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Netflixを猛追する動画配信サービスは? 米サブスクリプション事情に迫る

Netflixを猛追する動画配信サービスは? 米サブスクリプション事情に迫る

ビジネスからライフスタイルまでさまざまなアプローチから世界の今を紐解く、コニカミノルタGLOBAL SCALE。『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナーだ。2月24日(水)のオンエアでは、映画ライター・小西未来が、アメリカの動画配信サービス事情を語った。

アメリカで人気沸騰中のDisney+

コロナ禍をきっかけに大きく注目されるようになったのが「動画配信サービス」だ。PGF生命が20歳以上の男女2,000名を対象に行った「人生の満足度に関する調査2020」でも、コロナ禍の生活満足度を上げてくれたモノ・コトとして、テレビ番組や音楽を抜いて「動画配信サービス」が1位に輝いた。
(参考:https://www.pgf-life.co.jp/company/research/2020/002.html

2020年には、『愛の不時着』や『クイーンズ・ギャンビット』などのNetflixオリジナルコンテンツが日本でも人気を博した。今では会員数が2億人を越えたと報じられている。飛ぶ鳥を落とす勢いのNetflixだが、その他の動画配信サービスはどのような状況なのだろうか?

小西:勢いとしては「Disney+」がいちばん猛追しています。「Disney+」ではマーベルのドラマ『ワンダヴィジョン』を配信しています。映画を作っているマーベル・スタジオがそのままドラマも作っているので、全部統一感があって、みんな楽しめる内容になっています。

新型コロナウイルスの流行により、ディズニーはテーマパークビジネスや映画館公開を想定した映画製作などが不振に陥っている。しかし、そうした要素を逆手に取り、今までは映画製作に使っていたような予算を「Disney+」に充てている。

小西:「Disney+」はコロナ前の2019年11月にアメリカでサービスを開始しました。たまたま最初のスタートで『マンダロリアン』というヒット作が生まれたので、続けやすくなったのだと思います。このやり方ならば今後何があっても大丈夫だということで、ますます「Disney+」を重点的にやろうとしているところはありますね。

2021年、新作映画の公開に注力するNetflix

「Disney+」に追われるNetflixも、2021年はスター俳優を集め、新作映画を70本以上リリースする計画を発表。毎週1本以上の新作が公開される計算だ。

3年前、元Universal Studiosワールドワイド製作部門副会長を務めたスコット・ステューバー氏がNetflixの映画トップに就任。それまで動画配信サービスを敬遠していた制作者も、Netflixを通じて作品を発表するようになってきたという。

そんなNetflixは、作品の公開についてもこだわりがある。

小西:(公開については)今はコロナですが、普段は1週間、2週間、3週間と一応映画館でも同時に公開します。理由としては、映画監督を納得させるためと、もう1つはアカデミー賞の対象になるためです。そういった理由で一応形だけでも公開する、みたいなことがあります。最近Netflixは、ニューヨークやロサンゼルスにも老舗の映画館を購入しているんですよ。ですから、自分のところでそういうのを処理してやることもできます。似ているところでいうと、Amazonが実店舗をアンテナショップ的に持っている感じですね。

レンタルDVDショップからスタートして、人気コンテンツを増やすためにオリジナルの作品制作に注力するようになったNetflix。今後さらに大手映画製作会社が動画配信サービスに参入するという話もあり、このコロナ禍で映画を楽しむ手段が増える一方で、作り手もメディアを選べる時代になってきたと言える。

時代とともに変わる映画、動画配信の形。今後ますます手軽に、多くの映画に触れられるようになるだろう。

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