J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「VOLVO DESIGN YOUR LIFE」。4月4日(土)のオンエアでは、ミュージシャン・中田裕二がゲストに登場。幼少期の思い出を語り、最新アルバム『DOUBLE STANDARD』を紹介した。
■ひとり遊びに夢中になる子どもだった…ボードゲームも自作!
中田は、元「椿屋四重奏」としてデビューし、2011年からソロ活動を開始した。そんな中田に幼少期について訊いた。
渡辺:ご出身は熊本県なんですね。どんなことをするのが楽しい少年時代でしたか?
中田:本当に暗いというか……。
渡辺:(笑)。
中田:今もですけど、友だちが少ない子ども時代でした。ひとり遊びに夢中になる子どもで、ボードゲーム的なものを自作していましたね。紙にロールプレイングゲームのようなものを書いていました。
そのゲームは単純なすごろくではなく、多面体のサイコロを集めておこない、振った数だけ敵にダメージを与えられるといったルールがあったそうだ。
渡辺:高度なものですね。
中田:テレビゲーム『ドラゴンクエスト』のような。紙なんですけどね。
山田:すごい。ゲームを作ったら一緒に遊ぶ友だちが必要ですよね。
中田:そうなんです。だけど一緒に遊ぶ友だちがいないので、ひとりでずっとサイコロを転がしているという、さみしい子ども時代でした。
渡辺:俺もひとりが好きなほうだったけど、そんな高度な遊びには行き着かなかったなあ。子どもの頃の好物はなんでしたか?
中田:2、3カ月に一度、おじいちゃんが家族を集めておこなう「ホルモン焼き大会」みたいなのがありまして。
山田:大会!
渡辺:おじいちゃんは別のところに住んでいたんですね。
中田:はい。おじいちゃんの家に行って、七輪みたいなものでお手製のホルモンを焼いてみんなで食べていましたね。それが大好きでした。おいしくって。
山田:おじいちゃん、素敵ですね。
中田:料理上手な人でしたね。みんなで家の庭でやっていて、非常に記憶に残っています。
音楽の目覚めは、幼少期に観たテレビ番組『ものまね王座決定戦』。栗田貫一が、CHAGE and ASKA『モーニングムーン』を歌うのを聴いて、かっこよさに衝撃を受け、自らも“モノマネのマネ”を始めるなど歌うことが好きになっていったという。中学時代に本格的に音楽を聴き始め、自分でも作りたくなり、アコースティックギターを演奏し始めたと振り返った。
■80年代の邦画にハマる! ダンディな役者が好き
現在の趣味は、映画を観ること。最近だと、邦画は80年代のものを好み、森田芳光や深作欣二の監督作品を鑑賞している。3つほど登録しているという動画配信サービスに「いいタイトルが揃っている」と話した。
中田:ダンディな役者さんが好きで。高倉健さんとか緒形拳さんとか、昭和感の漂っている役者さん!というのが好きで。
渡辺:高倉健さんの主演作だと『居酒屋兆治』とかね。
中田:すばらしいですよね!
渡辺:『居酒屋兆治』に細野晴臣さん出てるの知ってます?
中田:あ、知ってます知ってます!
山田:へえ!? そうなんですね。
渡辺:居酒屋のお客さん役で出ているんですよ。YMO絶頂の頃に、さりげなく。
中田:キャスティングのセンスもいいですよね。
その他にはコーヒーも好きで、自分で豆を挽くほど。いろんな豆を試しているそうだ。
■人間は矛盾を抱えて生きている
中田は4月15日(水)に最新アルバム『DOUBLE STANDARD』をリリースする。音楽をやっていくモチベーションに悩む時期を経て、這い上がって作られたものだそうだ。アルバムに込めた思いは?
渡辺:“DOUBLE STANDARD”という言葉は、ポジティブに使われることは少ないじゃないですか。
中田:そうですね。けっこうネガティブなときに使う言葉ですね。
渡辺:あえてタイトルにした理由を聞かせてください。
中田:今の世の中って“DOUBLE STANDARD”を責めるじゃないですか。一貫性を相手に求めるというか。だけど、人間って基本的に矛盾を持つものだし、日々考え方や生き方は変わっていく。「過去はああしていたのに、今はこうするの?」と矛盾を突いていくスタイルは嫌だなって思ったんです。
渡辺:SNSの過去の行動を見て「あのときはああ言っていたじゃないか」って、指摘するようなことだよね。
中田:そういうことです、そういうことです。そういうふうに人と向き合うのって、よくないんじゃないかなって思っていて。ポジティブな意味で「人間っていうのは基本的に“DOUBLE STANDARD”ですよ」っていうのを言っちゃいました。トリプルかもしれないですよね。そのくらい、矛盾を抱えながら生きているのが人間なんじゃないかなって思いも込めました。
アルバムを聴いた渡辺は、「中田裕二という名前を見なくても、アルバムの中にいる“人”が聴こえてくるような気がしました。いるのよ、誰かが、確実に」と感想を述べ、山田も同意した。
中田:ありがとうございます。怨念みたいな(笑)。
渡辺:怨念じゃないです(笑)。
山田:(笑)。想いがしっかり詰まっているという感じがしました。音自体は、自分のまわり360度に、“おしゃれ”が広がっていくというか……。
中田:あはは、おしゃれ(笑)。
山田:音がすごいおしゃれじゃないですか(笑)。
中田:ありがとうございます!
アルバムはDVDとセット。昨年9月に開催された『中田裕二 trio saloon』ツアーから、ビルボードライブ東京公演の1stステージの演奏が収録。なかには、中森明菜のカバーも。
最後に目標を訊かれ、「芸歴としては20年くらいで。ずっと音楽をやらせてもらえているのは奇跡的で、みなさんのおかげです。これから先もミュージシャンを続けられたら最高という気持ちです。人に寄り添える歌を歌い続けていきたい」と語った。
「VOLVO DESIGN YOUR LIFE」では、家族やライフスタイルを大切にする“SWEDISH THINKING”のスピリットと、個性的なゲストの共通点を探る。オンエアは9時10分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月11日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts
■ひとり遊びに夢中になる子どもだった…ボードゲームも自作!
中田は、元「椿屋四重奏」としてデビューし、2011年からソロ活動を開始した。そんな中田に幼少期について訊いた。
渡辺:ご出身は熊本県なんですね。どんなことをするのが楽しい少年時代でしたか?
中田:本当に暗いというか……。
渡辺:(笑)。
中田:今もですけど、友だちが少ない子ども時代でした。ひとり遊びに夢中になる子どもで、ボードゲーム的なものを自作していましたね。紙にロールプレイングゲームのようなものを書いていました。
そのゲームは単純なすごろくではなく、多面体のサイコロを集めておこない、振った数だけ敵にダメージを与えられるといったルールがあったそうだ。
渡辺:高度なものですね。
中田:テレビゲーム『ドラゴンクエスト』のような。紙なんですけどね。
山田:すごい。ゲームを作ったら一緒に遊ぶ友だちが必要ですよね。
中田:そうなんです。だけど一緒に遊ぶ友だちがいないので、ひとりでずっとサイコロを転がしているという、さみしい子ども時代でした。
渡辺:俺もひとりが好きなほうだったけど、そんな高度な遊びには行き着かなかったなあ。子どもの頃の好物はなんでしたか?
中田:2、3カ月に一度、おじいちゃんが家族を集めておこなう「ホルモン焼き大会」みたいなのがありまして。
山田:大会!
渡辺:おじいちゃんは別のところに住んでいたんですね。
中田:はい。おじいちゃんの家に行って、七輪みたいなものでお手製のホルモンを焼いてみんなで食べていましたね。それが大好きでした。おいしくって。
山田:おじいちゃん、素敵ですね。
中田:料理上手な人でしたね。みんなで家の庭でやっていて、非常に記憶に残っています。
音楽の目覚めは、幼少期に観たテレビ番組『ものまね王座決定戦』。栗田貫一が、CHAGE and ASKA『モーニングムーン』を歌うのを聴いて、かっこよさに衝撃を受け、自らも“モノマネのマネ”を始めるなど歌うことが好きになっていったという。中学時代に本格的に音楽を聴き始め、自分でも作りたくなり、アコースティックギターを演奏し始めたと振り返った。
■80年代の邦画にハマる! ダンディな役者が好き
現在の趣味は、映画を観ること。最近だと、邦画は80年代のものを好み、森田芳光や深作欣二の監督作品を鑑賞している。3つほど登録しているという動画配信サービスに「いいタイトルが揃っている」と話した。
中田:ダンディな役者さんが好きで。高倉健さんとか緒形拳さんとか、昭和感の漂っている役者さん!というのが好きで。
渡辺:高倉健さんの主演作だと『居酒屋兆治』とかね。
中田:すばらしいですよね!
渡辺:『居酒屋兆治』に細野晴臣さん出てるの知ってます?
中田:あ、知ってます知ってます!
山田:へえ!? そうなんですね。
渡辺:居酒屋のお客さん役で出ているんですよ。YMO絶頂の頃に、さりげなく。
中田:キャスティングのセンスもいいですよね。
その他にはコーヒーも好きで、自分で豆を挽くほど。いろんな豆を試しているそうだ。
■人間は矛盾を抱えて生きている
中田は4月15日(水)に最新アルバム『DOUBLE STANDARD』をリリースする。音楽をやっていくモチベーションに悩む時期を経て、這い上がって作られたものだそうだ。アルバムに込めた思いは?
渡辺:“DOUBLE STANDARD”という言葉は、ポジティブに使われることは少ないじゃないですか。
中田:そうですね。けっこうネガティブなときに使う言葉ですね。
渡辺:あえてタイトルにした理由を聞かせてください。
中田:今の世の中って“DOUBLE STANDARD”を責めるじゃないですか。一貫性を相手に求めるというか。だけど、人間って基本的に矛盾を持つものだし、日々考え方や生き方は変わっていく。「過去はああしていたのに、今はこうするの?」と矛盾を突いていくスタイルは嫌だなって思ったんです。
渡辺:SNSの過去の行動を見て「あのときはああ言っていたじゃないか」って、指摘するようなことだよね。
中田:そういうことです、そういうことです。そういうふうに人と向き合うのって、よくないんじゃないかなって思っていて。ポジティブな意味で「人間っていうのは基本的に“DOUBLE STANDARD”ですよ」っていうのを言っちゃいました。トリプルかもしれないですよね。そのくらい、矛盾を抱えながら生きているのが人間なんじゃないかなって思いも込めました。
アルバムを聴いた渡辺は、「中田裕二という名前を見なくても、アルバムの中にいる“人”が聴こえてくるような気がしました。いるのよ、誰かが、確実に」と感想を述べ、山田も同意した。
中田:ありがとうございます。怨念みたいな(笑)。
渡辺:怨念じゃないです(笑)。
山田:(笑)。想いがしっかり詰まっているという感じがしました。音自体は、自分のまわり360度に、“おしゃれ”が広がっていくというか……。
中田:あはは、おしゃれ(笑)。
山田:音がすごいおしゃれじゃないですか(笑)。
中田:ありがとうございます!
アルバムはDVDとセット。昨年9月に開催された『中田裕二 trio saloon』ツアーから、ビルボードライブ東京公演の1stステージの演奏が収録。なかには、中森明菜のカバーも。
最後に目標を訊かれ、「芸歴としては20年くらいで。ずっと音楽をやらせてもらえているのは奇跡的で、みなさんのおかげです。これから先もミュージシャンを続けられたら最高という気持ちです。人に寄り添える歌を歌い続けていきたい」と語った。
「VOLVO DESIGN YOUR LIFE」では、家族やライフスタイルを大切にする“SWEDISH THINKING”のスピリットと、個性的なゲストの共通点を探る。オンエアは9時10分頃から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月11日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts