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まもなくレジ袋が有料化! 今後も無料で渡せる「環境基準」とは?

7月1日(水)から、プラスチック製レジ袋の有料化が開始される。小売業を営む全ての事業者が対象だ。マイバックを持ち歩こうかどうか、迷っている人もいるだろう。

世間はどのような反応をしているのか。今後も無料で配布するお店はあるのか、エコな解決方法は何か……この問題に詳しい、フリーライターの小川裕夫さんに話を訊いた。小川さんは地方自治・都市計画など内務省・総務省・鉄道省の所管分野を取材テーマとし、『私鉄特急の謎』 (イースト・プレス)など数多くの著書を持つ。

小川さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。オンエアは6月24日(水)。


■レジ袋の有料化がスタート

スーパーやコンビニに行くと、「7月からレジ袋が有料になります」というポスターを見かける。小川さんによると、環境基準をクリアしているものは今後も無料で配れるのだが、レジ袋は種類が多いため、スーパーやコンビニでは一律に有料化の流れが進んでいるのだそう。

サッシャ:環境基準をクリアしているレジ袋とはどういったものでしょうか。
小川:海洋生分解性プラスチックの配合率が100パーセントだったり、植物由来原料が25パーセント以上配合されたバイオマス素材である必要がありますね。あとは、レジ袋の厚さが50マイクロメートル以上あれば、繰り返し使うことができるので無料で配布できます。ほとんどのコンビニでは環境基準をクリアしているんですけども、有料で配るようです。
サッシャ:外食産業だと、無料配布をキープするお店が多いそうですね。
小川:そうですね。それは、新型コロナウイルスの影響が大きいです。飲食店では長時間の店舗滞在を避けたいので、テイクアウトを推奨しているんですね。
増井:なるほど。レジ袋が有料化されることに対する、消費者たちの反応はいかがでしょうか。
小川:年齢層によって、反応に違いがありますね。高齢者の方は、今まで無料になったものが有料になることに抵抗を感じている方は多いようです。一方で若年層は有料化に対してそこまで気にはしていない印象ですね。あとは、オフィス街と住宅街でも反応は異なりますね。住宅街だとマイバックを持って買い物に行かれる方は多いのですが、オフィス街だと仕事の合間に買い物するケースがほとんどなので、マイバックを持っていない人が多いんですよね。


■マイバックは定着するか?

マイバックはコンビニでも販売している。「買い物をするとプレゼント」という企画を行っているお店もあるが、面倒、不衛生と言った声も聞かれる。今後マイバックの習慣は根付くのだろうか?

小川:なかなか難しいと思います。女性の場合、鞄を日替わりで利用している方が多いですので、それぞれの鞄にマイバックを入れておかないと、忘れてしまう可能性が高いですよね。
サッシャ:マイバックの場合、誰が袋詰めをするのかも問題ですよね。店員の場合ですと、新型コロナウイルスを懸念して、触ることに抵抗がある方もいると思います。かと言って、客側が入れた場合、時間がかかって他の客を待たせてしまう可能性もありそうです。
小川:そうですね。コンビニの場合、スーパーと違って袋詰めできるスペースもないため、列が延びるのではないかという懸念材料がありますね。そうなると、そこで密が発生してしまうおそれがあります。
増井:何か対策はないのでしょうか。
小川:今は新型コロナウイルス対策でイートインスペースが使用できないので、その場所を活用するといった方法はありますね。


■レジ袋を有効利用してエコに貢献

レジ袋を有効活用する方法として、千葉市ではある実証実験がおこなわれているという。

小川:レジ袋をゴミ袋として利用している方って多いと思います。千葉市では、イオンの総合スーパー市内全7店で配っているレジ袋に関しては、そのままゴミ袋として出していいという実証実験をしています。ゴミ袋を買わなくてもよくなるんですね。
サッシャ:なるほど。ゴミ袋もまた、プラスチックでできていますもんね。
小川:静岡市では、かなり前からそういった取り組みが進んでいますね。こういった取り組みが増えてくると、レジ袋を効率的に使っていけると思います。それに加えて、今後はレジ袋をもっとエコにしていく必要があると思いますね。
サッシャ:一番の解決策は、レジ袋を使いまわすことなのかなと思っています。レジ袋が劣化するまで使っていけば、一番優秀なエコバッグになるのではないでしょうか。
小川:すごくいい考え方だと思います。劣化するまで使って、最後はゴミ袋としてレジ袋を利用する。そういった考え方はとてもエコだと思います。
増井:レジ袋をもらうことは決して悪いことではなくて、それをいかに有効に活用するのかが重要ということですね。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年7月1日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-12時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone

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