J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語る。11月28日(木)のオンエアでは、木曜担当のmiletが登場。「小さい子に聴かせたい曲」をテーマに語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月5日28時59分まで)
miletは自身のライブにも小さい子どもを連れたファンがよく訪れているそう。今回のテーマは「小さい子に聴かせたい曲」ということで、miletは「小さいうちからぜひ聴いてほしい」と思う曲を紹介していった。
・久石 譲『アシタカとサン』
milet:この曲は、初めて自分でピアノで弾いてみたいなって思った曲なんですよね。メロディももちろん、流れるように美しい。海みたいに広くて。私が「この旋律は自分でも奏でてみたい」って思ったように、きっと子どもたちのなかにも、そう思っている人がいるんじゃないかな。「ピアノに触ってみたい」とか「この音を出してみたいな」って思ってくれて、音楽に触れるきっかけになってくれたらいいなと、この曲をチョイスしました。
小さいころに繰り返し『もののけ姫』を観ていたというmiletは、大きくなってから作品に含まれているさまざまなメッセージに気づいたそうで「小さいときには、いろいろなメッセージ性のあるものを観てもらいたい」とコメント。また、歌のない曲を聴くことも大事だとして「クラシックもたくさん聴いてほしい」と語っていた。
・Elton John『Tiny Dancer』
milet:知らない人はいない、有名な偉大な音楽家でございます。私自身、彼の音楽をたくさん聴いて育ったというのもあるんですけども、この曲みたいにたくさんの愛情表現を人にしてあげられる人になってほしいなって思います。Elton Johnは、彼自身ゲイであることをカミングアウトしていて、現在は同性のパートナーと結婚し、子どもたちと一緒に暮らしています。彼は多くの友だちをエイズで失って「エルトン・ジョン・エイズ基金」を作って、芸能人たちのなかでも一足先にチャリティ活動の波を作っていきました。彼の音楽を子どもたちが聴いて、その奥にあるElton Johnという人を通して、いろんな愛の形があって、愛は全部同じということが、それが当然なんだということを音から吸い取ってもらいたいなって思います。
miletは愛のあり方について「同性のみならず、人間と動物の間の愛だったり、実在する人間と、実在しない人間の愛だったり、そこにはいろいろな見えない愛がある」と語り、「『全てが素晴らしいんだよ』って、子どものときから知っていてほしい」と願いを込めてコメントした。
・Ludovico Einaudi『Una Mattina』
milet:『最強のふたり』は2011年のフランス映画で、体が不自由な富豪と、その介護人となった貧困層の移民の若者の交流を描いた作品で大ヒットしました。ハンディキャップのある人たちが、どういう風に生きやすい世界になっていくかというのは小さいときから、なるべくたくさんのが考えていかなくてはいけない問題だと思います。実は私は盲学校で支援活動をしていたり……ただ本当に、ひたすらみんなと遊んだり、勉強を教えたりするだけなんですけど。自閉症やダウン症を持っている人たちと接する機会が増えまして、手加減なしで遊んだりすると、めちゃくちゃ楽しそうにしてくれるんですよね。すごく覚えているのがキックベースで、その友だちと遊んでいたときにルールを破って勝とうとしたから、私が本当にキレたら喧嘩になった。だけどそのあと、その子から「はじめて本気で喧嘩をしてくれて嬉しかった」って言われたんだよね。
miletは映画を観て「対等に接すること」の大切さを思い出したという。「相手の目を見て、相手の手を触って、人の体温に触れると『人って本当に変わらないな』『みんな同じだな』って思うよね」とコメントした。
・坂本九『上を向いて歩こう』
milet:私、これは子どもに絶対聴かせたい! もちろん日本の大名曲っていう意味でも聴いてもらいたけど、それよりもこのメッセージかな。泣きながら歩いていたとしても、この明るいメロディーと、九ちゃんの泣きそうだけど陽気に振る舞うこの曲が隣にいれば、どんなときもきっと前に進んでいけるようなメッセージがある曲。1人ぼっちの夜だって、この曲があれば寂しくないよって。最後に口笛を吹いてくれてるじゃない? その「口笛を吹いて上を向いて歩けよ!」って背中を押してくれる歌のような気がします。たくさんの子どもがいるけど、音楽にはたくさん触れてほしい。音楽が自分の生活や自分自身のなかにあるという、それだけで人生って素晴らしくなるし、それを早い段階から知っていられるというのはとても大きいことだと思います。
miletは、幼少期からさまざまな音楽を浴びるように聴かせてくれた親に対して「知らないうちに私の血となり肉となり、今こうやって音楽の活動をしていることにもつながっている」と感謝。さらに「意外と逃げ道になってくれたり、あるときは反面教師になってくれたりもする。楽しいことだけじゃない、いろんなことを音楽って教えてくれる」と、音楽を子どもたちに聴いてほしい理由を語っていた。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分から。
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PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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miletは自身のライブにも小さい子どもを連れたファンがよく訪れているそう。今回のテーマは「小さい子に聴かせたい曲」ということで、miletは「小さいうちからぜひ聴いてほしい」と思う曲を紹介していった。
・久石 譲『アシタカとサン』
milet:この曲は、初めて自分でピアノで弾いてみたいなって思った曲なんですよね。メロディももちろん、流れるように美しい。海みたいに広くて。私が「この旋律は自分でも奏でてみたい」って思ったように、きっと子どもたちのなかにも、そう思っている人がいるんじゃないかな。「ピアノに触ってみたい」とか「この音を出してみたいな」って思ってくれて、音楽に触れるきっかけになってくれたらいいなと、この曲をチョイスしました。
小さいころに繰り返し『もののけ姫』を観ていたというmiletは、大きくなってから作品に含まれているさまざまなメッセージに気づいたそうで「小さいときには、いろいろなメッセージ性のあるものを観てもらいたい」とコメント。また、歌のない曲を聴くことも大事だとして「クラシックもたくさん聴いてほしい」と語っていた。
・Elton John『Tiny Dancer』
milet:知らない人はいない、有名な偉大な音楽家でございます。私自身、彼の音楽をたくさん聴いて育ったというのもあるんですけども、この曲みたいにたくさんの愛情表現を人にしてあげられる人になってほしいなって思います。Elton Johnは、彼自身ゲイであることをカミングアウトしていて、現在は同性のパートナーと結婚し、子どもたちと一緒に暮らしています。彼は多くの友だちをエイズで失って「エルトン・ジョン・エイズ基金」を作って、芸能人たちのなかでも一足先にチャリティ活動の波を作っていきました。彼の音楽を子どもたちが聴いて、その奥にあるElton Johnという人を通して、いろんな愛の形があって、愛は全部同じということが、それが当然なんだということを音から吸い取ってもらいたいなって思います。
miletは愛のあり方について「同性のみならず、人間と動物の間の愛だったり、実在する人間と、実在しない人間の愛だったり、そこにはいろいろな見えない愛がある」と語り、「『全てが素晴らしいんだよ』って、子どものときから知っていてほしい」と願いを込めてコメントした。
・Ludovico Einaudi『Una Mattina』
milet:『最強のふたり』は2011年のフランス映画で、体が不自由な富豪と、その介護人となった貧困層の移民の若者の交流を描いた作品で大ヒットしました。ハンディキャップのある人たちが、どういう風に生きやすい世界になっていくかというのは小さいときから、なるべくたくさんのが考えていかなくてはいけない問題だと思います。実は私は盲学校で支援活動をしていたり……ただ本当に、ひたすらみんなと遊んだり、勉強を教えたりするだけなんですけど。自閉症やダウン症を持っている人たちと接する機会が増えまして、手加減なしで遊んだりすると、めちゃくちゃ楽しそうにしてくれるんですよね。すごく覚えているのがキックベースで、その友だちと遊んでいたときにルールを破って勝とうとしたから、私が本当にキレたら喧嘩になった。だけどそのあと、その子から「はじめて本気で喧嘩をしてくれて嬉しかった」って言われたんだよね。
miletは映画を観て「対等に接すること」の大切さを思い出したという。「相手の目を見て、相手の手を触って、人の体温に触れると『人って本当に変わらないな』『みんな同じだな』って思うよね」とコメントした。
・坂本九『上を向いて歩こう』
milet:私、これは子どもに絶対聴かせたい! もちろん日本の大名曲っていう意味でも聴いてもらいたけど、それよりもこのメッセージかな。泣きながら歩いていたとしても、この明るいメロディーと、九ちゃんの泣きそうだけど陽気に振る舞うこの曲が隣にいれば、どんなときもきっと前に進んでいけるようなメッセージがある曲。1人ぼっちの夜だって、この曲があれば寂しくないよって。最後に口笛を吹いてくれてるじゃない? その「口笛を吹いて上を向いて歩けよ!」って背中を押してくれる歌のような気がします。たくさんの子どもがいるけど、音楽にはたくさん触れてほしい。音楽が自分の生活や自分自身のなかにあるという、それだけで人生って素晴らしくなるし、それを早い段階から知っていられるというのはとても大きいことだと思います。
miletは、幼少期からさまざまな音楽を浴びるように聴かせてくれた親に対して「知らないうちに私の血となり肉となり、今こうやって音楽の活動をしていることにもつながっている」と感謝。さらに「意外と逃げ道になってくれたり、あるときは反面教師になってくれたりもする。楽しいことだけじゃない、いろんなことを音楽って教えてくれる」と、音楽を子どもたちに聴いてほしい理由を語っていた。
J-WAVE『SONAR MUSIC』のワンコーナー「SONAR'S ROOM」では、月曜から木曜まで日替わりのアーティストがその日のテーマにまつわるトークを展開。時間は22時30分から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月5日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/