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40周年の鈴木雅之、奇跡の出会いとファンに感謝―歌い続けたプライドと遊び心を大切に

40周年の鈴木雅之、奇跡の出会いとファンに感謝―歌い続けたプライドと遊び心を大切に

今年デビュー40周年を迎える鈴木雅之。幼少期はどんなふうに過ごしたのか。40年の音楽生活に思うことは。J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)にリモート出演して語った。

鈴木が出演したのは、同番組のワンコーナー「VOLVO DESIGN YOUR LIFE」。オンエアは5月30日(土)。


■小さい頃は、姉についてまわっていたシャイな人見知り

鈴木は1956年生まれ、東京都大田区大森出身。歌手・鈴木聖美の弟としても知られており、口髭とサングラスがトレードマークだ。そんな鈴木は、どんな幼少期を過ごしたのだろうか。

鈴木:意外に人見知りでしたよ。恥ずかしがり屋っていうのかな。江戸っ子は、ちょっとシャイだったみたいですね。典型的なお姉ちゃん子で、四六時中うしろについて、遊びに連れて行ってもらっていました。勝手に俺のほうがついていってる感じです。だからステレオから流れてくる音楽を一緒に聴くことが多かったですね。
渡辺:聖美さんが、雅之さんが歌えるように、歌詞をカタカナで書いてくれたそうですね。
鈴木:そのカタカナ英語を見ながら、二人でステレオの前で正座して一緒に歌ってましたね。いま思えばデュエットの原型ですよね。
山田:その録音は持っていませんか?
鈴木:さすがにそのときのものはないんですけど、高校生くらいになってくると、僕がギターを弾きながらお姉ちゃんが歌うということもやっていましたから、そのへんの音源はありますよ。
渡辺:私が知っている話では、トイレで雅之少年が歌っていたので、近所で「雅之くん歌うまいね」って評判になっていたとか。
鈴木:実家の隣が駄菓子屋だったんですよ。ですから子どもたちが買いに来て「また歌ってる」みたいな。駄菓子屋のおばさんも「雅之くんは歌がうまいね」と言ってくれたりして。だから、うちのお姉ちゃんと一緒にトイレに入って歌っていました(笑)。


■ステイホーム中は「掃除」と「たこ焼き」

私生活がベールに包まれている鈴木。ステイホーム中の楽しみ方は?

鈴木:このステイホームでよくしていることは部屋の掃除です。僕はアナログ盤のレコードとかをずっと集めていますから、1枚1枚クリーナーのスプレーをかけて磨きながら、自分でいつどんなシチュエーションで買ったかをだいたい覚えているので、音とともにその頃を思い出していました。
渡辺:鈴木さんといえばサングラスをしているイメージだと思うので、この話を聞いた人は、もれなくサングラスをして掃除している鈴木さんしか浮かばないと思うんですよ。
鈴木:四六時中サングラスしてないですから(笑)。
渡辺:失礼いたしました(笑)。それでいうと、鈴木さんって家で何を食べているのかとか、みんなすっごく疑問だと思うんですよ。想像できないって言うか。
鈴木:今回わりと家にいることが多いでしょ。無性にたこ焼きが食べたくなって、ネットでたこ焼きセットみたいなものを取り寄せて作りました。ウインナーやコーンを入れてアメリカンホットドッグみたいなものを作ってみたり。たこ焼きって自分で作ったらどうなるかなと思ったんですけど、けっこうきれいに丸くなるんですよね。最終的にいい感じになりました。


■奇跡と呼べる出会い

鈴木は、デビュー40周年の記念盤として3枚組(初回盤は4枚組)のアニバーサリー・アルバム『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』を4月15日にリリースした。



Disc1は豪華アーティスト&クリエーターとの洋楽カバー・シャネルズオリジナル再録盤。Disc2はシャネルズ・ラッツ&スター・ゴスペラッツBEST盤。Disc3はオリジナル新曲を収録したアニバーサリー盤。さらに初回限定盤にはレア音源を集めたDisc4がついているという豪華なアルバムだ。鈴木は、この40年間を以下のように振り返った。

鈴木:鈴木雅之の音楽を愛してくださってる方々がいらっしゃって、さらにいろんな奇跡と呼べる人たちとの出会いがあって、その積み重ねがあってこその40年だと思います。歌い続けてきたプライドと、その遊び心みたいな、その気持ちを今回は大事にしたいなと思いました。

これまでも多くの節目を迎えたが、やはり40周年は特別だという。

鈴木:これまで元気に第一線で歌い続けて来られたことを思うと、自分の好きなことをみんなにプレゼントしたいな、という思いが3枚組ベストアルバムという形になったのかもしれません。
渡辺:それを貫くキーワードになったのが「ロックンロール」ですね。純粋な音楽ジャンルとしてのロックンロールというより、音楽を楽しむ心みたいなものですよね。
鈴木:そうですね。ちょっと造語的な意味合いを持たせているところは大きいかもしれません。「いつでも楽しもうよ」っていう気持ちでタイトルを付けさせてもらいました。
渡辺:いきものがかりの水野良樹さんもそうですけど、遡っていけば『ランナウェイ』の湯川れい子さんや井上忠夫さんとの出会いがあり、大滝詠一さんとの繋がりがあり、最近では小西康陽さんとのコラボレーションもあったりして、まさにこのアルバムは40年分の日本のポップス・ヒストリーとも言えると思うんですよ。
鈴木:たとえば『ランナウェイ』(Disc1収録曲)は、今回セルフカバーしましたけど、あえてスターダスト☆レビューにコーラスを依頼しました。スタレビもほぼ同年代で一緒に走ってきた同志みたいなところがありますからね。



鈴木:あとは自分が気になるアーティストにも参加してもらいました。岡崎体育はデビュー当時から好きでしたから。もともとメーカーのスタッフで共通の人がいて、デビュー前から知っていたので応援してました。あえて彼にトラックを作ってもらって『街角トワイライト feat.岡崎体育』を一緒にやれて嬉しかったですね。
渡辺:これを機に若い人が鈴木さんの音楽を遡ってくれたらいいですよね。
鈴木:当時R&Bやロックンロールのクラシックスが自分のバイブルだったように、今回の『ALL TIME ROCK 'N' ROLL』の楽曲が、みんなのバイブルになってくれるといいなと思います。

鈴木の最新情報やツアー情報はオフィシャルサイトをチェック。

「VOLVO DESIGN YOUR LIFE」では、家族やライフスタイルを大切にする“SWEDISH THINKING”のスピリットと、個性的なゲストの共通点を探る。オンエアは9時10分頃から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月6日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts 

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