ビリー・アイリッシュに続く革命！ 「次世代ポップ・アイコン」と注目のアーティスト Clairo

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』（ナビゲーター：あっこゴリラ）。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。

12月12日（木）は、音楽情報サイト「NME JAPAN」編集長の古川琢也が登場。2019年の洋楽シーンを振り返るとともに、今年のベストソングを紹介した。


■印象が大きかったのはBillie EilishとLizzo

イギリスの音楽総合サイト「NME.com」の日本版サイト「NME Japan」。その編集長を務める古川さんに今年の洋楽シーンについて伺った。

古川：今年、印象が大きかったのはBillie Eilish（ビリー・アイリッシュ）とLizzo（リゾ）ですね。
あっこゴリラ：やっぱBillieとLizzoですよね！　
古川：これだけ世界的に大きなヒットになったのに、二人とも簡単にそれを括る言葉がなくて、その言葉を拒否したからこそ二人はブレイクしたのかなとも思うんですよね。
あっこゴリラ：うんうん。枠にハマらないしどこにも媚びてないですよね。
古川：今まではアイドルとかシンガー、ガールズグループなど、名札が必要だった感じがあったけど、そういうものがなくクリエイターとしてあっさりとシーンを変えちゃったなと思います。
あっこゴリラ：間違いないですね。新人アーティストの躍進がすごかったです。

UKの音楽シーンについても訊いてみた。

古川：今日じつは総選挙が始まったんです。EU離脱などを巡って結構大きな選挙になっていて、そういう意味でも象徴的だったのは「グラストンベリー・フェスティバル」だったんですよね。
あっこゴリラ：うん！　
古川：イギリスの黒人アーティストで、グライムっていうジャンルからヘッドライナーとして初めてStormzyが出演したんです。彼のステージが政治的なメッセージをすごく含まれたものだったので、そういう意味でもイギリスの今年一年を振り返ったときにパッと象徴してくれるのはその場面だったのかなって思います。
あっこゴリラ：Stormzyといえばケンブリッジ大学に奨学金を設立したり色々な活動をされていて、それがStormzy効果って言われたりもしてるラッパーですよね。
古川：しかも「グラストンベリー・フェスティバル」というとロックのイメージがあるので、その場所でStormzyのようなアーティストがヘッドライナーになるっていうのは象徴的だったなぁと思いますよね。

来年は、どんな動きがあると思うか訊くと「個人的にはThe 1975に期待している」と話した。

古川：非常に良い作品をずっと出し続けてるアーティストで、ついにアルバムを完成させるためにヨーロッパツアーの延期を発表しましたね。
あっこゴリラ：ね～！　めちゃめちゃ楽しみですよね。
古川：「SUMMER SONIC」のステージも本当素晴らしかったので、また彼らがやってくれるんじゃないかっていう期待はすごいしてます。


■Billie Eilishみたいな革命を起こしたアーティスト

今回、古川が「今年のベストソング」に選んだのはアメリカ・ボストン出身、次世代のポップ・アイコンと注目を浴びるClairoの『Bags』

あっこゴリラ：Clairoをもともと知ったきっかけは？　
古川：海外で非常に評価が高く、イギリスのNMEもすごく積極的に扱ってます。Billie Eilishのような革命をインディーロックで今起こしているのがClairoで、そこには“女性だから”とか変なレッテルもなく、サウンドだけで良いものを作ってしまったというまっさらな感動があるアーティストです。
あっこゴリラ：素晴らしいですね。Clairoの『Bags』をベストソングにあげた理由はなんですか？　
古川：Clairoは今年デビューアルバムを出したんですけど、それを象徴する１曲だったので選びました。



曲を聴いたあっこゴリラは「めっちゃかっこいいですね～。これはソナーのディレクター陣みんな大好物のやつですね」と感想を述べた。きになる人はぜひチェックしてみて欲しい。

【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/