現在開催中の第33回東京国際映画祭で2日、映画『アンダードッグ』が上映され、主演の森山未來と共演の勝地涼、そして武正晴監督が舞台挨拶を行った。
第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選出されるなど、多数の映画賞を席巻した映画『百円の恋』から6年。監督・武正晴、脚本・足立紳のタッグが再びボクシングを題材に映画化。負け犬ボクサー・森山未來、新進気鋭の若手ボクサー・北村匠海、お笑い芸人ボクサー・勝地涼がプライドという名の拳を交える。
ボクシングの試合場面について森山は「リング上でお客さんとお客さんの声援に囲まれて、アドレナリンを感じながら宮木(勝地)をボコる。勝地とは長い付き合いなので、段取りを確認しつつテンションを上げながら、でもある種のクールさを持ってやらなければいけなかった」と激闘を回想。
その宮木役の勝地は「どう殴られるのか意識してガードをしているうちに、段取りがわからなくなる。それを未來君のところに行って正直に打ち明けて、引っ張ってもらった。未來君は信頼を持ってガッツリ殴ってきたので、僕は小さな声で『痛い…』と伝えました」と笑わせつつも絆を感じさせた。
撮影前のトレーニングについて森山は「動きを覚えることができても、実際に人を殴ったり殴られたりする経験はなかったので、スパーリングをさせてもらいました」と明かし「その経験の中で、なぜ人はボクシングに取りつかれるのかを肌で感じました。殴るという原始的な行為かもしれないけれど、そこには本能的エネルギーが込められている」とボクシングの魅力を熱弁した。
勝地は「僕は芸人ボクサーですから、パンチを大振りしながら当てずに外すことが多い役柄。でも大振りを外すって結構疲れるので、ボクシング練習よりも体力づくりがメインでした。ただ武監督がときどき険しい顔してトレーニングを見てくるので、ヒイヒイ言えなかった。余裕の顔で練習していました」と変わった苦労を振り返っていた。
イベント後半では、不在の北村匠海からサプライズで質問が寄せられた。武監督への「映画監督を目指した理由は?」、森山への「表現者としての喜びは?」という真面目路線に対して、勝地には「ボクシングシーンの撮影後に食べたご褒美飯は?」と落差のありすぎる質問が。それに勝地は「おい! 俺だけ質問が浅くないか!? おい、匠海!」とズッコケながら不在の北村に向けて叫んでいた。
映画『アンダードッグ』は、11月27日(金)公開。公式サイトはこちら。
(文・写真=石井隼人)
第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選出されるなど、多数の映画賞を席巻した映画『百円の恋』から6年。監督・武正晴、脚本・足立紳のタッグが再びボクシングを題材に映画化。負け犬ボクサー・森山未來、新進気鋭の若手ボクサー・北村匠海、お笑い芸人ボクサー・勝地涼がプライドという名の拳を交える。
11.27公開『アンダードッグ』予告編
その宮木役の勝地は「どう殴られるのか意識してガードをしているうちに、段取りがわからなくなる。それを未來君のところに行って正直に打ち明けて、引っ張ってもらった。未來君は信頼を持ってガッツリ殴ってきたので、僕は小さな声で『痛い…』と伝えました」と笑わせつつも絆を感じさせた。
撮影前のトレーニングについて森山は「動きを覚えることができても、実際に人を殴ったり殴られたりする経験はなかったので、スパーリングをさせてもらいました」と明かし「その経験の中で、なぜ人はボクシングに取りつかれるのかを肌で感じました。殴るという原始的な行為かもしれないけれど、そこには本能的エネルギーが込められている」とボクシングの魅力を熱弁した。
森山未來
勝地涼
(左から)森山未來、勝地涼。ちなみにご褒美飯はつけ麺だったとのこと
(文・写真=石井隼人)
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