永作博美と井浦 新が6日、都内で行われた映画『朝が来る』(10月23日公開)完成報告会見に河瀨直美監督、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺と参加した。
作家・辻村深月による同名小説を、映画『殯の森』など世界的に評価の高い河瀨直美監督が映画化。特別養子縁組で男の子を迎え入れた栗原清和と佐都子夫婦のもとに、産みの母親を名乗る女性から「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。
【関連記事】井浦新×吉岡里帆、芝居の感動を語り合う「こんな自分でも作品の一部になれるのかって」
河瀬組初参加の永作は、厳しいと知られる河瀬監督の演出について「私たちに何かを要求するというか、無言の圧」と独特のスタイルがあることを明かし「わかっているよね?というのがある。現場でこっちの気づかせようとするというか、考えろということかと。選択を迫られる。そんな経験はなかなかない」と洗礼を浴びていた。
撮影中は役柄で過ごす“役積み”という河瀬組ならではのルールがあり「急に色々な指示が飛んでくるので、スタッフをどんどん信じられなくなる。プレゼントを買ってきてとか、突然一人にされて役と対峙させられる」と証言。温泉に泊まるシーンでは「カメラが回っていないのにお風呂に入ったり、井浦さんとの食事が用意されていたり。そのあたりで罠だと思った。これは夫婦として実際に泊まらせる気なのか?と。どこかにカメラがあるのではないかと疑心暗鬼になるくらい、各シーンに役積みがありました」と徹底した演出に驚愕していた。
河瀬監督が「でも美味しそうなごはんでしたよ?」とおどけると、夫役の井浦は「何が仕掛けられているかわからないので、ごはんを食べるだけなのに緊張していて、味なんてまったく覚えていない」と苦笑い。それでも「常に追い込まれていましたが、それは河瀬監督が真剣に映画作りをしているから。それがなければ困ります」と全幅の信頼を置いていた。
樹木希林も出演した2015年の『あん』に続いての浅田は「河瀬さんから連絡をいただいたのは、希林さんが亡くなって数カ月後でした。希林さんが河瀬さんの枕もとで『みよちゃんは~?』と言ってくれたのかなと思う。だからこそ裏切ってはいけないし、ちゃんとやらなければと緊張がありました」と運命を感じていた。
映画『朝が来る』は10月23日公開。公式サイトはこちら。
(文・写真=石井隼人)
作家・辻村深月による同名小説を、映画『殯の森』など世界的に評価の高い河瀨直美監督が映画化。特別養子縁組で男の子を迎え入れた栗原清和と佐都子夫婦のもとに、産みの母親を名乗る女性から「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。
映画『朝が来る』予告
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河瀬組初参加の永作は、厳しいと知られる河瀬監督の演出について「私たちに何かを要求するというか、無言の圧」と独特のスタイルがあることを明かし「わかっているよね?というのがある。現場でこっちの気づかせようとするというか、考えろということかと。選択を迫られる。そんな経験はなかなかない」と洗礼を浴びていた。
撮影中は役柄で過ごす“役積み”という河瀬組ならではのルールがあり「急に色々な指示が飛んでくるので、スタッフをどんどん信じられなくなる。プレゼントを買ってきてとか、突然一人にされて役と対峙させられる」と証言。温泉に泊まるシーンでは「カメラが回っていないのにお風呂に入ったり、井浦さんとの食事が用意されていたり。そのあたりで罠だと思った。これは夫婦として実際に泊まらせる気なのか?と。どこかにカメラがあるのではないかと疑心暗鬼になるくらい、各シーンに役積みがありました」と徹底した演出に驚愕していた。
井浦 新
映画『朝が来る』は10月23日公開。公式サイトはこちら。
(文・写真=石井隼人)
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