全国のFM5局がコラボしてお届けする音楽イベント「JFL presents LIVE FOR THE NEXT」の福岡公演が、1月26日(日)にZepp Fukuokaで行われた。ここでは、そのライブの模様をレポートする。
CROSS FMの人気ナビゲーター・MASAKIの紹介で、この夜のオープニングアクトを務めたのはひらり。このライブのためにオーディションを勝ち抜いた彼女のしなやかな歌声が会場を包み込む。『恋桜』、『ラブソング』と2曲連続で披露したバラードで、愛する人への儚い思いを紡いだ。決して派手さはないが確実に聴く人の心に浸透していく。
「こんばんわ、ひらりです。楽しんでいますか?」というMCには若干の緊張感が漂っていたが、「バラードが続いたのでノリノリの曲で」とラストソング『晴れるや』につなぐ。それまではオケも使っていが、この曲はキーボードと彼女の声だけで表現。アップテンポなメロディに、詰めかけたオーディエンスから自然と手拍子がわき起こる。そんななか、楽しげに歌うひらり。しっとりと歌い上げるバラードもいいが、ポップな曲にも彼女のしなやかな歌声が合う。オープニングアクトという重責をしっかりと果たして彼女はステージを降りた。
続いてステージに姿を現したのはiri。彼女が1曲目に選んだのは『ナイトグルーヴ』。体に響く圧のドラムとベース、アクセント的に入るシンセサイザーのフレーズ。そして、彼女のロートーンボイス。印象的なフレーズのループが会場を満たしていくと同時に、圧倒的なグルーヴがそこに生まれ、オーディエンスの体が横に揺れていく。続く『半疑じゃない』では、詩的な美しさを持つ言葉を選びながらも、そこにはしっかりとしたメッセージを込めている。会場は完全に彼女の世界へと変わった。
撮影:Shinichi Hiwatashi
MCではこの日のメインアクトであるAIについて語る。実は彼女、初めて買った日本人女性シンガーのアルバムがAIであり、ライブの出待ちをしたこともあるという。「(憧れの人と同じステージに立つという)夢が叶った。特別な日になった」と感激した様子で、その気持ちを会場のファンに伝える。
撮影:Shinichi Hiwatashi
そして、1月22日にリリースされたばかりの『24-25』を含む3曲へ。今のリアルな葛藤を描いた『24-25』は、誰もが感じるようなもどかしさ、それを乗り越えるためのパワーに満ちている。2回目のMCを挟んで『Only One』、『rhythm』を歌い、今宵のバトンをメインアクトのAIへとつないだ。
LAからのこのライブのために招いたバンドメンバーに続き、シンガー3人を従えていよいよAIが登場。2階席のオーディエンスも立って彼女を迎える。オープニング曲『Welcome To My City』から6曲連続でまさに一気呵成に会場をAIの世界へと引き込む。その間の『Killing Me Softly With His Song』では世界レベルの圧倒的な歌声を披露し、さらに『Billie Jean』ではムーンウォークなどのダンスでオーディエンスを盛り上げる。そのパワーたるや圧巻。
撮影:Shinichi Hiwatashi
MCで一息つきながらも、最前列にいた3人の子どもを持つというママをステージに上げて『ママへ』をプレゼントするサプライズへ。ステージ中央の椅子に座り、一時主役となったママは、AIたちから捧げられた歌声に涙する。その光景にオーディエンスももらい泣き。
そして、今年の「JFL presents FOR THE NEXT」のテーマソングである『Baby You Can Cry』を熱唱する。ゴスペルや愛するアーティストへのリスペクトを込め、安室奈美恵さんの『Baby Don’t Cry』をサンプリングしたAIの楽曲。友への思いや人とのつながりをAIらしい言葉で表現している。この曲から『最終宣告』や『Wavin’ Flag』などのAIらしい楽曲、名曲『Story』、そして映画『AI崩壊』(1/31公開)の主題歌であり最新曲となる『僕らを待つ場所』など8曲を怒涛の勢いで歌う。本編ラストは彼女の音楽への向き合い方を綴った『Music Is My Life』でステージを去る。
撮影:Kouji Oota
すぐさまアンコールの声がオーディエンスから上がる。アンコールの『VOICE』でバンドメンバーを紹介し、この夜を締めくくったのは待ちに待った『ハピネス』。聴いた人の笑顔をつなぎ、優しい気持ちにさせてくれる。このイベントツアーにふさわしい曲を歌い、「ありがとう!」の言葉を残してAIはステージを降りた。
撮影:Shinichi Hiwatashi
3人のディーバがそれぞれのカラーで彩った今宵のステージ。音楽が、歌が持つパワー、そして時代を超えて伝えていきたいものを教えてくれたライブだった。「JFL presents LIVE FOR THE NEXT supported by 日本セーフティー」はこの後、大阪、名古屋、札幌と続き、東京でファイナルを迎える。AIをメインアクトにして作り出されるこの幸せな空間と時間を、ぜひ体験してほしい。
「JFL presents LIVE FOR THE NEXT」、大阪、愛知、北海道、東京公演のチケットは発売中。
文:荒木英喜
【開催概要】
タイトル:JFL presents LIVE FOR THE NEXT supported by 日本セーフティー
主催:JFL
特別協賛:日本セーフティー株式会社
公式サイト:https://www.forthenext.jp/
CROSS FMの人気ナビゲーター・MASAKIの紹介で、この夜のオープニングアクトを務めたのはひらり。このライブのためにオーディションを勝ち抜いた彼女のしなやかな歌声が会場を包み込む。『恋桜』、『ラブソング』と2曲連続で披露したバラードで、愛する人への儚い思いを紡いだ。決して派手さはないが確実に聴く人の心に浸透していく。
「こんばんわ、ひらりです。楽しんでいますか?」というMCには若干の緊張感が漂っていたが、「バラードが続いたのでノリノリの曲で」とラストソング『晴れるや』につなぐ。それまではオケも使っていが、この曲はキーボードと彼女の声だけで表現。アップテンポなメロディに、詰めかけたオーディエンスから自然と手拍子がわき起こる。そんななか、楽しげに歌うひらり。しっとりと歌い上げるバラードもいいが、ポップな曲にも彼女のしなやかな歌声が合う。オープニングアクトという重責をしっかりと果たして彼女はステージを降りた。
続いてステージに姿を現したのはiri。彼女が1曲目に選んだのは『ナイトグルーヴ』。体に響く圧のドラムとベース、アクセント的に入るシンセサイザーのフレーズ。そして、彼女のロートーンボイス。印象的なフレーズのループが会場を満たしていくと同時に、圧倒的なグルーヴがそこに生まれ、オーディエンスの体が横に揺れていく。続く『半疑じゃない』では、詩的な美しさを持つ言葉を選びながらも、そこにはしっかりとしたメッセージを込めている。会場は完全に彼女の世界へと変わった。
MCではこの日のメインアクトであるAIについて語る。実は彼女、初めて買った日本人女性シンガーのアルバムがAIであり、ライブの出待ちをしたこともあるという。「(憧れの人と同じステージに立つという)夢が叶った。特別な日になった」と感激した様子で、その気持ちを会場のファンに伝える。
そして、1月22日にリリースされたばかりの『24-25』を含む3曲へ。今のリアルな葛藤を描いた『24-25』は、誰もが感じるようなもどかしさ、それを乗り越えるためのパワーに満ちている。2回目のMCを挟んで『Only One』、『rhythm』を歌い、今宵のバトンをメインアクトのAIへとつないだ。
LAからのこのライブのために招いたバンドメンバーに続き、シンガー3人を従えていよいよAIが登場。2階席のオーディエンスも立って彼女を迎える。オープニング曲『Welcome To My City』から6曲連続でまさに一気呵成に会場をAIの世界へと引き込む。その間の『Killing Me Softly With His Song』では世界レベルの圧倒的な歌声を披露し、さらに『Billie Jean』ではムーンウォークなどのダンスでオーディエンスを盛り上げる。そのパワーたるや圧巻。
MCで一息つきながらも、最前列にいた3人の子どもを持つというママをステージに上げて『ママへ』をプレゼントするサプライズへ。ステージ中央の椅子に座り、一時主役となったママは、AIたちから捧げられた歌声に涙する。その光景にオーディエンスももらい泣き。
そして、今年の「JFL presents FOR THE NEXT」のテーマソングである『Baby You Can Cry』を熱唱する。ゴスペルや愛するアーティストへのリスペクトを込め、安室奈美恵さんの『Baby Don’t Cry』をサンプリングしたAIの楽曲。友への思いや人とのつながりをAIらしい言葉で表現している。この曲から『最終宣告』や『Wavin’ Flag』などのAIらしい楽曲、名曲『Story』、そして映画『AI崩壊』(1/31公開)の主題歌であり最新曲となる『僕らを待つ場所』など8曲を怒涛の勢いで歌う。本編ラストは彼女の音楽への向き合い方を綴った『Music Is My Life』でステージを去る。
すぐさまアンコールの声がオーディエンスから上がる。アンコールの『VOICE』でバンドメンバーを紹介し、この夜を締めくくったのは待ちに待った『ハピネス』。聴いた人の笑顔をつなぎ、優しい気持ちにさせてくれる。このイベントツアーにふさわしい曲を歌い、「ありがとう!」の言葉を残してAIはステージを降りた。
3人のディーバがそれぞれのカラーで彩った今宵のステージ。音楽が、歌が持つパワー、そして時代を超えて伝えていきたいものを教えてくれたライブだった。「JFL presents LIVE FOR THE NEXT supported by 日本セーフティー」はこの後、大阪、名古屋、札幌と続き、東京でファイナルを迎える。AIをメインアクトにして作り出されるこの幸せな空間と時間を、ぜひ体験してほしい。
「JFL presents LIVE FOR THE NEXT」、大阪、愛知、北海道、東京公演のチケットは発売中。
文:荒木英喜
【開催概要】
タイトル:JFL presents LIVE FOR THE NEXT supported by 日本セーフティー
主催:JFL
特別協賛:日本セーフティー株式会社
公式サイト:https://www.forthenext.jp/