。
金城:「福島のピアノが沖縄にも来てくれるんだ!」と思って、母と一緒にコンサートに行ったんです。そのときに地震前に最後に弾かれた曲が『未来へ』だと知ったんですね。それで「このピアノに触れたい」って気持ちが溢れてきちゃって。終演後にスタッフの方にお願いしてピアノを弾かせていただきました。
増井:運命的ですね。
サッシャ:弾いたときはどんな気持ちが湧いてきましたか?
金城:柔らかくて優しい音色だなと思いました。だけど、弾いていくうちに奥のほうが重たい感触がしたんです。それは、私が今まで感じたことがないものでした。「きっとこのピアノが歩んできた時間が、このタッチを作り出したんだな」と、そのとき思いましたね。
サッシャ:金城さんは10年前の3月11日は、どのような状況だったのですか?
金城:ちょうど3人目を妊娠中で、その子は3月29日に生まれました。当時はちょうど、出産のために東京から沖縄に戻っていましたね。自分は新しい命に触れることができている反面、大きな地震があって。より命の大切さや尊さを実感していました。
震災後、全国の仲間と励まし合った日々を送っていたと振り返った金城。その後は東日本大震災復興ソング『花は咲く』を歌い継いだり、チャリティーコンサートを開催したりと、被災地支援のための活動も行っている。
サッシャ:「奇跡のピアノ」に実際に触れてみて、そこからどういう風に曲に仕上げていったんですか?
金城:沖縄のステージでぽつんと置かれていたピアノの佇まいに、意思のようなもの感じました。優しい音色やタッチの重さも含めて、演奏していたら、ピアノが過ごしてきた年月を私に伝えてくれているような気になって。ピアノの周りにたくさんの子どもたちの姿が見えたというか、浮かんできました。「みんな、このピアノの音色と共に未来を思い描いたり日々を過ごしていたんだろうな」と感じていたら、歌詞が浮かんできたんです。
サッシャ:僕は観て、感動しました。コロナ禍のなか感染対策をして福島を訪れ、「奇跡のピアノ」に実際に演奏された動画です。最初はね、金城さんは笑顔で演奏するんですよ。だけど弾き終わってから、感情がピアノから伝わってきたんでしょうね。感極まった姿でピアノに出会えたことに対して感謝の言葉を述べていらっしゃったんですよね。グッときました。
金城:ありがとうございます。1年ぶりの再会が嬉しかったんです。また弾けたことも奇跡だな、と思って。そして、このピアノに『奇跡のピアノ』をご報告することができて、本当にうれしい時間でした。
サッシャ:なかなかライブが難しいご時世ではありますけれど、また全国で演奏をしたいという思いはありますか?
金城:そうですね。『奇跡のピアノ』をお届けしたいと思いますし、みなさんと人を思う気持ちとか温かな気持ちを共有するような時間を持てたら幸せだなって思います。
Kiroroの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分頃から。
『未来へ』が「奇跡のピアノ」とKiroroの絆を繋いだ
金城は3月10日(水)、新曲『奇跡のピアノ』をリリース。この楽曲は東日本大震災の津波被害から蘇った福島県いわき市立豊間中学校の「奇跡のピアノ」を題材にして作られた。
サッシャ:なんという巡り合わせなんでしょうか。
金城:そのことを知ったときは、本当に驚きました。
2020年の1月、沖縄県那覇市で開催されたコンサートで「奇跡のピアノ」が使用された。金城はそこではじめて、「奇跡のピアノ」に触れる機会を得たそうだ。
金城:「福島のピアノが沖縄にも来てくれるんだ!」と思って、母と一緒にコンサートに行ったんです。そのときに地震前に最後に弾かれた曲が『未来へ』だと知ったんですね。それで「このピアノに触れたい」って気持ちが溢れてきちゃって。終演後にスタッフの方にお願いしてピアノを弾かせていただきました。
増井:運命的ですね。
サッシャ:弾いたときはどんな気持ちが湧いてきましたか?
金城:柔らかくて優しい音色だなと思いました。だけど、弾いていくうちに奥のほうが重たい感触がしたんです。それは、私が今まで感じたことがないものでした。「きっとこのピアノが歩んできた時間が、このタッチを作り出したんだな」と、そのとき思いましたね。
サッシャ:金城さんは10年前の3月11日は、どのような状況だったのですか?
金城:ちょうど3人目を妊娠中で、その子は3月29日に生まれました。当時はちょうど、出産のために東京から沖縄に戻っていましたね。自分は新しい命に触れることができている反面、大きな地震があって。より命の大切さや尊さを実感していました。
震災後、全国の仲間と励まし合った日々を送っていたと振り返った金城。その後は東日本大震災復興ソング『花は咲く』を歌い継いだり、チャリティーコンサートを開催したりと、被災地支援のための活動も行っている。
サッシャ:「奇跡のピアノ」に実際に触れてみて、そこからどういう風に曲に仕上げていったんですか?
金城:沖縄のステージでぽつんと置かれていたピアノの佇まいに、意思のようなもの感じました。優しい音色やタッチの重さも含めて、演奏していたら、ピアノが過ごしてきた年月を私に伝えてくれているような気になって。ピアノの周りにたくさんの子どもたちの姿が見えたというか、浮かんできました。「みんな、このピアノの音色と共に未来を思い描いたり日々を過ごしていたんだろうな」と感じていたら、歌詞が浮かんできたんです。
完成した楽曲を「奇跡のピアノ」を使って演奏
約1年の時を経て、金城は「奇跡のピアノ」が展示されている、いわき震災伝承みらい館を訪問。ピアノと再開した模様を収めたドキュメントムービーが、Kiroroの公式YouTubeチャンネルで公開された。
金城:ありがとうございます。1年ぶりの再会が嬉しかったんです。また弾けたことも奇跡だな、と思って。そして、このピアノに『奇跡のピアノ』をご報告することができて、本当にうれしい時間でした。
サッシャ:なかなかライブが難しいご時世ではありますけれど、また全国で演奏をしたいという思いはありますか?
金城:そうですね。『奇跡のピアノ』をお届けしたいと思いますし、みなさんと人を思う気持ちとか温かな気持ちを共有するような時間を持てたら幸せだなって思います。
Kiroroの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」では、ゲストとして毎回話題のミュージシャンが登場する。放送は月曜~木曜の12時30分頃から。
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2021年3月18日28時59分まで
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番組情報
- STEP ONE
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月・火・水・木曜9:00-13:00
-
サッシャ、増井なぎさ