J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
10月25日(日)のオンエアでは、クラムボンのミトが登場。普段は「1969年のLA」など、特定の年代・地域で空想ドライブをすることが多い同番組だが、この日は今までにないテーマでお届けした。
ミト:そもそも、局的に大丈夫なんですかね?
スガ:(笑)。たぶん、ラーメン二郎を特集する番組はJ-WAVE的にも初めて。
ミト:そうですよね(笑)。
スガ:スイーツとかは多いんですけど、真逆と言えば真逆ですから。(ミトさんは)全国各地のラーメン二郎に行ってらっしゃるので、魅力を教えていただければ。実は先にカミングアウトをしておきますと、僕は“ダメ二郎”なんですよ。
ミト:ダメ二郎とは(笑)。
スガ:二郎を挫折したんです。
ミト:敗北を喫したと……。
スガ:言ったら手負いですよね。
ミト:(笑)。
スガ:なのでもう1回いろいろな情報を聞いてトライをしたいんです。最後まで食べて「おいしかったです」と店を出たいんです。
ミト:ということは、僕がスガさんをトゥルー・エンドに導くか、バッド・エンド導くかみたいな感じですね。
スガ:その通りです(笑)。
ミト:なるほど、それはヤバいですね。
ラーメン二郎の基本情報について、スガは「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に尋ねた。
MBUX:ラーメン二郎は慶應義塾大学三田キャンパス近くにあるラーメン店で、1968年に創業。当初は目黒区の都立大学の近くにありましたが、1970年代前半に港区の三田へ移転しました。太い麺と濃いスープに大盛の野菜と「豚」と言われるチャーシューが大量に乗せられているのが特徴で、ガッツリ系ラーメンの代表格です。そのクセになる味に魅了されたファンは「ジロリアン」と呼ばれ、のれん分けされた支店やインスパイア系と呼ばれる二郎フォロワーのお店を巡る人が多発しています。
スガ:ジロリアンなんて言葉ができたのも……。
ミト:最近ですね。
スガ:ものすごい行列ができるようになって目立ち始めて、ジロリアンみたいな言葉ができた。そういうムーブメントは2000年以降な感じが俺はします。
ミト:ある種、SNS文化が浸透してからじゃないですかね。フォトジェニックじゃないですか。
スガ:ラーメン二郎の画像を検索していただくと、一発でものすごいのが出てくると思います。
ミト:「山」と言われている、モヤシとキャベツの山があるんですけれども、まずそれを越えないと麺にたどりつけないというね。
スガ:僕はそこの途中で駄目だったんです。
ミト:たぶん、2合目か3合目ぐらい。いわゆる富士山の5合目の休憩所のところまで行けなかったパターンですね。
スガ:(笑)。
ミト:かくいう自分も、最初に行ったときは相当なショックで。ある種の体のダメージはいまだに忘れられないです。
ミト:ちょうど2003年に私たちでスタジオを立ち上げたんです。そのスタジオを立ち上げたときのマネージャー兼、機材のテックをやっていた子がいたんですが、その子がメタルハードコアが大好きで、車の移動中はメタリカとレッチリしかかけなかったんです。
スガ:(笑)。
ミト:そうしたらだんだんとうちらもハマってきて……ぶっちゃけた話『Frantic』のイントロを作ってる最中のアルバムに入れちゃったんです。
スガ:影響されまくった。
ミト:せっかくなんで「もう入れよう」みたいな話になって(笑)。
2003年はミトの子どもが誕生した年。多忙で食事を作る時間がなかったことから「サクッと食ったらいいじゃないか」と、住んでいた目黒の近所にあったラーメン二郎、通称「メグジ」を訪れたそう。
ミト:目黒の二郎にはルールというものがありまして、とりあえず「着丼」という、器が出る前に店長さんに言わないといけないことがあります。二郎は「ルールはもうわかってるだろ?」というのが基本なんです。ニンニクを増すなら「ニンニク」、さらにそこに野菜がほしい場合は口頭で「ヤサイマシ」と言って「アブラ」と言うと背脂が追加されます。さらには「カラメ」はいわゆる“返し”の醤油ダレをさらにかける。これをどう選ぶかで「ニンニクマシマシ、ヤサイ、カラメ」の人もいますし「ニンニクマシマシ、アブラマシマシ、カラメ」の方もいらっしゃいます。
スガ:出ましたマシマシ! みんな言ってました。
ミト:ただ目黒はそんなにマシマシにすると言っても、そこまで多くないんです。もっと言うと、目黒は実は二郎のなかでもかなり優しいんです。
スガ:初心者向けなんだ!?
ミト:ものすごく。しかも今の目黒店には若林(克哉)さんという方がいらっしゃるんですが。
スガ:なんでそんなこと知ってるの(笑)。
ミト:なんでかと言うと、実は父母会の流れでPTAで一緒だったりして。
スガ:(笑)。
ミト:取材でもお世話になったりしました。二郎は非常に敷居が高いイメージがありますが、ラーメン二郎は「安い値段で多く食べていただく」というポリシーがあり、そのためにはお客を回さないといけないんです。
ラーメン二郎では一度にゆでる麺について「1ロット5杯」という単位で回しており、およそ10席あるという目黒店では2ロットでラーメンが提供されるそう。だからこそ、ラーメンを迅速に食す必要が出てくるのだとか。
ミト:1ロットのなかの1人が遅れることによって、ずっと麺をゆで続けないといけないじゃないですか。それが「ロット乱し」と言われているんですね。私たちはとにかく席に着いたら……正直な話、ある程度のプロの人間は10分以内でだいたい食うので。
スガ:あれを10分で食べるの!?
ミト:今は10分もかからないですね。
スガ:えー! マジか。敷居が高いなあ……。
ミト:二郎スキルはそこそこ追いかけていくと大変なんです。
スガ:すごい話だなあ、自信がなくなってきちゃった。
ミト:1回ちゃんと“パンチ”を浴びていただければ、そのあとから痛みがだんだんと気持ちよくなってくるので。
スガ:(笑)。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
10月25日(日)のオンエアでは、クラムボンのミトが登場。普段は「1969年のLA」など、特定の年代・地域で空想ドライブをすることが多い同番組だが、この日は今までにないテーマでお届けした。
「“ラーメン二郎”こってりドライブ」へ
スガはミトとは先日ご飯を食べにうなぎ屋に行った際、なぜか「ラーメン二郎」の話題で盛り上がったそうだ。ゲストとして登場したミトは、この日のドライブについて「“ラーメン二郎”こってりドライブ」と、異色なテーマを発表した。ミト:そもそも、局的に大丈夫なんですかね?
スガ:(笑)。たぶん、ラーメン二郎を特集する番組はJ-WAVE的にも初めて。
ミト:そうですよね(笑)。
スガ:スイーツとかは多いんですけど、真逆と言えば真逆ですから。(ミトさんは)全国各地のラーメン二郎に行ってらっしゃるので、魅力を教えていただければ。実は先にカミングアウトをしておきますと、僕は“ダメ二郎”なんですよ。
ミト:ダメ二郎とは(笑)。
スガ:二郎を挫折したんです。
ミト:敗北を喫したと……。
スガ:言ったら手負いですよね。
ミト:(笑)。
スガ:なのでもう1回いろいろな情報を聞いてトライをしたいんです。最後まで食べて「おいしかったです」と店を出たいんです。
ミト:ということは、僕がスガさんをトゥルー・エンドに導くか、バッド・エンド導くかみたいな感じですね。
スガ:その通りです(笑)。
ミト:なるほど、それはヤバいですね。
ラーメン二郎の基本情報について、スガは「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に尋ねた。
MBUX:ラーメン二郎は慶應義塾大学三田キャンパス近くにあるラーメン店で、1968年に創業。当初は目黒区の都立大学の近くにありましたが、1970年代前半に港区の三田へ移転しました。太い麺と濃いスープに大盛の野菜と「豚」と言われるチャーシューが大量に乗せられているのが特徴で、ガッツリ系ラーメンの代表格です。そのクセになる味に魅了されたファンは「ジロリアン」と呼ばれ、のれん分けされた支店やインスパイア系と呼ばれる二郎フォロワーのお店を巡る人が多発しています。
スガ:ジロリアンなんて言葉ができたのも……。
ミト:最近ですね。
スガ:ものすごい行列ができるようになって目立ち始めて、ジロリアンみたいな言葉ができた。そういうムーブメントは2000年以降な感じが俺はします。
ミト:ある種、SNS文化が浸透してからじゃないですかね。フォトジェニックじゃないですか。
スガ:ラーメン二郎の画像を検索していただくと、一発でものすごいのが出てくると思います。
ミト:「山」と言われている、モヤシとキャベツの山があるんですけれども、まずそれを越えないと麺にたどりつけないというね。
スガ:僕はそこの途中で駄目だったんです。
ミト:たぶん、2合目か3合目ぐらい。いわゆる富士山の5合目の休憩所のところまで行けなかったパターンですね。
スガ:(笑)。
ミト:かくいう自分も、最初に行ったときは相当なショックで。ある種の体のダメージはいまだに忘れられないです。
ラーメン二郎に出会ったときにハマっていたメタリカの楽曲
ミトは1曲目のドライブミュージックに、ラーメン二郎に出会ったときにミトが愛聴していたというメタリカ『Frantic』をセレクト。この曲がクラムボンのチームで流行ったのには、ある理由があるという。スガ:(笑)。
ミト:そうしたらだんだんとうちらもハマってきて……ぶっちゃけた話『Frantic』のイントロを作ってる最中のアルバムに入れちゃったんです。
スガ:影響されまくった。
ミト:せっかくなんで「もう入れよう」みたいな話になって(笑)。
2003年はミトの子どもが誕生した年。多忙で食事を作る時間がなかったことから「サクッと食ったらいいじゃないか」と、住んでいた目黒の近所にあったラーメン二郎、通称「メグジ」を訪れたそう。
ミト:目黒の二郎にはルールというものがありまして、とりあえず「着丼」という、器が出る前に店長さんに言わないといけないことがあります。二郎は「ルールはもうわかってるだろ?」というのが基本なんです。ニンニクを増すなら「ニンニク」、さらにそこに野菜がほしい場合は口頭で「ヤサイマシ」と言って「アブラ」と言うと背脂が追加されます。さらには「カラメ」はいわゆる“返し”の醤油ダレをさらにかける。これをどう選ぶかで「ニンニクマシマシ、ヤサイ、カラメ」の人もいますし「ニンニクマシマシ、アブラマシマシ、カラメ」の方もいらっしゃいます。
スガ:出ましたマシマシ! みんな言ってました。
ミト:ただ目黒はそんなにマシマシにすると言っても、そこまで多くないんです。もっと言うと、目黒は実は二郎のなかでもかなり優しいんです。
スガ:初心者向けなんだ!?
ミト:ものすごく。しかも今の目黒店には若林(克哉)さんという方がいらっしゃるんですが。
スガ:なんでそんなこと知ってるの(笑)。
ミト:なんでかと言うと、実は父母会の流れでPTAで一緒だったりして。
スガ:(笑)。
ミト:取材でもお世話になったりしました。二郎は非常に敷居が高いイメージがありますが、ラーメン二郎は「安い値段で多く食べていただく」というポリシーがあり、そのためにはお客を回さないといけないんです。
ラーメン二郎では一度にゆでる麺について「1ロット5杯」という単位で回しており、およそ10席あるという目黒店では2ロットでラーメンが提供されるそう。だからこそ、ラーメンを迅速に食す必要が出てくるのだとか。
ミト:1ロットのなかの1人が遅れることによって、ずっと麺をゆで続けないといけないじゃないですか。それが「ロット乱し」と言われているんですね。私たちはとにかく席に着いたら……正直な話、ある程度のプロの人間は10分以内でだいたい食うので。
スガ:あれを10分で食べるの!?
ミト:今は10分もかからないですね。
スガ:えー! マジか。敷居が高いなあ……。
ミト:二郎スキルはそこそこ追いかけていくと大変なんです。
スガ:すごい話だなあ、自信がなくなってきちゃった。
ミト:1回ちゃんと“パンチ”を浴びていただければ、そのあとから痛みがだんだんと気持ちよくなってくるので。
スガ:(笑)。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
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2020年11月1日28時59分まで
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番組情報
- Mercedes-Benz THE EXPERIENCE
-
毎週日曜21:00-21:54