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Dragon Ash・Kjがバンドを続ける理由は? マンウィズ・Jean-Ken Johnnyが聞く

Dragon Ash・Kjがバンドを続ける理由は? マンウィズ・Jean-Ken Johnnyが聞く

J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい”音楽をつくるクリエイターが“WOW”と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。

7月のマンスリープレゼンターは、MAN WITH A MISSION(通称:マンウィズ)のボーカル&ギターのJean-Ken Johnnyが担当。初回となる7月3日(金)のオンエアでは、Dragon Ashのボーカル&ギターのKjがゲストに登場。バンド結成秘話や曲作りのこだわりを語った。


■ベースと間違えてギターを買ってしまった中学時代

Jean-Ken JohnnyとKjは、フェスでの共演が出会いのきっかけだったという。その後、Dragon AshのツアーにMAN WITH A MISSIONが呼ばれたことで交流が始まった。

Johnny:第一印象ハドウデシタ?
Kj:音楽的にも同世代だし、共感できる方法論とか価値観が多いなと常々思ってる。音作りがキレイで正攻法。「今、正しいと思う美学や音に一番愚直に挑んでいるのはマンウィズだな」と思っているというのは、前に打ち上げでも言ったよね。
Johnny:ソノトキニ、ケッコウ深イ話ヲシタヨネ。今回、コノ番組ノオ話ガキテ「ドンナ方トシャベリタイデスカ?」ト言ワレタトキニ、真ッ先ニKjノ名前ガ浮カンデ。意外トコウイウ話ッテシ、ナインダヨネ。

Kjは中学2年生のときに、学園祭でバンドライブをする3年生を見て、ラグビー部の仲間とTHE BLUE HEARTSなどをコピーするパンクバンドを結成した。ベースとして誘われたKjは快諾し、お年玉でベースを購入してから、渋谷にあった児童会館で学校帰りに毎日練習をしようということになった。

Kj:でも俺、ベースのことがよくわかってなかったんだよね。当時、『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)で、すかんちさんがオープニングをやってたんだけど、ベースの人がレスポールタイプを弾いてて。「ベースってこういう形なんだ」って思ったから、グレコの白いレスポールを買って、「ベース買ってきた」って言ったら「OK、OK!」ってなって、そのあとに児童会館に行って、みんなで箱を開けたら「ギターだよね?」って(笑)。
Johnny:ギターダネ(笑)。
Kj:「ドラム、ボーカル、ギター、ギター、よしやろう」って。
Johnny:アハハ(笑)。ジャア、ギターヲ始メタノハ間違イダッタノ?
Kj:そう。だから最初はギターの低いほうの4つの弦でベースのフレーズを弾いてた。そのあとにお金を貯めて次の楽器を買うまでは、しばらくその体制のバンドをやってた。でもドラムの親が厳しくてちょいちょい練習を欠席するから、俺がドラムをして、3ピースになることもあった。そういう感じでやってたから、だいたい全部の楽器ができるようになった(笑)。
Johnny:ジャア、逆ニヨカッタンダネ(笑)。

Kjと同時期に同じ中学校で別のバンドを組んでいたのが、Dragon Ash のドラム、桜井 誠だ。高校にあがり、それぞれのバンドを辞める人が出てきた中で、Kjと桜井は一緒にバンドをやろうということになったそうだ。


■Beastie Boysが開けてくれた、ミクスチャー、ヒップホップの扉

Jean-Ken Johnny は、Dragon Ash の登場時を「ストリートカルチャーゴト巻キ込ンデイテ、センセーショナルデシタヨネ」と振り返る。当時のことを尋ねられたKjは現在との差をこう語る。

Kj:今ほど手元で情報がキャッチできる時代じゃなかったからね。CDありきだし、まして今と変わらないくらい露出をとにかく控えていたから。CDを買ってもらうということに関しては、かなりいい時代だったと思う。「噂が流れるけどテレビには出ていない、じゃあCDを買うしかない」ってなってたから。
Johnny:情報過多ジャナイカラコソ、選ンデモラエルトイウカ。
Kj:今はここで聴けるか聴けないかの話だよね。でも手に取れなければスタートラインにも立てない。今ここで聴けるべきだけど、その頃にはなかったから。

Dragon Ashと言えば、ロックやハードコア、ヒップホップなど、さまざまなジャンルの垣根を超えたミクスチャーバンドだ。

Johnny:ヒップホップヲ、イチ早ク取リ入レタバンドデシタケド、ソレハ自分ノルーツニモアッタ?
Kj:そうだね。パンクバンドから始めて、がちゃがちゃメタルゾーンに歪ませているのと同時期に、渋谷にあった服屋「オクトパスアーミー」で流れてた音楽があまりにもかっこよかった。店員さんに訊いたら「おまえ、バンドやってんのにBeastieも知らないのか」って言われて。
Johnny:Beastie Boys!
Kj:「今すぐ買ってこい」って言われて買ったのが『Check Your Head』っていうアルバムだったの。「何これ!?」って衝撃を受けて、そこからはサク(桜井 誠)と「どうやったらこういうドラムの音が作れるのか」っていう大会(笑)。
Johnny:サウンドメイキングカラ寄セヨウト。
Kj:もう根底から覆るような「こういうビートやっていいんだ!」っていう発明ができてきた時期。90年代後半は情報がない分、発明も多いし、変な進化もしてるのよ。みんなが共有して同じ教科書で同じものを見ているわけじゃないから、それぞれ考えて「これで合ってんのかよくわからないけどやってみよう」みたいな奴がいろんなところにいて。
Johnny:タシカニ、トライ&エラーガモノスゴク多カッタ時代。
Kj:そうそう。これから先も『Check Your Head』を初めて聴いたときの衝撃は一生超えないと思う。Beastieがミクスチャーロックの扉もヒップホップの扉もすべて開けてくれた。


■「今のバンドシーンにいたい」という気持ちが強い

曲作りはドラムから入るというKj。「こんなメロが歌いたい」「こんなことを伝えたい」という感覚は皆無だと語る。

Kj:こういうビートを鳴らしたいというのが一番大きい。
Johnny:デモ言ワレテミレバ、Dragon Ashノ曲ッテ、ビートガ強イヨネ。
Kj:ほぼサクありきみたいな音像だよね。
Johnny:ドラムカラ入ッテ、次ハ、ヤットメロディニ?
Kj:そうだね。ギターかベースか、今だったらシンセ。基本的にビートをある程度決めてからその旋律のループを延々と流しといて、空耳で具体的な音を探っていく感じかな。空耳を再現してどんどん積んでいく。完全にオケを100パーセント作ってから、初めてメロディをつける。
Johnny:ソウナンダ! 珍シイホウナンジャナイカナ。アト、カナリ早イ段階カラDTMヲ使ッテ作曲シテタッテ聞キマシタ。
Kj:やっぱりBeastie BoysとかThe Fugeesとかが大好きだったから。今でも自分の音楽家としての課題だけど、楽曲制作のときに「スタジオ=遊び場」って捉えられない性分。戦うみたいに曲を作っちゃう。でもあの頃の音楽を聴いてるとサンプラーっておもちゃだったんだろうなって。レコードとか楽器が並べられている大きなおもちゃ箱みたいな場所で「何をやってもいいよ」って言われてる感覚であの人たちは作ってるように聴こえるんだよね。本当はそうあるべきで、目指してるんだけど、どんどん入り込んでしまう。だから曲に遊び心がないのがずっと課題なんだけど、なかなかチョケれない(笑)。

真剣に曲作りをしてしまうKjは、「今のバンドシーンにいたい」という気持ちが非常に強いと語る。曲もそのために作っているそうだ。

Kj:今、俺、このシーンにいたいのよ。このシーンじゃなかったらDragon Ashも別にやらなくていいの。全員、いろんなうまくいかないことがある中で、ライブハウスに入って2時間弱全部うまくいく。誰も傷つけないし、みんな汗だくでぐちゃぐちゃになる。それがしたいから曲を作ってるんだよね。
Johnny:ナルホドネ。Dragon Ashトイウバンドヲ通ジテ、ソノシーンニ存在スルタメニ、ソレヲ一番発揮デキル曲ヲ作ルト。
Kj:人に聴かせるためじゃないなら、こんなにヒントを散りばめたり具体的にしたりする必要ないじゃん。どんどんズル剥けてセルアウトしていけば、最終的に「空が青い」というイメージはそう言ったほうが絶対に伝わるけど、「空」も「青」も使わないで空の青さを表現したり、それじゃ伝わらないから「青」だけ使って「空」を何かに置き換えてみたり。いろんな手法があるし、いろんな音楽が好きだけど、一番重要で最もシンプルな目的は、このシーンにいてこのシーンでライブをすること。
Johnny:ソレハ、ソロトハ完全ニ分ケテルンダネ。
Kj:そうだね。Dragon Ashに限っては、その螺旋の中にいるために、螺旋をぐるぐる上っていくために、同じところにいるようだけど、螺旋階段はちょっとずつ上に上がっているからね。

Kjはアートワークや物販にも深く関わっている。その理由について「俺はDragon AshだしKjだけど、その主軸となる物販を、俺もメンバーも作っていないってなると、自分の職業がよくわからなくなる」と語った。

次回、7月10日(金)のオンエアでは、BOOM BOOM SATELLITESのベース、中野雅之がゲストに登場し、Jean-Ken Johnnyと音楽談義を繰り広げる。放送は24時30分から。お楽しみに!

深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』はJ-WAVEと、MUSIC FUN !のコラボ。『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。

・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月10日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『WOW MUSIC』
放送日時:金曜 24時30分-25時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/wowmusic/  

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