疲労やストレスでイライラ…それは「栄養不足」が原因かも！ 医師が解説

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』（ナビゲーター：別所哲也）のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP！」。今回は、心療内科医・姫野友美さんから「疲れとストレス対策の食事」をテーマに話を聞いた。

【2月25日（火）『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』（ナビゲーター：別所哲也）の「SUNSTAR PLEASURE PICK UP！」】


■ストレスや疲れに効果的な栄養素4つ

季節の変わり目や新生活を控えたこの時期は、ストレスや疲れを感じやすい。「なんとなく調子が悪い」「元気が出ない」と感じる原因は、エネルギー不足かもしれない。

姫野：エネルギーを作る“素”って何だと思いますか？
別所：おいしいご飯。栄養でしょうか。
姫野：正解です。食事のカロリーが足りていても、栄養素が足りていないとエネルギー不足になります。
別所：ストレスや疲れに効果的な栄養素は何ですか？
姫野：心身共に疲れているときに最優先して摂るべき栄養素は4つあります。たんぱく質、鉄、ビタミンB群、ビタミンCです。


■たんぱく質が不足するとどうなる？

今回は、4つの中からたんぱく質をピックアップ。働きを姫野さんが解説した。

姫野：人体の20パーセントはたんぱく質からできているんですよ。皮膚や髪、爪などがたんぱく質で作られています。骨や歯、筋肉もですね。骨はカルシウムが注視されがちですが、実はコラーゲンからできているたんぱく質が重要なんですね。それから内臓、血管、血液、ホルモンもたんぱく質がカギを握っています。免疫力に関わる細胞とか抗体にも影響しています。さらに脳の40パーセントも、たんぱく質でできているんですよ。
別所：たんぱく質が不足すると、どのような不調が起こるのでしょうか。
姫野：肌荒れや髪がパサパサしたり、筋力低下が起こったり、疲れやすくなります。そして、風邪をひきやすくなります。風邪をひかない人は、たんぱく質をしっかり摂っている方が多いですね。脳の集中力や記憶力のパフォーマンスも、たんぱく質不足だと低下します。
別所：たんぱく質を含む食材は、具体的にはどのようなものがありますか？
姫野：肉、魚、卵、豆腐や納豆といった大豆製品です。


■たんぱく質を効率的に摂取するには

普段の食事でたんぱく質を効率的に摂る方法を姫野さんが紹介した。

姫野：肉と魚は、だいたい1：1のバランスで食べてください。動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の割合は2：1で考えます。肉や魚と大豆製品では、アミノ酸のバランスがちょっと違うんですね。両方一緒に摂るとバランスがよくて、たんぱく質が合成されます。1回の食事で、2種類のたんぱく質を摂れるとベストですね。魚と冷奴とか、お肉と納豆といった組み合わせです。
別所：自分がたんぱく質不足だとチェックする目安はありますか？
姫野：肉や魚を食べずに野菜ばかり食べていると、注意が必要です。また、髪や爪の状態が悪い場合も、たんぱく質不足が原因の可能性があります。あとは、ダイエットをしているのになかなか痩せない方。ダイエットには、たんぱく質が必要なんですね。疲れやすかったり集中力が落ちたりして、1つのタスクがなかなか消化できないときも、たんぱく質不足が考えられます。

姫野さんの話を参考に、今後の食事を見直してみては。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP！」では、日々の生活をポジティブにする「健康」と「美」のトピックスを様々な視点で紹介している。放送は月曜～木曜の6時30分頃から。お楽しみに！

【この記事の放送回をradikoで聴く】（2020年3月3日28時59分まで）
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【番組情報】
番組名：『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時：月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト： https://www.j-wave.co.jp/original/tmr