J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。3月25日(水)のオンエアでは、オフィスで増えている“働かないおじさん”に注目。日本労働教育総合研究所の所長で、特定社会保険労務士の野崎大輔さんが、働かない中高年社員が増えている理由や対処法を語った。
■会社にぶら下がる“働かないおじさん” 若手にしわ寄せ
近年のオフィスでは、自分のデスクでずっとスマホをいじるなどサボってばかりいる、会社への貢献度が低い50・60代の高給取りの男性管理職が増加傾向にあるという。野崎さんによると、大企業に多いそうだ。中小企業の場合は社長の目が光るが、規模が大きいと社員一人ひとりの行動を見咎めることができないためだ。
サッシャ:“働かないおじさん”の定義は何でしょうか?
野崎:会社という組織にぶらさがって、仕事をしないでのんびり過ごし、辞めない人ですね。言うことを聞かないし、いてもいなくても影響を受けない人です。
サッシャ:散々な言われようですね(笑)。
野崎:昔からそういう人はいたんですけど、改めてクローズアップされている感覚はありますね。
増井:“働かないおじさん”が増えることで、会社にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
野崎:仕事のしわ寄せが若手に来る可能性が高いですよね。そうすると、「あの人は自分より給料が高いのに」と、若手のやる気がなくなりますね。
増井:若者が不条理を感じるということですね。
野崎:そうなると、若手は会社を辞めちゃいますよね。優秀な人材が抜ける可能性がありますね。
サッシャ:日本って、“働かないおじさん”がいたとしても、簡単に解雇ができないですしね。
野崎:そうですね。給料も下げられないですし。“働かないおじさん”は辞めないのに、若手は辞めていく。悪い循環ですよね。そうすると、人件費が高止まりするので人を雇いづらいですし、人材の新陳代謝ができなくなります。
■腹が立っても「味方」にしてみよう
若手社員からすると「働いてくれよ!」と腹も立ってくるが、敵視するよりも味方につけたほうがいい。うまく立ち回ろう。
野崎:自分が出世して上司になった場合、年上の部下ができる可能性ってありますよね。考え方の1つとして、そういった人をうまく使う練習として接する。
サッシャ:モチベーションを引き出すっていうよりも、コミュニケーションを円滑にする。
野崎:もし、それでも嫌であれば、関わらないように距離を置いて自分をなんとか保つしかないですね。なかなか自分の思い通りにいかないのが社会ですから、自身を防衛するというのも1つの手段です。
■働き方の多様化が“働かないおじさん”を生み出さないカギを握る
“働かないおじさん”を生み出さないためには、社会の構造や働き方を変える必要がある。
野崎:僕は雇用の流動性が重要だと考えています。一度雇ってしまうと、なかなか辞めさせることができないですから。あとは副業ですね。私は、能力があれば複数の会社に勤めてもいいんじゃないかなと思っています。複数の複で“複業”という考え方もいいんじゃないかなと。
サッシャ:副業だと、メインではなくサブのものっていう考え方ですよね。マルチプルに働く。
野崎:働き方に多様性を持たせることが大切ではないかなと思いますね。働く場所や人が変わると、気分転換にもなるじゃないですか。それがリフレッシュにも繋がりますしね。
増井:たしかに、1つの場所に居続けると、考え方が偏ってきますよね。
サッシャ:いろんなところで仕事をしていると、いろんな人の考え方を知れますよね。いろんな人のいいところが見えてくる。そうすると、人にも自分にも優しくなれますね。
野崎:素晴らしいです。もちろん、1ヵ所で働くのが合っている人もいると思います。いろんな働き方があると考えることが重要ですね。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
■会社にぶら下がる“働かないおじさん” 若手にしわ寄せ
近年のオフィスでは、自分のデスクでずっとスマホをいじるなどサボってばかりいる、会社への貢献度が低い50・60代の高給取りの男性管理職が増加傾向にあるという。野崎さんによると、大企業に多いそうだ。中小企業の場合は社長の目が光るが、規模が大きいと社員一人ひとりの行動を見咎めることができないためだ。
サッシャ:“働かないおじさん”の定義は何でしょうか?
野崎:会社という組織にぶらさがって、仕事をしないでのんびり過ごし、辞めない人ですね。言うことを聞かないし、いてもいなくても影響を受けない人です。
サッシャ:散々な言われようですね(笑)。
野崎:昔からそういう人はいたんですけど、改めてクローズアップされている感覚はありますね。
増井:“働かないおじさん”が増えることで、会社にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
野崎:仕事のしわ寄せが若手に来る可能性が高いですよね。そうすると、「あの人は自分より給料が高いのに」と、若手のやる気がなくなりますね。
増井:若者が不条理を感じるということですね。
野崎:そうなると、若手は会社を辞めちゃいますよね。優秀な人材が抜ける可能性がありますね。
サッシャ:日本って、“働かないおじさん”がいたとしても、簡単に解雇ができないですしね。
野崎:そうですね。給料も下げられないですし。“働かないおじさん”は辞めないのに、若手は辞めていく。悪い循環ですよね。そうすると、人件費が高止まりするので人を雇いづらいですし、人材の新陳代謝ができなくなります。
■腹が立っても「味方」にしてみよう
若手社員からすると「働いてくれよ!」と腹も立ってくるが、敵視するよりも味方につけたほうがいい。うまく立ち回ろう。
野崎:自分が出世して上司になった場合、年上の部下ができる可能性ってありますよね。考え方の1つとして、そういった人をうまく使う練習として接する。
サッシャ:モチベーションを引き出すっていうよりも、コミュニケーションを円滑にする。
野崎:もし、それでも嫌であれば、関わらないように距離を置いて自分をなんとか保つしかないですね。なかなか自分の思い通りにいかないのが社会ですから、自身を防衛するというのも1つの手段です。
■働き方の多様化が“働かないおじさん”を生み出さないカギを握る
“働かないおじさん”を生み出さないためには、社会の構造や働き方を変える必要がある。
野崎:僕は雇用の流動性が重要だと考えています。一度雇ってしまうと、なかなか辞めさせることができないですから。あとは副業ですね。私は、能力があれば複数の会社に勤めてもいいんじゃないかなと思っています。複数の複で“複業”という考え方もいいんじゃないかなと。
サッシャ:副業だと、メインではなくサブのものっていう考え方ですよね。マルチプルに働く。
野崎:働き方に多様性を持たせることが大切ではないかなと思いますね。働く場所や人が変わると、気分転換にもなるじゃないですか。それがリフレッシュにも繋がりますしね。
増井:たしかに、1つの場所に居続けると、考え方が偏ってきますよね。
サッシャ:いろんなところで仕事をしていると、いろんな人の考え方を知れますよね。いろんな人のいいところが見えてくる。そうすると、人にも自分にも優しくなれますね。
野崎:素晴らしいです。もちろん、1ヵ所で働くのが合っている人もいると思います。いろんな働き方があると考えることが重要ですね。
J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone