通勤電車で「荷物を網棚に置く」と脳が活性化する! 医師が解説

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。2月4日(火)のオンエアでは、“脳にいい”通勤電車の乗り方を、脳内科医・加藤俊徳さんが伝授した。


■脳の覚醒に有効な通勤時の歩き方は?

日々利用する通勤電車は、脳を活性化させる場として有用な場所だという。朝に脳を目覚めさせることで、仕事での企画力やアイディアの発想力アップに繋がる。加藤さんの著書である『脳にいい! 通勤電車の乗り方 - 脳内科医がズバリ解説』(交通新聞社新書)の内容に触れながら、通勤電車内での脳の鍛え方をレクチャーした。番組では、加藤さんの書籍からクイズを出題することに。

「電車に乗る前、駅構内の移動をイメージしてください。次の2つのうち、どちらが脳を活性化させるでしょうか?」

1:周りの速度に合わせて歩く
2:自分のペースで歩く

サッシャ:難しいな。朝は脳がボーっとしていると聞きました。周りを気にせず、自分のペースを意識して歩けば、脳が覚醒するのではないでしょうか。
加藤:正解です。周りのスピードにつられて歩くと、脳は自動化します。自分のペースで歩くと「人とぶつかってはいけない」とか「一歩前に出ないといけない」とかを考えるので、すごく集中力があがります。朝の脳の覚醒に、非常に重要な行動です。


■手荷物を網棚に置くと頭を使う

通勤時の手荷物でも、脳が活性化できるシーンがあるという。引き続きクイズが出題された。

「通勤電車内での手荷物をイメージしてください。次の2つのうち、どちらが脳を活性化させるでしょうか?」

1:網棚に置く
2:抱えて持つ

サッシャ:脳が活性化するというより、満員電車だと荷物が邪魔になるから、網棚に置きます!
増井:(笑)。
加藤:そのとおりです。荷物を抱えているよりも、網棚に置くほうが脳を使うんですね。荷物を上に持ちあがるには、両手を使う脳の働きが必要になります。また、他の人が置いている荷物があるので、そのなかからスペースを見つけなければいけない。この行動力と観察力が、普段のビジネスにも役立つはずです。
サッシャ:気遣いや状況を判断することを、何気なくおこなっていると。あと、降りるときに忘れないようにしようって意識しますよね。
加藤:記憶力を使うことになりますし、それもすごく重要ですね。




■電車の座る場所にも脳の活性化のヒントが

電車で座る場面でも、脳の活性化に繋がるポジションがあるそうだ。脳が活性化しやすい座席の位置とはどこにあるのだろうか?

「電車のなかで、どちらの位置に座ると脳が活性化するでしょうか?」

1:端の席に座る
2:真ん中の席に座る

サッシャ:願望としては、端に座りたい。脳のことを考えても、ドアが開くために冷たい風が入ってくるから、端っこの席です!
加藤:不正解です。真ん中の席に座ると、両サイドが見えますよね。人って、利き手の方向を意識するんですよ。そうすると、そうじゃない方向に注意を向けなくなってしまう。なので、両方に意識を向けることが重要です。
サッシャ:あえて端を選ぶなら、自分の利き手じゃない側ということですね?
加藤:そうですね。そうすると、向ける意識が普段と変わるのでいいと思います。

J-WAVE『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースをその裏側から光を当て、様々な視点から紹介する。放送は月曜~木曜の12時30分頃から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月11日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone

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