緊急事態宣言が解除されたとは言え、生活は元通りとはいかない。ストレス発散の術が減り、気分が浮かない人もいるだろう。そんな人の心に寄り添うおすすめのマンガを、マンガソムリエの兎来栄寿さんが紹介した。
兎来さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『MAKE MY DAY』のワンコーナー「THERMOS HERE WE GO」(ナビゲーター:前田智子)。オンエアは5月24日(日)。
【関連記事】『鬼滅の刃』は、なぜ空前の大ヒット? 悲しいけれど美しい、“もののあわれ”が宿る作品
■笑顔になれる『プリンタニア・ニッポン』、前向きになれる『燃えよペン』
最初に紹介したのは、すこしふしぎな生物と暮らすショートコミック『プリンタニア・ニッポン』(著・迷子)。イースト・プレスが手がけるWEBサイト『マトグロッソ』にて連載中だ。
兎来:生体プリンタを利用して柴犬をつくろうとしたところ、ちょっと奇妙で変な生物ができてしまうんですね。だけどその生物がかわいいので、笑いながら癒されるというハートフルなSFコメディーです。ストーリーというストーリーがないので、日常劇を楽しむ内容ですね。
現実では実装されていないような技術も登場するが、それは“添えもの”のような描かれ方で、ゆるいタッチの明るい作品。ギャップも楽しめるのでは、とおすすめした。
前向きになれるマンガとして、島本和彦による『燃えよペン』(小学館)シリーズも紹介された。熱血マンガ家の炎尾 燃(ほのお もゆる)という先生と、そのアシスタントたちをメインに描いた作品だ。
兎来:毎回、原稿をすごいテンションで描いて乗り越えていくのですが、マンガ家じゃない人にも心に響くような名言が出てくるんです。すごく前向きになれる作品です。
■気持ちを上向きにするマンガを3冊ピックアップ
続けて兎来さんは、STAY HOMEで気持ちが落ち込みがちな人にオススメするマンガを3冊を紹介した。
・『Shrink~精神科医ヨワイ~』(集英社)
兎来:精神科医を描くマンガです。もっと身近に精神科医を感じてもらいたいという願いが込められた作品です。いろんな心の悩みを抱える人々が、精神科医の優しい先生の助言によって再起していくという、読んでいて心が救われる物語になっています。
前田:やわらかいタッチ線が描かれていて、精神科医の先生がとても優しそうに見えますね。
・『センコウガール』(小学館)
兎来:ある少女が自ら死を選んでしまい、その死にはいろいろと謎があるんですよ。クラスメイトたちが猜疑心に悩まされながら、死の真相に迫っていくというサスペンスです。少女たちもそれぞれ現代的な悩みを抱えているんですね。そういった部分を解消しながら物語が進行していって、読み終わったときには「人間って素晴らしいな」と感動できる。そんな作品です。
前田:いろんな意味を含めているから、カタカナで『センコウガール』なんですね。サスペンス好きにもオススメの作品です。
・『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』(スクウェア・エニックス)
兎来:主人公の紫織(しおり)は、引っ込み思案で気の弱い先生。でも実は、もともとバンドをやっていて、ひょんなことから、ギタリストのジミ・ヘンドリクスが憑依するんです。のりうつっている間は、すごく上手にギターを演奏できるんですよ。ジミ・ヘンドリクス以外にも、実在するアーティストが出てきます。みんな「27歳で死んでしまった」という共通点があって、それになぞらえて、主人公も27歳までに音楽で伝説を残さないと死んでしまうという設定なんですよ。気弱な先生が生徒たちとバンドを組んで音楽をやっていくというストーリーです。
前田:絵を見てみると、意外とポップですね。アメコミのような雰囲気もありますね。
兎来:スタイリッシュで読みやすい絵ですね。
兎来さんが「特に絵のすごさがわかる」と評するのは、演奏シーンだ。
兎来:特に絵のすごさがわかるのが、演奏シーンです。音をマンガで演奏するというのはすごく難しいことだと思うのですが、この作品は読んでいて音が聴こえてくるような迫力があります。
同作はマンガファンだけでなくロックファンの心もつかみ、過去にソニーのヘッドホンともコラボしている。“読む音楽”を体験してみては。
『MAKE MY DAY』のワンコーナー「THERMOS HERE WE GO」では、ココロとカラダをリフレッシュさせてくれるような、番組一押しのアクティビティ、イベントを紹介する。時間は8時10分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月31日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『MAKE MY DAY』
放送日時:日曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/makemyday/
兎来さんが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『MAKE MY DAY』のワンコーナー「THERMOS HERE WE GO」(ナビゲーター:前田智子)。オンエアは5月24日(日)。
【関連記事】『鬼滅の刃』は、なぜ空前の大ヒット? 悲しいけれど美しい、“もののあわれ”が宿る作品
■笑顔になれる『プリンタニア・ニッポン』、前向きになれる『燃えよペン』
最初に紹介したのは、すこしふしぎな生物と暮らすショートコミック『プリンタニア・ニッポン』(著・迷子)。イースト・プレスが手がけるWEBサイト『マトグロッソ』にて連載中だ。
ハートフルSFコメディ、ハートフルSFコメディのプリンタニア・ニッポンをよろしくお願いいたします https://t.co/l6sOuWH3co
— 迷子 (@maigo_twi) May 24, 2020
兎来:生体プリンタを利用して柴犬をつくろうとしたところ、ちょっと奇妙で変な生物ができてしまうんですね。だけどその生物がかわいいので、笑いながら癒されるというハートフルなSFコメディーです。ストーリーというストーリーがないので、日常劇を楽しむ内容ですね。
現実では実装されていないような技術も登場するが、それは“添えもの”のような描かれ方で、ゆるいタッチの明るい作品。ギャップも楽しめるのでは、とおすすめした。
前向きになれるマンガとして、島本和彦による『燃えよペン』(小学館)シリーズも紹介された。熱血マンガ家の炎尾 燃(ほのお もゆる)という先生と、そのアシスタントたちをメインに描いた作品だ。
兎来:毎回、原稿をすごいテンションで描いて乗り越えていくのですが、マンガ家じゃない人にも心に響くような名言が出てくるんです。すごく前向きになれる作品です。
■気持ちを上向きにするマンガを3冊ピックアップ
続けて兎来さんは、STAY HOMEで気持ちが落ち込みがちな人にオススメするマンガを3冊を紹介した。
・『Shrink~精神科医ヨワイ~』(集英社)
Shrink〜精神科医ヨワイ〜「微笑みうつ」編⑩(1巻より)
— やまさと漫画編集GJ12号 優月心菜さん掲載13号 大槻ひびきさん&初美沙希さん再録DVD付 (@yamasatona) February 18, 2020
コミックス1〜2巻、よろしくお願いしますhttps://t.co/HuuqVEoyXj
(一部店舗にて高額中古が出品されてる場合がありますが、お近くの書店さんや、上記リンク先の在庫のあるサイトにてご注文頂ければ、きちんと定価でご購入頂けます) pic.twitter.com/am2Poj8k8M
兎来:精神科医を描くマンガです。もっと身近に精神科医を感じてもらいたいという願いが込められた作品です。いろんな心の悩みを抱える人々が、精神科医の優しい先生の助言によって再起していくという、読んでいて心が救われる物語になっています。
前田:やわらかいタッチ線が描かれていて、精神科医の先生がとても優しそうに見えますね。
・『センコウガール』(小学館)
少女たちの鮮烈な「痛み」、そして「生」を描く『センコウガール』|マンガ新聞https://t.co/UGacGHup8N
— 兎来栄寿@マンガソムリエ (@toraieisu) March 11, 2020
完全版で全4巻が発売された『センコウガール』、読んで下さい。悶えて下さい。救われて下さい。
兎来:ある少女が自ら死を選んでしまい、その死にはいろいろと謎があるんですよ。クラスメイトたちが猜疑心に悩まされながら、死の真相に迫っていくというサスペンスです。少女たちもそれぞれ現代的な悩みを抱えているんですね。そういった部分を解消しながら物語が進行していって、読み終わったときには「人間って素晴らしいな」と感動できる。そんな作品です。
前田:いろんな意味を含めているから、カタカナで『センコウガール』なんですね。サスペンス好きにもオススメの作品です。
・『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』(スクウェア・エニックス)
シオリエクスペリエンス第1話全92ページ、驚異の全21ツイートにて大公開!
— シオリエクスペリエンス(ジミ&ヘン) (@shiorijimi) April 5, 2019
この魂の叫び(ブルース)を今すぐ体験(エクスペリエンス)!!
その1 pic.twitter.com/631KC9oiyQ
兎来:主人公の紫織(しおり)は、引っ込み思案で気の弱い先生。でも実は、もともとバンドをやっていて、ひょんなことから、ギタリストのジミ・ヘンドリクスが憑依するんです。のりうつっている間は、すごく上手にギターを演奏できるんですよ。ジミ・ヘンドリクス以外にも、実在するアーティストが出てきます。みんな「27歳で死んでしまった」という共通点があって、それになぞらえて、主人公も27歳までに音楽で伝説を残さないと死んでしまうという設定なんですよ。気弱な先生が生徒たちとバンドを組んで音楽をやっていくというストーリーです。
前田:絵を見てみると、意外とポップですね。アメコミのような雰囲気もありますね。
兎来:スタイリッシュで読みやすい絵ですね。
兎来さんが「特に絵のすごさがわかる」と評するのは、演奏シーンだ。
兎来:特に絵のすごさがわかるのが、演奏シーンです。音をマンガで演奏するというのはすごく難しいことだと思うのですが、この作品は読んでいて音が聴こえてくるような迫力があります。
同作はマンガファンだけでなくロックファンの心もつかみ、過去にソニーのヘッドホンともコラボしている。“読む音楽”を体験してみては。
『MAKE MY DAY』のワンコーナー「THERMOS HERE WE GO」では、ココロとカラダをリフレッシュさせてくれるような、番組一押しのアクティビティ、イベントを紹介する。時間は8時10分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月31日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『MAKE MY DAY』
放送日時:日曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/makemyday/