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森 星、「人より遅れちゃだめ」と焦っていたけど…今大事にしているライフスタイルは?

森 星、「人より遅れちゃだめ」と焦っていたけど…今大事にしているライフスタイルは?

J-WAVEでは11月23日(月)に最善を目指す人々が語り、その地で感じたサウンドですべてを構築する極上のラジオプログラム『J-WAVE SPECIAL RANGE ROVER UNEXPLORED RADIO』(ナビゲーター:グローバー)を放送。各分野でさらなる高み、そして最上を目指す豪華なゲストの1人として登場した森 星がトークを繰り広げた。

「自分のエネルギーがここから来ているんだ」と感じた場所

番組では、ランドローバーの車「レンジローバー」が降り立った秘境の地、河口の泉でフィールド・レコ―ディングされた音で作られた自然音をオンエア。森は「気持ちいいですね」とコメントし、自然への思いを語った。

森:やっぱり自然に勝るものはないです。
グローバー:街のなかでいろいろな表現をしてきた森さんも「自然に勝るものはない」という気持ちになりますか?
森:いろいろな国に行かせていただいて、モデルという職業とファッションを通じていろいろなデザイナーさんや美しいものと触れ合うチャンスがありました。そんななかで、みなさん自然からインスピレーションをもらったり、テクノロジーも発展していくということが最近、特に身に沁みるんです。私自身もなにか新しいものを始めるときには、やっぱり「自分も自然の一部だ」という気持ちになります。

森には忘れられない場所があるという。

森:イタリアのカプリ島です。私の母親がイタリア系のアメリカ人で、母親の味といえばパスタばかり(笑)。自分の母親はカリフォルニア出身で、子どものころから毎年夏にはアメリカに行っていたんです。自分のイタリアのルーツを知るチャンスがあまりなかったんですけど、仕事を通してカプリ島に行って「自分のエネルギーがここから来ているんだ」というのを感じました。
グローバー:へー!
森:普段はすごくハッピーなときに「ハイテンションだね!」って言われることが多いんです(笑)。だけどカプリ島にいるときは、自分はそのままでちょうどみんなと合っている感覚があったんです。
グローバー:なにかあるんでしょうね。ハイでもローでもない、自然となにか一番いいところにいるという。
森:話してたら、また行きたくなっちゃった(笑)
グローバー:いま、カプリに目線が飛んでいきましたね。

「気持ちいいってなんだろう?」ステイホーム期間で考えたこと

インテリアがとても好きだという森。家のなかにはさまざまな国のエッセンスが取り入れられているのだとか。

グローバー:それを組み合わせるのも楽しいでしょ。
森:楽しいです。いろいろな色が混在しているし、いろいろな国の要素が混ざっているんですけど、それがなんとなく相まっている感じというか。
グローバー:今年はこういう状況になって、海外に行こうと思ってもなかなか行けない。そういう気持ちに、森さんはどう付き合っているのかなと思ったら、おうちのなかにそういう楽しみを作っているんですね。
森:ものがあると見ているだけで、そのときのメモリーが戻ってくる感覚があります。でも最近は、日本のなかを見ることに自分のライフスタイルの重きを置いています。こういう時間を使って、もうちょっと自分のルーツを掘り下げていこうかと。そうすると本当に日本の美というか、受け継ぐべき日本の美のエッセンスがいっぱいころがっているなと思って。まだまだ勉強不足なんですが。

森は日本の伝統工芸に興味を持ち、最近では自宅で藍染めをするための藍を種から育てているそうだ。

森:都内のベランダなのでそんなに量は作れないんですが、ちょっとの量でもミキサーとかに水と一緒に入れてブレンドをして、100パーセントシルクのスカーフとかだとキレイなグリーン色に染まるんです。
グローバー:育てているときに、なにか話しかけたりするんですか?
森:話しかけるのを忘れちゃって……ドSなんです(笑)。
グローバー:どういうこと(笑)。
森:放っておいちゃうんです。
グローバー:そこは甘やかさないんだ。
森:でも意外と放っておいているときにグングン伸びてくれたりするので。
グローバー:藍は放っておいてほしいタイプなのかな。
森:たまにラブをあげたりとか、ちょっとツンデレ風に育てています(笑)。
グローバー:独特のいい藍色が出るんでしょうね。森 星スタイルの。そういうときは「自分を解放する贅沢な時間だな」という感覚ですか。
森:母親が都内の屋上でいろいろな野菜やフルーツ、ハーブだったりを育てているんです。命を自分の手で生み出すということが、ものすごく豊かな時間と言っていて、私自身も見ていてすごくうらやましいなと。私はどちらかというと母親よりも時間にとらわれやすいというか「いまを生きる」というよりも、過去の心配をしたり未来の心配をしている時間が多くて(笑)。もっと母親のようにいまを生きたいと思っているんですけど。母親の土を触ることで軸が戻ってくるという感覚をすごく楽しんでいる姿を見て、私もグリーンに興味が出たりしたんです。「都会でできるちょっとした循環ってなんだろう?」「気持ちいいってなんだろう?」ということに最近重きを置いて、それが自然とモデルという職業にうまくリンクをしてくればいいなと。

ライフスタイルストア「city shed」に込めた想い

森は12月16日(水)から30日(水)まで、ライフスタイルストア「city shed」を渋谷スクランブルスクエアに期間限定でオープンする。コンセプトは「家で過ごす時間が多くなったいまの時代に、都会で生活しながらも自分のインスピレーションが生まれる気持ちの良いナチュラルな空間作りを提案」というもので、森はその意義を解説した。

森:「自分の空間を作り上げるなかで、テーマはなにがいいのかな?」とすごく悩んだんです。
グローバー:難しいですよね。
森:私自身も本当に迷っているからこそ、こういう新しいことにチャレンジをしているんだと思うんです。いまアメリカで「She Shed」というのがはやっています。「彼女の小屋」という意味で、昔からアメリカでは「Man Cave」という、男性がガレージで自分の趣味の部屋、バイクなのかDIYなのか、工具を置いて自分のインスピレーションが湧くハッピーになる小屋みたいなものを作るのが主流だったんです。だけど女性も、自分のガーデニングのスペースにペインティングスペースとか、ドライフラワーを作るスペースとか、そういう小さい小屋を作ることが流行っているらしいとアメリカの友人から聞きました。「好き」を詰め込んだ空間や時間って、国に関わらず日本でも、キーワードになってきているのかなって。
グローバー:音楽だと「ガレージ」というジャンルがあったりしますよね。人からの評価は関係なく、ガレージのなかで「自分はこれが気持ちいいんだ!」ってやっていた。男の子たちはそういうことをガレージやってきたのを「いや、女の子だって思いっきり開放ができる自分の場所があったらいいじゃん」と。
森:そうなんです。今回は「She」と言うと、女性に向けただけになっちゃうから、オールジャンルでオッケーみたいな(笑)。母親が都会ならではのグリーンや命の循環というものを見出している姿を見て私も影響を受けて、自分なりに落とし込んだ「City」でちょっとした循環をして気持ちいい! みたいなものをYouTubeをはじめて発信したりして、興味を示される人たちもちょっとずつ増えてきたんです。今回は空間をシェアしようと思って「city shed」という、都会でやる楽しい小屋づくりという意味合いで、この名前にしました。
グローバー:これは聞いているだけでもワクワクしますね。

早送りができない「循環」や「発酵」

時代とともにライフスタイルも変わってきている。グローバーは「いま森さんが大切にしているライフスタイルは?」と問いかけた。

森:私の場合、本当に最近は「循環」が楽しいんですよね。発酵することとも似ている気がして、家で味噌作りをしているんです。発酵や循環というのは早送りができないんです。私はいままでずっと早送りの人生というか(笑)。「人より遅れちゃだめ」とか、ずっとあせっている感じですごく早いときをすごしていたけど、早送りできないことで見つけられる豊かさというのがある気がしていて。「City」といういろいろなことが生まれている場所で発酵した感覚で生きられたらいいなと思いながら。自分もまだ勉強中だし「完ぺきな形というのがいつか訪れることがあるのかな?」と思うんですが、私なりには、たとえばコンポストなんですね。バナナの皮をゴミ箱に捨てるのもいいけど、土に入れて分解されていく様子を見るほうが私的には気持ちがいい。「自分が食べたものがこういう風に循環していくんだ」と。
グローバー:最初におっしゃっていた「自分も自然の一部なんだ」という感覚が「発酵しようぜ」というなかにありますね。自分も大きな自然のなかのひとつとして循環している、エネルギーの1個でいろいろな食べ物ともつながっているような感覚になるのかな。
森:私たちの口にご飯が来るまでに、たくさんの人たちがそれを作ってくれていて。やっぱりすべて生き物だし「生き物だ」という感覚でいただくと、すごくご飯もおいしく感じるし、すごく感謝の気持ちになるんです。そうすると心から幸せって言えるのかなって。
グローバー:それは贅沢な時間ですよね。そこに気持ちが入っていくと、同じものを食べているだけでも、味わいも体のなかの感覚も違いますよね。

ライフスタイルストア「city shed」の公式サイトはこちら

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2020年11月30日28時59分まで

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番組情報
RANGE ROVER UNEXPLORED RADIO
11月23日
18:00-20:55