J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。11月15日(日)の放送では、ROTH BART BARONのフロントマン、三船雅也がリモート出演をしてトークを繰り広げた。ROTH BART BARONは10月28日、ニューアルバム『極彩色の祝祭』をリリースした。
2020年を振り返って、三船は「タフな世界でした」と述べる。
三船:世界中の人が同じ気持ちになるというのは、いろいろな時代を生きている人でもなかったんじゃないかなと。バンドではいろいろなことが起きましたが、あっという間の1年でした。
クリスは、2020年の音楽全般に言及しながら、『極彩色の祝祭』について質問した。
クリス:2020年って、いい曲が多かったなという気がするんです。心地いいんだけどシャープで、生ぬるい感じがしない曲がすごく多い。『極彩色の祝祭』も非常にそんな感じが僕はしたんです。収録されているのは、2020年より前の作品が多いんですか? それとも今年に入ってからのほうが多いんでしょうか。
三船:半分半分ぐらいです。コロナの前から作っていたものもありますし、この世界になってから作った楽曲も、両方ブレンドされたアルバムです。
クリス:コロナ禍で生まれた曲との違いは、ご自身のなかではありますか?
三船:違うっちゃ違うんですが……まだできたばかりで差はわからないです。特別でタフな世界のなかで耐えうる音楽でありたいなとはいつも思って活動をしていたので、残ってくれるんじゃないかなとは思ってます。
メンバーの脱退について、「自分の半身をなくしたような気持ちにはなったんです。だから2重の意味でタフでした」と、三船は語る。
三船:世界もタフだったし、バンドとしても、ライブがキャンセルになったりもしました。だけど周りの世界の人たちは頑張って生きている。アメリカもヨーロッパも大変なことになっているけど、みんな一生懸命生きているから、ミュージシャンとして音楽を止めるわけにはいかないなという気持ちにはなりました。タフだったけどみんなに助けてもらって乗り越えられたという感じがします。
三船:いろいろと考えたんです。「リモートで作るか?」みたいなこともバンド内では話し合ったんですけど。でも、リモートができる時代だからこそ、同じスタジオに集まって、空間を音楽で震わせる、血の通ったアルバムを作りたいなという思いが、話し合いでメンバーからも出たんです。
大きなスタジオでのレコーディングを「より情熱がこもって。実はけっこう一発録りが多いんです」と明かす。
クリス:レコーディング自体が特別なものになったわけですよね。
三船:「明日できないかもしれないし」とか、そういうことをすごく考えながら。でもミュージシャンたちもセッションをしたときに「一緒に音を出すって楽しいね」って、目をキラキラと輝かせて演奏をしていて。本当に特別な瞬間がレコードされていると思います。
クリス:溜まっていたものが、いい意味で噴き出したっていうことなんでしょうね。集中力も高かったんじゃないですか?
三船:すごく高かったです。
クリス:一番その部分が大事ですもんね。
三船:特別なことだったと思います。
クリス:サウンドやアレンジ面でこだわったポイントはありますか?
三船:いろいろな楽器を使っているんですけど、音でも色彩を表せないだろうかと、かなりの楽器を多用して、それをいろいろなレイヤーでレコーディングをしました。ストリングスを録りに北海道に行ったりもしました。あとはエンジニアさんをアメリカとイギリスにお願いをしたりとか、いろいろな人に手伝ってもらいました。
クリス:じゃあかなり手間のかかったというか、細かい作業が今回は多かったんでしょうか。
三船:情熱をグッとレコーディングしたあとは、それを仕上げるのにはすごく時間を使いました。言葉と音を合わせる作業に一番時間がかかったと思います。
三船:最近は未来に行ってみたいです。
クリス:どのくらいの未来ですか?
三船:200年ぐらい先が面白いかもしれないです。
クリス:いいですね。なにをしたいですか?
三船:普通に街を歩いて買い物とかをしたいです。
クリス:まだ買い物ってあるんですかね。
三船:お金とかなくなってそうですね。発電とかはどんな風になっているのかなと思って。未来人に「ソーラーパネル古いよ」とか言われたいですね(笑)。
クリス:みんな「埋め込み」なんじゃないですかね「デバイスなんてない」みたいな。
三船:そうそう!
クリス:ナノバイオで、携帯も注射で入っちゃうみたいな。
三船:(体内へのマイクロチップの埋め込みが進んでいる)スウェーデンみたいに。
クリス:未来は好きですか?
三船:最近はすごく興味があります。僕たちが生きる地続きにそれがある気がしていて。
続いての質問は「最近買った素敵なものを教えてください」というもの。
三船:僕はずっと音楽をやる前からカメラで写真を撮っていて。フィルムカメラだったんですけど、ついにこの時代になってデジタルカメラというものに触りました。
クリス:どうですか? ずっとフィルムにこだわっていた方がデジタルをやってみて。
三船:機械が便利すぎて逆に戸惑ってます(笑)。なんか、リズムが全然違うんですよ。得意技が違う感じがして、新しいところに挑戦をするときめきを今感じています。
クリス:じゃあポジティブにとらえているわけですね、素晴らしい。
最後の質問は「家のなかで一番お気に入りの家具はなんですか?」だった。
三船:自分で棚を作ったので、棚です。
クリス:それはどんな棚ですか?
三船:壁掛け式で。僕はバンドの機材がすごくあるので、それを収納するためにこのコロナのなか木の板を買ってきて、壁にドリルでギュンギュンとやりました。
クリス:そこに楽器を納めているんですか?
三船:いっぱい置きました。
クリス:どんな楽器を?
三船:シンセサイザーとかペダルボード、トイピアノとか。
クリス:けっこうデカい棚なんですね。
三船:壁一面を棚にしました。
クリス:すばらしいDIY。けっこうマメなんですか? そういう手作業は音楽以外でも好き?
三船:マメではないけど手作業は好きですね。
クリス:ミュージシャンはもともと、自分で作るが好きですよね。自分で聴きたい音楽がないから作っちゃうみたいなところもありますから。
ROTH BART BARONの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。
2020年は「タフな世界」だった
番組初登場となったROTH BART BARON。2008年に結成し、東京を拠点として活動するフォークロックバンドだ。今年7月に中原鉄也(Dr)が脱退し、三船の1人体制に。これまで同様、サポートミュージシャンとともに音楽を送り出していく。2020年を振り返って、三船は「タフな世界でした」と述べる。
三船:世界中の人が同じ気持ちになるというのは、いろいろな時代を生きている人でもなかったんじゃないかなと。バンドではいろいろなことが起きましたが、あっという間の1年でした。
クリスは、2020年の音楽全般に言及しながら、『極彩色の祝祭』について質問した。
クリス:2020年って、いい曲が多かったなという気がするんです。心地いいんだけどシャープで、生ぬるい感じがしない曲がすごく多い。『極彩色の祝祭』も非常にそんな感じが僕はしたんです。収録されているのは、2020年より前の作品が多いんですか? それとも今年に入ってからのほうが多いんでしょうか。
三船:半分半分ぐらいです。コロナの前から作っていたものもありますし、この世界になってから作った楽曲も、両方ブレンドされたアルバムです。
クリス:コロナ禍で生まれた曲との違いは、ご自身のなかではありますか?
三船:違うっちゃ違うんですが……まだできたばかりで差はわからないです。特別でタフな世界のなかで耐えうる音楽でありたいなとはいつも思って活動をしていたので、残ってくれるんじゃないかなとは思ってます。
メンバーの脱退について、「自分の半身をなくしたような気持ちにはなったんです。だから2重の意味でタフでした」と、三船は語る。
三船:世界もタフだったし、バンドとしても、ライブがキャンセルになったりもしました。だけど周りの世界の人たちは頑張って生きている。アメリカもヨーロッパも大変なことになっているけど、みんな一生懸命生きているから、ミュージシャンとして音楽を止めるわけにはいかないなという気持ちにはなりました。タフだったけどみんなに助けてもらって乗り越えられたという感じがします。
さまざまな楽器を使い、音で色彩を表現
リモート制作も広まった今だからこそ、『極彩色の祝祭』はスタジオでの収録にこだわったそうだ。三船:いろいろと考えたんです。「リモートで作るか?」みたいなこともバンド内では話し合ったんですけど。でも、リモートができる時代だからこそ、同じスタジオに集まって、空間を音楽で震わせる、血の通ったアルバムを作りたいなという思いが、話し合いでメンバーからも出たんです。
大きなスタジオでのレコーディングを「より情熱がこもって。実はけっこう一発録りが多いんです」と明かす。
クリス:レコーディング自体が特別なものになったわけですよね。
三船:「明日できないかもしれないし」とか、そういうことをすごく考えながら。でもミュージシャンたちもセッションをしたときに「一緒に音を出すって楽しいね」って、目をキラキラと輝かせて演奏をしていて。本当に特別な瞬間がレコードされていると思います。
クリス:溜まっていたものが、いい意味で噴き出したっていうことなんでしょうね。集中力も高かったんじゃないですか?
三船:すごく高かったです。
クリス:一番その部分が大事ですもんね。
三船:特別なことだったと思います。
クリス:サウンドやアレンジ面でこだわったポイントはありますか?
三船:いろいろな楽器を使っているんですけど、音でも色彩を表せないだろうかと、かなりの楽器を多用して、それをいろいろなレイヤーでレコーディングをしました。ストリングスを録りに北海道に行ったりもしました。あとはエンジニアさんをアメリカとイギリスにお願いをしたりとか、いろいろな人に手伝ってもらいました。
クリス:じゃあかなり手間のかかったというか、細かい作業が今回は多かったんでしょうか。
三船:情熱をグッとレコーディングしたあとは、それを仕上げるのにはすごく時間を使いました。言葉と音を合わせる作業に一番時間がかかったと思います。
「タイムマシンで行きたい場所」「最近買ったもの」「お気に入りの家具」を回答
ここで三船に、ランダムな質問に答えてもらうことに。最初の質問は「タイムマシンがあったら行ってみたい時代や場所はどこですか? 誰に会いたいですか?」というものだった。三船:最近は未来に行ってみたいです。
クリス:どのくらいの未来ですか?
三船:200年ぐらい先が面白いかもしれないです。
クリス:いいですね。なにをしたいですか?
三船:普通に街を歩いて買い物とかをしたいです。
クリス:まだ買い物ってあるんですかね。
三船:お金とかなくなってそうですね。発電とかはどんな風になっているのかなと思って。未来人に「ソーラーパネル古いよ」とか言われたいですね(笑)。
クリス:みんな「埋め込み」なんじゃないですかね「デバイスなんてない」みたいな。
三船:そうそう!
クリス:ナノバイオで、携帯も注射で入っちゃうみたいな。
三船:(体内へのマイクロチップの埋め込みが進んでいる)スウェーデンみたいに。
クリス:未来は好きですか?
三船:最近はすごく興味があります。僕たちが生きる地続きにそれがある気がしていて。
続いての質問は「最近買った素敵なものを教えてください」というもの。
三船:僕はずっと音楽をやる前からカメラで写真を撮っていて。フィルムカメラだったんですけど、ついにこの時代になってデジタルカメラというものに触りました。
クリス:どうですか? ずっとフィルムにこだわっていた方がデジタルをやってみて。
三船:機械が便利すぎて逆に戸惑ってます(笑)。なんか、リズムが全然違うんですよ。得意技が違う感じがして、新しいところに挑戦をするときめきを今感じています。
クリス:じゃあポジティブにとらえているわけですね、素晴らしい。
最後の質問は「家のなかで一番お気に入りの家具はなんですか?」だった。
三船:自分で棚を作ったので、棚です。
クリス:それはどんな棚ですか?
三船:壁掛け式で。僕はバンドの機材がすごくあるので、それを収納するためにこのコロナのなか木の板を買ってきて、壁にドリルでギュンギュンとやりました。
クリス:そこに楽器を納めているんですか?
三船:いっぱい置きました。
クリス:どんな楽器を?
三船:シンセサイザーとかペダルボード、トイピアノとか。
クリス:けっこうデカい棚なんですね。
三船:壁一面を棚にしました。
クリス:すばらしいDIY。けっこうマメなんですか? そういう手作業は音楽以外でも好き?
三船:マメではないけど手作業は好きですね。
クリス:ミュージシャンはもともと、自分で作るが好きですよね。自分で聴きたい音楽がないから作っちゃうみたいなところもありますから。
ROTH BART BARONの最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。
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2020年11月22日28時59分まで
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番組情報
- SAISON CARD TOKIO HOT 100
-
毎週日曜13:00-16:54