J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
4月3日(金)のオンエアでは、3月25日に新曲『おちゃらけたよ』を配信限定でリリースしたDAOKOが登場。幼い頃の音楽体験や影響を受けたアーティストなどを訊いた。
■父の運転する車で聴いた音楽
東京出身のDAOKO。昔から音楽が好きで、父からの影響も大きいそうだ。
DAOKO:父が音楽好きで、車のなかで聴く音楽に今でも影響を受けているし、記憶に残っていますね。
クリス:お父さんはどんな曲を聴いていました?
DAOKO:椎名林檎さん。あとはシュガー・ベイブと、中田ヤスタカさんのPerfume初期の楽曲とかですね。
クリス:最初に買ったCDは?
DAOKO:何枚か思い当たるのがあって。1枚は、当時アニメが好きで観ていたので、アニメ『BLEACH』のオープニングだったYUIさんの『Rolling star』。あとは、おにぎりのジャケットが印象的だった宇多田ヒカルさんの『Flavor Of Life』です。
クリス:おにぎりだったの?
DAOKO:写真とおにぎりのイラストです。これもドラマ『花より男子2(リターンズ)』の主題歌(『Flavor Of Life -Ballad Version-』)になっていました。あとはORANGE RANGEが流行ってましたね。
クリス:いくつぐらいのときなの?
DAOKO:小学校低学年~中学年ぐらいだったと思います。
■ラップを始めたきっかけはニコニコ動画
DAOKOは中学3年生のときにニコニコ動画への投稿をスタート。ラップを始めたきっかけはここにあった。
DAOKO:ニコニコ動画でボーカロイド「初音ミク」のオリジナル楽曲をプロデューサーさんがアップロードしていて、それを「歌ってみた」の延長で「ラップしてみた」みたいなものがあって、「プロ・アマ関係ないフィールドでやるところが面白いな」と思い、ラップを始めたのがきっかけです。
クリス:それはいくつのとき?
DAOKO:14歳ぐらいですね。
クリス:日本のヒップホップというか、特にラップはブームがあるよね。今はまたバトル系、フリースタイル系があったりとか。歴史でいうと40年ぐらいになるけど、浮き沈みがあるような感じがしますね。
DAOKO:ありますね。文学的なラップもあるし、日本のラップのなかでもいろいろなジャンルがあります。最近はchelmicoが『ミュージックステーション』(テレビ朝日)に出ていましたね。女性ラップの大きなくくりでいったら近いところにいるのかなって。私がJ-POP寄りのことをしていたりするので。
■DAOKOが愛するシュガー・ベイブ
シュガー・ベイブは、1973~1976年まで活動していたロックバンドで、メンバーには山下達郎や大貫妙子らが名を連ねる。DAOKOがシュガー・ベイブへの熱い思いを語った。
DAOKO:この半世紀でのベストアルバムは、シュガー・ベイブ『SONGS』だと思っています。お父さんが好きだったし、DNAに組み込まれているんだなと。最初、車のなかで聴いたときは「この曲すごく嫌だな」って、なんでかわからないけど「嫌だ!」みたいな感じで思っていたんですけど、いつの間にか、意味がわからないぐらい好きになってて(笑)。今となってはすごく大好きだし、こんなにすばらしいバンドが日本にいたというだけで、すごくうれしくなります。大貫妙子さんも山下達郎さんも大好き。私がやっている音楽はラップだし、こういう音楽が自分に合うかはわからないけど、やわらかさとかは影響を受けているかなと思います。
海外のアーティストだと、JAMES BLAKEのEP『CMYK』が印象に残っているそうだ。私生活でつらいときに聴いており、このEPに救われたそうだ。
クリス:シュガー・ベイブとJAMES BLAKE、対極ですね。
DAOKO:そうですね。どっちの要素も自分の中にあるというか。おだやかな部分もあるし、陰な部分もある。制作するときは陰の部分から生み出していくほうだと思います。
■心が落ち着く、レイ・ハラカミの音楽
最近の気持ちにフィットし、心に染み入るのはレイ・ハラカミの音楽だという。
DAOKO:そのときそのときで聴くアルバムが変わるんですけど、最近の気持ちに染み入るというか。世間がざわざわしている中で、ハラカミさんの奏でる音はどれも落ち着きます。
クリス:天才的な人でしたよね。周りからのプレッシャーを受けずに音楽を作っていたような印象がありました。
レイ・ハラカミは2011年に急逝。DAOKOが彼を知ったのは音楽を始めてからだと言い、「会いたかったなあ」とぽつり。
DAOKO:こんなすばらしい音楽があったんだな、とリピートして聴いていて。今の日本の世界の温度感に合う、やさしい音楽なんじゃないかなと思います。
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストが登場。4月10日(金)もDAOKOと、よりディープな話を繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月10日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週金曜 23時-23時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
4月3日(金)のオンエアでは、3月25日に新曲『おちゃらけたよ』を配信限定でリリースしたDAOKOが登場。幼い頃の音楽体験や影響を受けたアーティストなどを訊いた。
■父の運転する車で聴いた音楽
東京出身のDAOKO。昔から音楽が好きで、父からの影響も大きいそうだ。
DAOKO:父が音楽好きで、車のなかで聴く音楽に今でも影響を受けているし、記憶に残っていますね。
クリス:お父さんはどんな曲を聴いていました?
DAOKO:椎名林檎さん。あとはシュガー・ベイブと、中田ヤスタカさんのPerfume初期の楽曲とかですね。
クリス:最初に買ったCDは?
DAOKO:何枚か思い当たるのがあって。1枚は、当時アニメが好きで観ていたので、アニメ『BLEACH』のオープニングだったYUIさんの『Rolling star』。あとは、おにぎりのジャケットが印象的だった宇多田ヒカルさんの『Flavor Of Life』です。
クリス:おにぎりだったの?
DAOKO:写真とおにぎりのイラストです。これもドラマ『花より男子2(リターンズ)』の主題歌(『Flavor Of Life -Ballad Version-』)になっていました。あとはORANGE RANGEが流行ってましたね。
クリス:いくつぐらいのときなの?
DAOKO:小学校低学年~中学年ぐらいだったと思います。
■ラップを始めたきっかけはニコニコ動画
DAOKOは中学3年生のときにニコニコ動画への投稿をスタート。ラップを始めたきっかけはここにあった。
DAOKO:ニコニコ動画でボーカロイド「初音ミク」のオリジナル楽曲をプロデューサーさんがアップロードしていて、それを「歌ってみた」の延長で「ラップしてみた」みたいなものがあって、「プロ・アマ関係ないフィールドでやるところが面白いな」と思い、ラップを始めたのがきっかけです。
クリス:それはいくつのとき?
DAOKO:14歳ぐらいですね。
クリス:日本のヒップホップというか、特にラップはブームがあるよね。今はまたバトル系、フリースタイル系があったりとか。歴史でいうと40年ぐらいになるけど、浮き沈みがあるような感じがしますね。
DAOKO:ありますね。文学的なラップもあるし、日本のラップのなかでもいろいろなジャンルがあります。最近はchelmicoが『ミュージックステーション』(テレビ朝日)に出ていましたね。女性ラップの大きなくくりでいったら近いところにいるのかなって。私がJ-POP寄りのことをしていたりするので。
■DAOKOが愛するシュガー・ベイブ
シュガー・ベイブは、1973~1976年まで活動していたロックバンドで、メンバーには山下達郎や大貫妙子らが名を連ねる。DAOKOがシュガー・ベイブへの熱い思いを語った。
DAOKO:この半世紀でのベストアルバムは、シュガー・ベイブ『SONGS』だと思っています。お父さんが好きだったし、DNAに組み込まれているんだなと。最初、車のなかで聴いたときは「この曲すごく嫌だな」って、なんでかわからないけど「嫌だ!」みたいな感じで思っていたんですけど、いつの間にか、意味がわからないぐらい好きになってて(笑)。今となってはすごく大好きだし、こんなにすばらしいバンドが日本にいたというだけで、すごくうれしくなります。大貫妙子さんも山下達郎さんも大好き。私がやっている音楽はラップだし、こういう音楽が自分に合うかはわからないけど、やわらかさとかは影響を受けているかなと思います。
海外のアーティストだと、JAMES BLAKEのEP『CMYK』が印象に残っているそうだ。私生活でつらいときに聴いており、このEPに救われたそうだ。
クリス:シュガー・ベイブとJAMES BLAKE、対極ですね。
DAOKO:そうですね。どっちの要素も自分の中にあるというか。おだやかな部分もあるし、陰な部分もある。制作するときは陰の部分から生み出していくほうだと思います。
■心が落ち着く、レイ・ハラカミの音楽
最近の気持ちにフィットし、心に染み入るのはレイ・ハラカミの音楽だという。
DAOKO:そのときそのときで聴くアルバムが変わるんですけど、最近の気持ちに染み入るというか。世間がざわざわしている中で、ハラカミさんの奏でる音はどれも落ち着きます。
クリス:天才的な人でしたよね。周りからのプレッシャーを受けずに音楽を作っていたような印象がありました。
レイ・ハラカミは2011年に急逝。DAOKOが彼を知ったのは音楽を始めてからだと言い、「会いたかったなあ」とぽつり。
DAOKO:こんなすばらしい音楽があったんだな、とリピートして聴いていて。今の日本の世界の温度感に合う、やさしい音楽なんじゃないかなと思います。
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストが登場。4月10日(金)もDAOKOと、よりディープな話を繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年4月10日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週金曜 23時-23時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/