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亀田誠治も「泣ける」と評した、新型コロナ当事者のリアルを歌うOK Go『All Together Now』

亀田誠治も「泣ける」と評した、新型コロナ当事者のリアルを歌うOK Go『All Together Now』

J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。6月7日(日)のオンエアでは音楽プロデューサーの亀田誠治がゲスト出演。リモートでの音楽活動や、今イチオシのアーティストについて語った。


■“リモートプロデューサー”としての環境を強化

亀田は自粛期間中、「ステイホーム」をキーワードにして、自宅から動画をアップしたり、他の人たちとのセッションをしたりと、オンラインを駆使してリモートでできる限りのことをしていたそう。そのためWi-Fi環境を「徹底的に磨き上げた」という。

クリス:どこでも通信できる状態にしたんですか?
亀田:はい、オンラインでいわゆるセッションをしたりとか、いろいろなことができる通信速度にしたり、あとはウェブカメラを買ったり、マイクも揃えたりといったことをやりました。この2か月くらいでちょっとリテラシーが上がったかも(笑)。
クリス:リモートプロデューサー、リモートミュージシャンになっちゃったって感じですか。
亀田:そうですね。
クリス:ちょうど僕たちは今映像で、久しぶりに亀田さんのお顔も拝見しつつお話をしているんです。そこはおうちですか?
亀田:これは僕の仕事部屋、自分のスタジオです。
クリス:うしろにベースとギターが見えます。亀田さんはそういった意味では、ステイホーム期間中はそれなりに蓄えたというか、力を付けた、進化したわけですよね。
亀田:その手ごたえはあります。今日お話をしていくことに繋がっていくんですけど、リモートを通じてコミュニケーションをするということが、我々ミュージシャンにとって、すごく重要になってきています。


■実は難しいリモートセッション「0.01秒遅れると…」

リモートを駆使した音楽活動には「わりと素直にシフトができた」と語る亀田だったが、「音楽を同時にセッションするというのがめちゃ難しい」と、苦労があることも明かした。

亀田:なによりもスタジオで一緒に対面で演奏するときの「あうんの呼吸」とか“間”といったものがPCの画面からは感じとれないんです。一生懸命オーラを……オーラの達人になりつつあるぐらい頑張って出すんだけど、なかなか。
クリス:リモートオーラの達人、曲のタイトルになるね。
亀田:(笑)。なかなかうまくいかなくて。音楽をやるうえで最大の問題、難しいのはデジタルの遅延なんです。ちょっと遅れるんですよ。自分の演奏している音がちょっと遅れるということが問題です。ソフトとかもいろいろと改良されていて「遅延はほとんど気になりません」というレベルの、いわゆるプロユースに近いソフトを使っていても0.01秒遅れると、もう僕らの世界では、めちゃくちゃ“もたって”聴こえる。気持ち悪いの。
クリス:これがジョージ・クリントン、Pファンク系だったらもたっていいのかもしれないけど、バックビートがありすぎるみたいな。
亀田:そう(笑)。「なんか重たくね?」みたいな感じになっていっちゃうので。みなさんが自粛期間中に観たり体験しているリモートセッションというのは結局、同時にみんなが鳴らすというよりも、いわゆる「音つなぎ」で、誰かが初めにドラムを叩いて、そのデータをもらってベースを弾いて、そのデータをもらってギターを乗っけて、最後にボーカルを乗っけていくみたいな、音つなぎ方式でほとんど作られているんです。
クリス:最終的にトラックの微妙なズレをまた、合わせてということですよね。
亀田:なのでメッチャ手間がかかるわけ。星野 源ちゃんの「うちで踊ろう」の動画に、それぞれみんながおうちで合わせて、音をかぶせていったじゃないですか。ああいうことをプロのミュージシャンたちもやって、いわゆるリモートセッションというのは作り上げられている。
クリス:生でのセッション、ライブセッションというのはまだまだ難しい。みんなでパートの録音をして最終的に作品としてすばらしいものが作れるけれども、生のセッションはいまだにできないということですよね。


■「20'sサウンド」と呼べる、新しい音が生まれる可能性も

リモート環境における試行錯誤が続くなか、亀田は現状について「ポジティブにとらえている」と、前向きであることを明かした。

亀田:それぞれが自分のおうちで録音をするわけです。マイクをセッティングしたり、iPhoneで録っちゃう人もいるという、いろいろな高品質な音とすごく身近なカジュアルな音が混じり合っているのが、この2020年の春のリモートセッションの音なんだなという。これを何年かして振り返ると「これ、20'sサウンドだよね」みたいなことになっていくんじゃないかなと思っているんです。
クリス:普通だったら全ての楽器がローファイで聴こえるんだけど、なぜか鍵盤だけがすごくハイファイで、ほかのボーカルとかがローファイでとか、そういうことですよね。それがもしかするとコロナの騒動が終わったあとに、あえてそのサウンドを継承する人たちも出てくるかもしれないみたいな。
亀田:僕はそういう風に感じているんです。「あのときのあの音になりたいよね」というのを目指したりとか。これがこの時期、僕たちミュージシャンやアーティストが希望の光を持つひとつの方法かなと思っています。
クリス:今は負でも、もしかするとひっくり返す手段もあるかもしれないですよね。


■亀田の心も震えた、OK Go『All Together Now』

この日、亀田がレコメンドをしたのはOK Go『All Together Now』。コロナ禍で作られたこの楽曲を「ほんとうに泣ける」と推薦した。



亀田:この西海岸のバンドがフルリモートで、メンバー自身で曲も作ってレコーディングもして、最後は動画まで仕上げた。ボーカルのダミアンは、実はかなり早い時期にご家族でコロナに感染したんです。それで「自分は、音楽でなにができるか」ということを考えて、メンバーと一緒にたぶんリモートで会議をしたんでしょうね、それぞれのおうちからメンバーが、きっと「音つなぎ」ですよ。何回もデータの交換をやって、楽曲を作り上げていくという作業をしてできあがった作品なんです。OK Goってすごくはっちゃけていて、ユーモラスなMVのイメージがあるんですけれど、今回はそういうOK Goらしさもありながら、コロナの体験者としてリアルな声を届けているので、すごく味わい深い作品になっています。売上は全部、医療費を払えない人を助ける非営利団体「パートナーズ・イン・ヘルス」というところに寄付されることになっているそうです。

番組ではここで、『All Together Now』をオンエアした。

クリス:これはリモートで録音された作品ということですね。
亀田:ドラムの方がドラムをやったり、タンバリンをやったりと、1人2役、3役をやっているので、明らかにリモートで音つなぎで重ねていったんだなという。みなさん動画を観てください、ほんとうに泣ける内容になっています。

亀田の最新情報は、公式サイトまたは、Twitterまで。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ゲストを招いたトークコーナーにも注目。放送は毎週日曜の13時から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月14日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『SAISON CARD TOKIO HOT 100』
放送日時:毎週日曜 13時-16時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/tokiohot100/

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