J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガシカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
6月14日(日)のオンエアではオリエンタルラジオ・中田敦彦と、「1982年の東京」を空想ドライブする様子をお届けした。
■会うたび肩書が変わる中田
スガと中田は2008年頃から、10年以上の交流があるそう。そして中田は1997年、自身が中学三年生のときに、スガの『黄金の月』をラジオで聴いて以来のファンなのだとか。最後に会ったのは中田も出演した2017年の「スガフェス!」で、今回は3年ぶりに顔を合わせたとのこと。
中田:今日はもう楽しみで。
スガ:あっちゃん(中田)もさ、活動がすごいじゃない? (調子の)上り坂下り坂が。
中田:本当にそうですね(笑)。
スガ:一時期「あっちゃんこれ大丈夫かな?」と思う時期もあったけど、急にバーンって新しいことをやってまた跳ねて、すごいよね。ブランドとかもやってるじゃない? 食事をしているときに(新しいことに挑戦する理由を)訊いたことがあるけど、「新しく思いついたことをやらずにはいられないんですよね」みたいなことを言ってた。
中田:言いました。
スガ:その行動力もすごいですよ。
中田:お会いするたびに肩書が違いますもんね(笑)。
スガ:違うねえ。
中田:メインでやっていることが違う。前回お会いしたときには、いわゆるRADIO FISHで音楽活動をしているなかで、ご一緒させてもらったので。まさか今、YouTuberになってるとは(笑)。
スガ:すごいよね(笑)。
中田:面白いです。
■CDが誕生した1982年! スガには大ヒット映画にまつわる苦い思い出が
中田は空想ドライブの場所に「1982年の東京」をリクエスト。自身が生まれた年だが、これを選んだのには中田らしい、計算された理由があるという。
スガ:俺は82年だと中学を卒業して高校生になるぐらいだな。
中田:ですよね、だからここがミソなんです。実は僕がスガさんの曲に出会ったのが中3から高1くらいなんですよ。だから僕とスガさんのあいだをつなぐ年になるんじゃないかと思って。
スガ:なるほど! あいかわらずいろいろなことを考えてるね。
中田:調べたら、1982年は僕も知っている大ヒットソングがいっぱいあるんです。
スガ:洋楽邦楽を問わず、大ヒットソングの雨あられですよ。
日本の1982年はどんな年なのか。スガは「Hi,Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に詳細を尋ねた。
MBUX:植田まさしの四コマ漫画『コボちゃん』が読売新聞朝刊で連載開始。フジテレビ系『森田一義アワー 笑っていいとも!』の放送開始。東北新幹線の大宮-盛岡駅間開業。ロッキード事件で2人の政治家に実刑判決。ソニーが世界初のCDプレイヤーをCD50タイトルと同時発売。FM北海道「AIR-G'」、FM仙台「Date fm」など、地方都市ではFMラジオ局の開局をラッシュを迎えます。スティーブン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』が日本で公開、のちに当時の日本と世界で史上最大の興行収入を記録します。
スガ:いやこれあっちゃん、CDプレイヤーとCDが同時発売ということはCDと一緒に生まれてきたんだよ。
中田:そうですね(笑)、びっくりしました。物心ついたら小さいCD(8センチCD)とかをレンタルするとか、そういうカルチャーでした。
懐かしくも楽しい思い出トークになるかと思いきや、スガはここでほろ苦い学生時代の思い出を告白した。
スガ:『E.T.』を観たことある?
中田:観ていないんですよ。
スガ:ちょっと聞いてよ。本当にこのとき「『E.T.』で泣かないやつは人間じゃねえ」みたいな感じだったのよ。
中田:社会現象なんですね。
スガ:それで俺はさ、そんなに映画に行くタイプじゃなかったら観てなかった。だけどあまりにみんなから言われる、「これ見て泣かなかったら、おまえはマジ血通ってないよ」みたいなことを言われて。そういう圧が強すぎて観に行ったら、全然面白くなくて……。
中田:えー!
スガ:あまりの期待と「泣かなきゃ」感?
中田:ハードルがね。
スガ:高すぎちゃって。俺は途中で出てきちゃったんだよね。「ちょっとハードルを上げすぎたよみんな」って。
中田:話題作になりすぎてあとから行って「俺はそうでもなかった」パターンですね、ありますよね。
スガ:すごく覚えている。高校生のときに1人で観に行ってね。
■松田聖子『赤いスイートピー』を語り合う
同番組では、ゲストが空想ドライブにうってつけの楽曲を選ぶ。中田が1982年ソングとして挙げたのは、松田聖子の『赤いスイートピー』だ。
スガ:これ、ユーミン(の作曲)なんだよね。
中田:そうなんですよ、ユーミンさんが作って聖子さんが歌っているんです。
スガ:松本 隆さんが作詞をして、松任谷正隆さんがアレンジをやるというね。
中田:レジェンドアンドレジェンドです。
スガは「このころのユーミンさんはすごかったんだよね」と振り返る。
スガ:自分のアルバムも年1、多いときは年2で出していて、そのうえ人にバンバンと曲を提供しているの。
中田:へええ。
スガ:どれだけのスピードで作っているんだよっていう、人間離れしたスピードで名作を量産していたんだよね。
中田:すごいことですね。僕の一回り上の世代の芸人さんが、みんな聖子ちゃん好きなんですよ。それでこの時代をキラキラした目で語るんです。爆笑問題さんとか、このころの話が止まらないですよね。
スガ:そうなんだ!
中田:80年代ソングが止まらなくて、僕は味わっていないと。逆に言うと僕は、聖子ちゃんの娘さんの神田沙也加さんと仕事をしたほうが多いんですよ。
スガ:まあね(笑)。
中田:聖子さんには会ってないですよね。
スガ:俺だって1回しか会ったことないよ。
中田:そうなんですか?
スガ:同じライブに出たときに1回あいさつしたきり。本物は20秒ぐらいしか会って見たことがない。
中田:やっぱりレジェンドですか。
スガ:レジェンドでしょそりゃ。
その後、中田は『赤いスイートピー』について「男女間の女性のあり方も違うんですよ。歌詞で男の人をメッチャ立てる」「しかも、タバコの匂いをメッチャ肯定している」といった考察を披露。近代になるにつれてタバコを扱う曲の歌詞は変化していったと語り、「僕の同じ歳は宇多田ヒカルさんなんですけど、あのころをラストにタバコを肯定する歌がなくなる」と分析し、スガをうならせていた。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月21日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/experience/
6月14日(日)のオンエアではオリエンタルラジオ・中田敦彦と、「1982年の東京」を空想ドライブする様子をお届けした。
■会うたび肩書が変わる中田
スガと中田は2008年頃から、10年以上の交流があるそう。そして中田は1997年、自身が中学三年生のときに、スガの『黄金の月』をラジオで聴いて以来のファンなのだとか。最後に会ったのは中田も出演した2017年の「スガフェス!」で、今回は3年ぶりに顔を合わせたとのこと。
中田:今日はもう楽しみで。
スガ:あっちゃん(中田)もさ、活動がすごいじゃない? (調子の)上り坂下り坂が。
中田:本当にそうですね(笑)。
スガ:一時期「あっちゃんこれ大丈夫かな?」と思う時期もあったけど、急にバーンって新しいことをやってまた跳ねて、すごいよね。ブランドとかもやってるじゃない? 食事をしているときに(新しいことに挑戦する理由を)訊いたことがあるけど、「新しく思いついたことをやらずにはいられないんですよね」みたいなことを言ってた。
中田:言いました。
スガ:その行動力もすごいですよ。
中田:お会いするたびに肩書が違いますもんね(笑)。
スガ:違うねえ。
中田:メインでやっていることが違う。前回お会いしたときには、いわゆるRADIO FISHで音楽活動をしているなかで、ご一緒させてもらったので。まさか今、YouTuberになってるとは(笑)。
スガ:すごいよね(笑)。
中田:面白いです。
■CDが誕生した1982年! スガには大ヒット映画にまつわる苦い思い出が
中田は空想ドライブの場所に「1982年の東京」をリクエスト。自身が生まれた年だが、これを選んだのには中田らしい、計算された理由があるという。
スガ:俺は82年だと中学を卒業して高校生になるぐらいだな。
中田:ですよね、だからここがミソなんです。実は僕がスガさんの曲に出会ったのが中3から高1くらいなんですよ。だから僕とスガさんのあいだをつなぐ年になるんじゃないかと思って。
スガ:なるほど! あいかわらずいろいろなことを考えてるね。
中田:調べたら、1982年は僕も知っている大ヒットソングがいっぱいあるんです。
スガ:洋楽邦楽を問わず、大ヒットソングの雨あられですよ。
日本の1982年はどんな年なのか。スガは「Hi,Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に詳細を尋ねた。
MBUX:植田まさしの四コマ漫画『コボちゃん』が読売新聞朝刊で連載開始。フジテレビ系『森田一義アワー 笑っていいとも!』の放送開始。東北新幹線の大宮-盛岡駅間開業。ロッキード事件で2人の政治家に実刑判決。ソニーが世界初のCDプレイヤーをCD50タイトルと同時発売。FM北海道「AIR-G'」、FM仙台「Date fm」など、地方都市ではFMラジオ局の開局をラッシュを迎えます。スティーブン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』が日本で公開、のちに当時の日本と世界で史上最大の興行収入を記録します。
スガ:いやこれあっちゃん、CDプレイヤーとCDが同時発売ということはCDと一緒に生まれてきたんだよ。
中田:そうですね(笑)、びっくりしました。物心ついたら小さいCD(8センチCD)とかをレンタルするとか、そういうカルチャーでした。
懐かしくも楽しい思い出トークになるかと思いきや、スガはここでほろ苦い学生時代の思い出を告白した。
スガ:『E.T.』を観たことある?
中田:観ていないんですよ。
スガ:ちょっと聞いてよ。本当にこのとき「『E.T.』で泣かないやつは人間じゃねえ」みたいな感じだったのよ。
中田:社会現象なんですね。
スガ:それで俺はさ、そんなに映画に行くタイプじゃなかったら観てなかった。だけどあまりにみんなから言われる、「これ見て泣かなかったら、おまえはマジ血通ってないよ」みたいなことを言われて。そういう圧が強すぎて観に行ったら、全然面白くなくて……。
中田:えー!
スガ:あまりの期待と「泣かなきゃ」感?
中田:ハードルがね。
スガ:高すぎちゃって。俺は途中で出てきちゃったんだよね。「ちょっとハードルを上げすぎたよみんな」って。
中田:話題作になりすぎてあとから行って「俺はそうでもなかった」パターンですね、ありますよね。
スガ:すごく覚えている。高校生のときに1人で観に行ってね。
■松田聖子『赤いスイートピー』を語り合う
同番組では、ゲストが空想ドライブにうってつけの楽曲を選ぶ。中田が1982年ソングとして挙げたのは、松田聖子の『赤いスイートピー』だ。
スガ:これ、ユーミン(の作曲)なんだよね。
中田:そうなんですよ、ユーミンさんが作って聖子さんが歌っているんです。
スガ:松本 隆さんが作詞をして、松任谷正隆さんがアレンジをやるというね。
中田:レジェンドアンドレジェンドです。
スガは「このころのユーミンさんはすごかったんだよね」と振り返る。
スガ:自分のアルバムも年1、多いときは年2で出していて、そのうえ人にバンバンと曲を提供しているの。
中田:へええ。
スガ:どれだけのスピードで作っているんだよっていう、人間離れしたスピードで名作を量産していたんだよね。
中田:すごいことですね。僕の一回り上の世代の芸人さんが、みんな聖子ちゃん好きなんですよ。それでこの時代をキラキラした目で語るんです。爆笑問題さんとか、このころの話が止まらないですよね。
スガ:そうなんだ!
中田:80年代ソングが止まらなくて、僕は味わっていないと。逆に言うと僕は、聖子ちゃんの娘さんの神田沙也加さんと仕事をしたほうが多いんですよ。
スガ:まあね(笑)。
中田:聖子さんには会ってないですよね。
スガ:俺だって1回しか会ったことないよ。
中田:そうなんですか?
スガ:同じライブに出たときに1回あいさつしたきり。本物は20秒ぐらいしか会って見たことがない。
中田:やっぱりレジェンドですか。
スガ:レジェンドでしょそりゃ。
その後、中田は『赤いスイートピー』について「男女間の女性のあり方も違うんですよ。歌詞で男の人をメッチャ立てる」「しかも、タバコの匂いをメッチャ肯定している」といった考察を披露。近代になるにつれてタバコを扱う曲の歌詞は変化していったと語り、「僕の同じ歳は宇多田ヒカルさんなんですけど、あのころをラストにタバコを肯定する歌がなくなる」と分析し、スガをうならせていた。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月21日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/experience/