J-WAVEで放送中の『ATHLETE HIGH』(ナビゲーター:武井 壮)。百獣の王こと武井がナビゲートする、リアルで頼りになるスポーツ・プログラムだ。7月20日(月)と7月27日(月)の放送では、ラグビー選手の福岡堅樹がリモートで出演した。
ここでは、20日のオンエア内容をお届けしよう。福岡がラグビーと医学の道の両立について語ったほか、ラグビーの強いチームの条件も明かした。
【radikoで聴く】7月27日(月)オンエア『ATHLETE HIGH』トーク後編
筑波大学では、関東大学ラグビー対抗戦の初出場の日本体育大学戦で、6トライをあげる活躍を見せ、その年の対抗戦初優勝に大きく貢献。この活躍が認められ、2013年にラグビー日本代表に初選出。ラグビーワールドカップ2019日本大会では、大会直前の負傷により初戦のロシア戦は欠場したものの、2戦目のアイルランド戦以降の4試合に出場。通算4トライを決め、大会後に大会公式ウェブサイトが選ぶ「別格だったマグニフィセント・セブン」に選ばれた。
武井:いまだに昨年のワールドカップの会場の雰囲気が忘れられませんね。
福岡:あんなに盛り上がってくれるなんて。いまだに僕たちも(その景色を)覚えています。
武井:ラグビーは世界のメジャースポーツではあるものの、日本ではメジャーにまでは行ききれなかった不遇なスポーツだったと思います。でも、昨年は本当に盛り上がって最高だったんじゃないですか?
福岡:日本中があれだけラグビーに盛り上がってくれたことは、今後あるかわからないくらいですね。それほど素晴らしい盛り上がりでした。
武井:グラウンドから見た観客の景色はどうでした?
福岡:忘れられないです。最高の瞬間でした。
母方の祖父が開業医で患者から尊敬される人だったこともあり、現役引退後は医学の道に進む目標を早くから公言。6月に7人制ラグビーからの引退と、次のシーズンを最後に医学の道への準備を進めることを発表した。
武井:ラグビーのトップリーグは続けながら、医学の道の準備をするために、日本代表からは退くと。福岡選手の後継者はいますか?
福岡:たくさんいると思います。まだまだ若いですけど、これからどんどん世界で経験を積めば、きっと超えてくれる選手はいると思います。
武井:その思いも、医学の道への決断をした一因でもあり、安心感でもあるんですかね。
福岡:そうですね。僕の日本代表としての役割は昨年のワールドカップを成功させることだったので、次の大会は若い世代に任せたいと思います。
武井:オリンピックにはどんな思いがありましたか?
福岡:それまでを目標に頑張ってきたので、もちろん出たかったという思いはあります。
武井:昨年のワールドカップを成功させ、オリンピックの7人制ラグビーでさらにラグビーの名を広めて、医学の道に進みたかったというビジョンだったんですよね。
福岡:それが理想のプランでしたが、こういう状況になって自分の今後の人生の選択を迫られたときに、自分としてはこの選択が一番よかったのかなと思っています。
武井:延期とはいえ、来年のオリンピックには挑戦するのかなと思っていたけどね。
福岡:確かに1年延ばすという選択肢もありました。だけど、本当にここまでを目標に、終わりが見えていたから頑張れたところが強かったんです。それを1年延ばすことは、果たして自分が思い描いていた通りのパフォーマンスができるのかの保証もないので、自分がこのタイミングで決断して次に向かって準備を始めたほうがいろいろとスムーズに動くと思いました。
福岡選手が所属するパナソニック ワイルドナイツは、新型コロナウイルスの影響で全体の活動ができていない状況だという。そのため、今は勉強に力を入れていると明かす。
福岡:これからチームが再始動するにつれて、ラグビーと勉強の両立をうまくやっていかなくてはいけないと思っています。医学部に入るための勉強と、ラグビーのトップリーグの両立ですね。
武井:福岡選手なら医学部の受験も絶対に成功するだろうなって気がします。
福岡:でも、医学部はレベルもすごく高いので、しっかりと勉強はしないといけないと思っています。
武井:ちなみに、将来は何科に進みたいとかありますか?
福岡:明言はさけているんですけど、スポーツのトップレベルの経験が間違いなく自分のアドバンテージになっていると思うので、スポーツに携われるところに行きたいとは思っています。
福岡:その瞬間、そのシチュエーションになったときに、どういうプレーを選択するか。チームみんなで同じ判断ができれば、そこに少しでも早く到達できるし、精度もあがるので。
武井:15人もいたらビジョンもぶれない?
福岡:最初は大変でした。
武井:でも、そのビジョンがあるチームが力を発揮するわけですね。
福岡:そうですね。身体能力が劣っているチームであっても、ビジョンがしっかりと共有されていたら、勝つ可能性は十分にあるのかなと。
最後に福岡は、ラグビー少年やこれから日本代表を目指す人たちに向けてメッセージをおくった。
福岡:子どもの頃にしっかりとラグビーをやっていくなかで一番大事なのは、いかにラグビーを好きになり楽しめるかだと思います。本当にラグビーが好きであれば、「絶対に勝ちたい」「何とか成長したい」と思うはず。まずはしっかりと、ラグビーのよさ、自分がラグビーにおいてどんなことができるのか、それが強みにできるのかを見つけて、楽しむことが一番大事だと思います。
武井がナビゲートする『ATHLETE HIGH』のオンエアは、毎週月曜深夜2時30分から。
ここでは、20日のオンエア内容をお届けしよう。福岡がラグビーと医学の道の両立について語ったほか、ラグビーの強いチームの条件も明かした。
【radikoで聴く】7月27日(月)オンエア『ATHLETE HIGH』トーク後編
ワールドカップは忘れられない景色
福岡は、爆裂的なスピードで相手選手を置き去りにする日本が誇るトライゲッター。1992年生まれの福岡県出身で、現在27歳。5歳のときにラグビーを始める。子どもの頃から足が速く、中学時代は陸上部も兼務していた。中学2年の冬に100メートル走で11.7秒を記録。さらに高校では11.2秒の記録を出したつわものだ。筑波大学では、関東大学ラグビー対抗戦の初出場の日本体育大学戦で、6トライをあげる活躍を見せ、その年の対抗戦初優勝に大きく貢献。この活躍が認められ、2013年にラグビー日本代表に初選出。ラグビーワールドカップ2019日本大会では、大会直前の負傷により初戦のロシア戦は欠場したものの、2戦目のアイルランド戦以降の4試合に出場。通算4トライを決め、大会後に大会公式ウェブサイトが選ぶ「別格だったマグニフィセント・セブン」に選ばれた。
武井:いまだに昨年のワールドカップの会場の雰囲気が忘れられませんね。
福岡:あんなに盛り上がってくれるなんて。いまだに僕たちも(その景色を)覚えています。
武井:ラグビーは世界のメジャースポーツではあるものの、日本ではメジャーにまでは行ききれなかった不遇なスポーツだったと思います。でも、昨年は本当に盛り上がって最高だったんじゃないですか?
福岡:日本中があれだけラグビーに盛り上がってくれたことは、今後あるかわからないくらいですね。それほど素晴らしい盛り上がりでした。
武井:グラウンドから見た観客の景色はどうでした?
福岡:忘れられないです。最高の瞬間でした。
母方の祖父が開業医で患者から尊敬される人だったこともあり、現役引退後は医学の道に進む目標を早くから公言。6月に7人制ラグビーからの引退と、次のシーズンを最後に医学の道への準備を進めることを発表した。
武井:ラグビーのトップリーグは続けながら、医学の道の準備をするために、日本代表からは退くと。福岡選手の後継者はいますか?
福岡:たくさんいると思います。まだまだ若いですけど、これからどんどん世界で経験を積めば、きっと超えてくれる選手はいると思います。
武井:その思いも、医学の道への決断をした一因でもあり、安心感でもあるんですかね。
福岡:そうですね。僕の日本代表としての役割は昨年のワールドカップを成功させることだったので、次の大会は若い世代に任せたいと思います。
「自分としてはこの選択が一番よかった」
福岡は今年開催予定だった東京オリンピック2020で、7人制ラグビーの日本代表を目指していた。しかし、大会が1年延期になったこともあり断念した。武井:オリンピックにはどんな思いがありましたか?
福岡:それまでを目標に頑張ってきたので、もちろん出たかったという思いはあります。
武井:昨年のワールドカップを成功させ、オリンピックの7人制ラグビーでさらにラグビーの名を広めて、医学の道に進みたかったというビジョンだったんですよね。
福岡:それが理想のプランでしたが、こういう状況になって自分の今後の人生の選択を迫られたときに、自分としてはこの選択が一番よかったのかなと思っています。
武井:延期とはいえ、来年のオリンピックには挑戦するのかなと思っていたけどね。
福岡:確かに1年延ばすという選択肢もありました。だけど、本当にここまでを目標に、終わりが見えていたから頑張れたところが強かったんです。それを1年延ばすことは、果たして自分が思い描いていた通りのパフォーマンスができるのかの保証もないので、自分がこのタイミングで決断して次に向かって準備を始めたほうがいろいろとスムーズに動くと思いました。
福岡選手が所属するパナソニック ワイルドナイツは、新型コロナウイルスの影響で全体の活動ができていない状況だという。そのため、今は勉強に力を入れていると明かす。
福岡:これからチームが再始動するにつれて、ラグビーと勉強の両立をうまくやっていかなくてはいけないと思っています。医学部に入るための勉強と、ラグビーのトップリーグの両立ですね。
武井:福岡選手なら医学部の受験も絶対に成功するだろうなって気がします。
福岡:でも、医学部はレベルもすごく高いので、しっかりと勉強はしないといけないと思っています。
武井:ちなみに、将来は何科に進みたいとかありますか?
福岡:明言はさけているんですけど、スポーツのトップレベルの経験が間違いなく自分のアドバンテージになっていると思うので、スポーツに携われるところに行きたいとは思っています。
大事なのは、いかにラグビーを好きになり、楽しめるか
「強いラグビーチームの条件」を問われた福岡は、昨年のワールドカップに出場したラグビー日本代表を例に、「同じ絵を見ること」だと答える。福岡:その瞬間、そのシチュエーションになったときに、どういうプレーを選択するか。チームみんなで同じ判断ができれば、そこに少しでも早く到達できるし、精度もあがるので。
武井:15人もいたらビジョンもぶれない?
福岡:最初は大変でした。
武井:でも、そのビジョンがあるチームが力を発揮するわけですね。
福岡:そうですね。身体能力が劣っているチームであっても、ビジョンがしっかりと共有されていたら、勝つ可能性は十分にあるのかなと。
最後に福岡は、ラグビー少年やこれから日本代表を目指す人たちに向けてメッセージをおくった。
福岡:子どもの頃にしっかりとラグビーをやっていくなかで一番大事なのは、いかにラグビーを好きになり楽しめるかだと思います。本当にラグビーが好きであれば、「絶対に勝ちたい」「何とか成長したい」と思うはず。まずはしっかりと、ラグビーのよさ、自分がラグビーにおいてどんなことができるのか、それが強みにできるのかを見つけて、楽しむことが一番大事だと思います。
武井がナビゲートする『ATHLETE HIGH』のオンエアは、毎週月曜深夜2時30分から。
番組情報
- ATHLETE HIGH
-
毎週月曜26:30-27:00