J-WAVEで放送中の番組『Diamond head ETHICAL WAVE』(ナビゲーター:坂口真生/豊田エリー)。持続可能な世界を目指すライフスタイル「エシカル」をキーワードに、より良い未来のためのヒントとヴィジョンをシェアする新番組だ。
10月3日(金)のオンエアでは、初回ということで、「エシカル」というキーワードをわかりやすく解説した。
坂口:例えば僕が今飲んでいるドリンクのボトル。この素材はどういう資源から作られて、誰の手によって生産されて、どういうパッケージになって、どういう経緯で運ばれてきたのか、その距離も考えて、どこで売られていて、最終的にゴミになって、といろいろ考えるわけです。
豊田:なるほど。
坂口:消費者が消費をするアクションを起こすときに背景に目を向けると、買うべきものが変わるかもしれない。変えることで、消費者が世の中を変える力を持つという意味も持つんです。つまり「エシカル」は概念的なんだけれども、自分の基本的な考え方のもととなるもの。
豊田:自分の中に“エシカル軸"を持っていれば、選ぶモノもわかりやすくなりそうですね。
エシカルを軸にビジネス展開をしている坂口は最近、ポップアップショップのプロデュースを行った。
坂口:エシカル活動を陳列するという、新しい形のコンビニです。
豊田:置いてあるモノの背景が見えるような?
坂口:そうですね。国内外の41ブランドをぎゅっと凝縮して、コスメ、食べもの、ライフスタイルグッズ、バッグ、洋服、時計なども売っていました。
豊田:エシカルな時計とは?
坂口:海外のブランドで、使われている素材が環境に配慮された木なんですよ。
豊田:かっこいい! ショップの手応えはありましたか?
坂口:すごく賑わっていました。ルミネ新宿という場所だったので若年層のカップルの方々が多くて、カゴいっぱいに買っていただいて、すごくよかったですね。
その他にも、坂口も購入したという「食器を洗うためのスポンジ」にも言及した。一般的に使われている家庭用の安いスポンジは使っていくうちに表面が溶けてしまい、マイクロプラスチックとなって海に流れてしまう素材を使っている。今回のポップアップショップでは、地球に優しい素材を使い、しかも長持ちするスポンジを売っていたそうだ。
坂口:そもそも性別欄のある履歴書は、男女差別につながるという課題もあります。また、性別欄があることで、LGBTQといった方がカミングアウトを強いられる可能性を危惧していました。私は、エシカルの活動の中で小売りの売り場を作るにあたり、多様性のあるオプションを広げることが大切だと感がています。例えば売り場に昔は「エシカル」というものがなかったのが、1つ、2つと増えていくと、お客さんが選べるオプションが増えますよね。この性別欄のない履歴書も、今まではなかったものにオプションとして作っていることが印象的です。
豊田:ジェンダーの問題に関しては、最近ベルリン国際映画祭で性別の括りをなくして「俳優賞」に統一する動きがとても画期的だなと思いました。トランスジェンダーの役者さんも同じような問題があったと思うので、世界が柔軟な方向に動いているのはすごくいいですよね。
坂口:ニューヨークだとワンルームの家賃が1カ月で30万、40万円なんですよね。私もニューヨークに住んでいたことがあり、当時はここまでしませんでしたが、最近はこんなに高いそうです。ただニューヨークはヴィンテージショップやフリーマーケットで古着もたくさん見つけられたので、洋服の定額レンタルサービスが流行する下地がニューヨーカーの中にあったのかもしれませんね。日本にもあるんですが、そのレベルがもっと高いんじゃないかな。
豊田:もっと一般的ということですか。
坂口:一般的というより、選べる洋服のレベルが高いんじゃないかな。ニューヨーカーに受け入れられるサービスということは。
豊田:なるほど。こういう選択肢が増えることが大事ですよね。日本でもあるんだろうけど、もっと一般に知られていくといいですよね。
来週の放送では、ゲストに「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念とする株式会社マザーハウスの代表・山崎大祐が登場。お楽しみに。
10月3日(金)のオンエアでは、初回ということで、「エシカル」というキーワードをわかりやすく解説した。
そもそも「エシカル」って何?
そもそも「エシカル(ethical)」とは、「道徳的な、倫理的な」という意味を持ち、地球や社会に優しい選択をする行為や価値観そのものを指す。エシカル・ディレクターの坂口によると、最近よく耳にする「エシカル消費」とは、消費をする際に対象物の背景に目を向けることだそうだ。坂口:例えば僕が今飲んでいるドリンクのボトル。この素材はどういう資源から作られて、誰の手によって生産されて、どういうパッケージになって、どういう経緯で運ばれてきたのか、その距離も考えて、どこで売られていて、最終的にゴミになって、といろいろ考えるわけです。
豊田:なるほど。
坂口:消費者が消費をするアクションを起こすときに背景に目を向けると、買うべきものが変わるかもしれない。変えることで、消費者が世の中を変える力を持つという意味も持つんです。つまり「エシカル」は概念的なんだけれども、自分の基本的な考え方のもととなるもの。
豊田:自分の中に“エシカル軸"を持っていれば、選ぶモノもわかりやすくなりそうですね。
エシカルを軸にビジネス展開をしている坂口は最近、ポップアップショップのプロデュースを行った。
坂口:エシカル活動を陳列するという、新しい形のコンビニです。
豊田:置いてあるモノの背景が見えるような?
坂口:そうですね。国内外の41ブランドをぎゅっと凝縮して、コスメ、食べもの、ライフスタイルグッズ、バッグ、洋服、時計なども売っていました。
豊田:エシカルな時計とは?
坂口:海外のブランドで、使われている素材が環境に配慮された木なんですよ。
豊田:かっこいい! ショップの手応えはありましたか?
坂口:すごく賑わっていました。ルミネ新宿という場所だったので若年層のカップルの方々が多くて、カゴいっぱいに買っていただいて、すごくよかったですね。
その他にも、坂口も購入したという「食器を洗うためのスポンジ」にも言及した。一般的に使われている家庭用の安いスポンジは使っていくうちに表面が溶けてしまい、マイクロプラスチックとなって海に流れてしまう素材を使っている。今回のポップアップショップでは、地球に優しい素材を使い、しかも長持ちするスポンジを売っていたそうだ。
コクヨが性別欄のない履歴書を発売する方針
「エシカル・トピックス」のコーナーでは、3年先の未来がポジティブになるかもしれないニュースや取り組みをお届け。今回は、性別欄をなくした履歴書を発売する方針を発表した文具メーカー大手「コクヨ」をフィーチャー。生まれたときの性別とは異なる性で生きるセクシャルマイノリティに配慮した取り組みを坂口が解説した。坂口:そもそも性別欄のある履歴書は、男女差別につながるという課題もあります。また、性別欄があることで、LGBTQといった方がカミングアウトを強いられる可能性を危惧していました。私は、エシカルの活動の中で小売りの売り場を作るにあたり、多様性のあるオプションを広げることが大切だと感がています。例えば売り場に昔は「エシカル」というものがなかったのが、1つ、2つと増えていくと、お客さんが選べるオプションが増えますよね。この性別欄のない履歴書も、今まではなかったものにオプションとして作っていることが印象的です。
豊田:ジェンダーの問題に関しては、最近ベルリン国際映画祭で性別の括りをなくして「俳優賞」に統一する動きがとても画期的だなと思いました。トランスジェンダーの役者さんも同じような問題があったと思うので、世界が柔軟な方向に動いているのはすごくいいですよね。
ニューヨーカーに洋服の定額レンタルサービスがウケている理由
さらに「VOICE OF THE WORLD」のコーナーでは、世界各地に暮らす、番組の海外特派員から届いたエシカルレポートをお届けする。この日はニューヨークの「洋服シェアの定額レンタルサービス」を紹介。坂口:ニューヨークだとワンルームの家賃が1カ月で30万、40万円なんですよね。私もニューヨークに住んでいたことがあり、当時はここまでしませんでしたが、最近はこんなに高いそうです。ただニューヨークはヴィンテージショップやフリーマーケットで古着もたくさん見つけられたので、洋服の定額レンタルサービスが流行する下地がニューヨーカーの中にあったのかもしれませんね。日本にもあるんですが、そのレベルがもっと高いんじゃないかな。
豊田:もっと一般的ということですか。
坂口:一般的というより、選べる洋服のレベルが高いんじゃないかな。ニューヨーカーに受け入れられるサービスということは。
豊田:なるほど。こういう選択肢が増えることが大事ですよね。日本でもあるんだろうけど、もっと一般に知られていくといいですよね。
来週の放送では、ゲストに「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念とする株式会社マザーハウスの代表・山崎大祐が登場。お楽しみに。
radikoで聴く
2020年10月10日28時59分まで
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番組情報
- Diamond head ETHICAL WAVE
-
毎週土曜18:00-18:54