今井翼「こんなにコミカルな演技は初めて」 スペインの世界的画家・ゴヤの半生描く主演舞台に気合い

スペイン最大の画家ゴヤの激動の半生を、これが復帰舞台となる今井翼主演で描くミュージカル『ゴヤ-GOYA-』(東京・日生劇場4月8日~29日、愛知・御園座5月7日~9日)。都内で行われた製作発表会見でスペインとフラメンコにゆかりの深い今井が、意気込みを語った。

復帰後舞台初主演の今井は「僕が日本の次に愛するスペインという国を舞台に、ゴヤを演じられることをありがたく思います。僕自身も病を経験し、今を迎えられる喜びを感じていますが、紆余曲折したゴヤの人生を丁寧かつ大胆に、熱くエネルギッシュに演じたいです」と境遇を重ねて意気込み。ただ演じるゴヤよりも、同じくスペインの画家ダリもお気に入りのようで「僕の家のトイレはダリの作品だらけ。通称“ダリ便”と言います」と紹介して笑わせた。



フラメンコ歴は約15年といい「今回の舞台では芝居から派生したフラメンコを躍らせていただきます。フラメンコは喜怒哀楽が体の芯から湧き上がってくる舞踊。ゴヤの青年時代にはもの凄くほとばしった野心があった。その思いをフラメンコに上手く連動させていければ」と期待を込める。

絶賛稽古中だが「ゴヤというと、モノクロームな印象があると思うけれど、今回は人間としてのゴヤに焦点を当てた作品になるので、コミカルなシーンもあります。こんなコミカルな演技は初めてなので、僕も楽しんでエンジョイしながらお芝居をしています」と笑顔。



演じるゴヤについては「自分なりに資料を見て勉強する中で、我が道を行く熱き魂を感じました。僕もそれには共感を得るものがある。彼がどうやって生きていったのか?彼が求めていたものを手にした末に迎える苦難の道の中で、何か見えるものがあったはず。…そんな彼にしかない感性を大事に演じたいです」と話した。

会見には小西遼生、清水くるみ、G2、鈴木裕美、清塚信也も出席した。



(文・撮影=石井隼人)

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