J-WAVEで放送中の番組『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。1月17日(金)のオンエアでは、「OAD世界のトップレストランのレビュアーランキング」で1位を獲得した浜田岳文さんがゲストに登場。「世界最高峰の美食トレンド」を語った。
■世界的グルメ王になったきっかけ
「OAD」とは、会員制の『食べログ』のような存在で、1回の食事のために海外まで旅をするほど食に傾倒する人たちが属している。その中で浜田さんは、世界の主要なお店に足を運び、質のいいレビューを書いているということで、レビュアーランキング1位に輝いた。
渡部:食べ歩きを始めたきっかけは?
浜田:アメリカの大学に行っていたんですが、そこでは寮に入らなければいけない制度がありました。その寮で出される食事が耐えられないくらいおいしくなかったんです。雰囲気は映画『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる食堂のような築100年ほどの伝統ある建物だったんですけど。「この食事を食べ続けたら体を壊す」と危機感を覚えて、食べ歩くようになりました。
渡部:世界で食べ歩くために会社を辞めるわけでしょ? これはすごく覚悟が必要だったんじゃない?
浜田:そうですね。金融業界に10年間ぐらいいたんですが、やっぱり行きたい場所が多すぎて、「このままだと死ぬまでに行き切れないな」と。
渡部:それが何歳のとき?
浜田:34歳ですね。
渡部:そこからはひたすら(食べ歩いていた)?
浜田:そうですね。34歳から36歳までの2年弱くらいで世界一周の旅をして、そのあとは頻繁に行くような感じで。世界一周はたぶん6回くらいしてます。
浜田さんは、南極や北朝鮮など、世界120の国と地域を食べ歩いてきた。北朝鮮では、鴨のしゃぶしゃぶや本場の冷麺が印象的だったそうだ。恒久的な施設が作れない南極では「クルーズ船の中で、南アメリカから持ってきたような食事を楽しんだ」という思い出も語った。
■今年のアジアベストレストラン50は初の日本開催
コーナー後半では、浜田さんが世界の美食トレンドについて解説。浜田さんによると、今は世界各国からおいしい食材を集めたグローバルなレストランと、地域の食材だけを使ったレストランという二極化が進んでいる。毎年発表される、美食界のアカデミー賞と称される「世界のベストレストラン50」(以下、「ベスト50」)を見てみると、ここ最近では北欧のレストランが勢いに乗っている。
浜田:この流れを作ったのはコペンハーゲンの「noma(ノーマ)」というレストランです。ミシュラン2つ星のお店で、去年の「ベスト50」では2位になりました。今年は有力な1位候補になるかと思います。
渡部:この「ベスト50」が、(世界の食の)トレンドを見る上ではわかりやすい感じですか?
浜田:「ベスト50」はオリンピックに近いと思っています。いろいろな傾向が見えてくるんですね。たとえば、100メートル走で一番強い選手を集めたらアメリカやジャマイカばかりになり、アジアは1人、2人しか入ってこない。でも「ベスト50」の場合は、審査員が世界中に散らばっているので、均等にいろいろな国が入ってくるんです。単純においしい店となるとフランスと日本が大半を占めてしまい、おもしろくないですよね。だからわざわざバラけるようにしています。たとえば、コロンビアのお店やおもしろい地域からもランクインされるのが特徴だと思います。
「ベスト50」にランクインする日本勢としては、昨年、東京・神宮前にある「傳」の11位が最高位だった。「傳」について浜田さんは「今年はトップ10に入ってくるのでは」と予想した。
アジア版の「アジアベストレストラン50」も存在しており、今年は3月に佐賀県武雄市で開催されることが決定。世界中のシェフや料理関係者が集まるため、九州全体の盛り上がりが期待されている。
渡部:今後の食べ歩きスケジュールは?
浜田:今年のテーマが、海外なら中国、国内なら地方の西欧料理店。中国は人口が多いので、おいしい店がけっこうあるんですが、情報が外に出てこないんです。なので、中国の食通の方々とつながって連れて行ってもらいます。1月に上海、3月に成都、5月に北京に行きます。また、地方はお寿司屋や割烹が多いイメージなんですが、頑張っている若手シェフの西欧料理店が多いので、発掘していきたいですね。
『GOLD RUSH』のワンコーナー「CURIOUSCOPE」では、毎週ひとつのトピックをピックアップ。その道に精通したゲストを迎え、流行・現象の本質に迫る。放送は16時40分頃から。お楽しみに。
【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
■世界的グルメ王になったきっかけ
「OAD」とは、会員制の『食べログ』のような存在で、1回の食事のために海外まで旅をするほど食に傾倒する人たちが属している。その中で浜田さんは、世界の主要なお店に足を運び、質のいいレビューを書いているということで、レビュアーランキング1位に輝いた。
渡部:食べ歩きを始めたきっかけは?
浜田:アメリカの大学に行っていたんですが、そこでは寮に入らなければいけない制度がありました。その寮で出される食事が耐えられないくらいおいしくなかったんです。雰囲気は映画『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる食堂のような築100年ほどの伝統ある建物だったんですけど。「この食事を食べ続けたら体を壊す」と危機感を覚えて、食べ歩くようになりました。
渡部:世界で食べ歩くために会社を辞めるわけでしょ? これはすごく覚悟が必要だったんじゃない?
浜田:そうですね。金融業界に10年間ぐらいいたんですが、やっぱり行きたい場所が多すぎて、「このままだと死ぬまでに行き切れないな」と。
渡部:それが何歳のとき?
浜田:34歳ですね。
渡部:そこからはひたすら(食べ歩いていた)?
浜田:そうですね。34歳から36歳までの2年弱くらいで世界一周の旅をして、そのあとは頻繁に行くような感じで。世界一周はたぶん6回くらいしてます。
浜田さんは、南極や北朝鮮など、世界120の国と地域を食べ歩いてきた。北朝鮮では、鴨のしゃぶしゃぶや本場の冷麺が印象的だったそうだ。恒久的な施設が作れない南極では「クルーズ船の中で、南アメリカから持ってきたような食事を楽しんだ」という思い出も語った。
■今年のアジアベストレストラン50は初の日本開催
コーナー後半では、浜田さんが世界の美食トレンドについて解説。浜田さんによると、今は世界各国からおいしい食材を集めたグローバルなレストランと、地域の食材だけを使ったレストランという二極化が進んでいる。毎年発表される、美食界のアカデミー賞と称される「世界のベストレストラン50」(以下、「ベスト50」)を見てみると、ここ最近では北欧のレストランが勢いに乗っている。
浜田:この流れを作ったのはコペンハーゲンの「noma(ノーマ)」というレストランです。ミシュラン2つ星のお店で、去年の「ベスト50」では2位になりました。今年は有力な1位候補になるかと思います。
渡部:この「ベスト50」が、(世界の食の)トレンドを見る上ではわかりやすい感じですか?
浜田:「ベスト50」はオリンピックに近いと思っています。いろいろな傾向が見えてくるんですね。たとえば、100メートル走で一番強い選手を集めたらアメリカやジャマイカばかりになり、アジアは1人、2人しか入ってこない。でも「ベスト50」の場合は、審査員が世界中に散らばっているので、均等にいろいろな国が入ってくるんです。単純においしい店となるとフランスと日本が大半を占めてしまい、おもしろくないですよね。だからわざわざバラけるようにしています。たとえば、コロンビアのお店やおもしろい地域からもランクインされるのが特徴だと思います。
「ベスト50」にランクインする日本勢としては、昨年、東京・神宮前にある「傳」の11位が最高位だった。「傳」について浜田さんは「今年はトップ10に入ってくるのでは」と予想した。
アジア版の「アジアベストレストラン50」も存在しており、今年は3月に佐賀県武雄市で開催されることが決定。世界中のシェフや料理関係者が集まるため、九州全体の盛り上がりが期待されている。
渡部:今後の食べ歩きスケジュールは?
浜田:今年のテーマが、海外なら中国、国内なら地方の西欧料理店。中国は人口が多いので、おいしい店がけっこうあるんですが、情報が外に出てこないんです。なので、中国の食通の方々とつながって連れて行ってもらいます。1月に上海、3月に成都、5月に北京に行きます。また、地方はお寿司屋や割烹が多いイメージなんですが、頑張っている若手シェフの西欧料理店が多いので、発掘していきたいですね。
『GOLD RUSH』のワンコーナー「CURIOUSCOPE」では、毎週ひとつのトピックをピックアップ。その道に精通したゲストを迎え、流行・現象の本質に迫る。放送は16時40分頃から。お楽しみに。
【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/