J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)のワンコーナー「SHOWA SHELL SEKIYU ROAD TO INNOVATION」。8月30日(金)のオンエアでは、Cornelius・小山田圭吾が登場。楽曲制作や映像演出など、さまざまな側面から「テクノロジーの進化」を訊いた。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月6日28時59分まで)
■大きく変わったアルバム『POINT』
いち早く音楽の世界にテクノロジーを取り入れてきたCornelius。川田が大きな変化を感じ取ったのは、2001年リリースのアルバム『POINT』だ。
小山田:1990年代なかばからハードディスクレコーディングをはじめて、2000年代頭くらいからほぼ自分のスタジオで作業ができるようになりました。
川田:『POINT』が出たときに、音数や組み合わせなどがガラっと変わった印象があります。
小山田:そのころ、オーディオとMIDIの両方が扱えるようになって「どの位置で鳴っていて鳴っていないか」など、音が視覚化できるようになったんですよ。音の整理がしやすくなったり、そういうことが大きなきっかけです。
川田:当時から僕はプログラマーだったんですけど、音楽は音符とかがプログラム的で、より細かな音響的配置が『POINT』でなされていた印象です。
小山田:この頃から、空間とかをより意識し始めましたね。
『POINT』は小山田にとって「やっと自分のメソッドが見えた作品」。すべての素材を自ら録音したのも、コラージュなどで作った前作から離れたいという思いや、90年代なかば以降のサンプリングミュージックの素材に対する権利関係の難しさ、小山田自身の心境の変化などが背景にあったそうだ。
■原動力は好奇心「新鮮な体験がしたい」
川田は、CorneliusのライブはLEDと映像の同期などが印象的だと話す。小山田によると、「多少プログラムも入っているけど、ほとんどが人力で合わせている」のだとか。
小山田:映像にクリックがはいってるんですよ。それを聴きながら演奏していて、基本はそこに合わせていればズレないというやり方です。
川田:そこはミュージシャンの高いスキルが必要ですよね?
小山田:まあ、演奏自体は人間が演奏しにくいような楽曲だったりするので、それを4人でパフォーマンスしなきゃいけない。演奏しながら歌ったり、ひとりで複数の楽器をするという意味では大変ですね。
川田は「小山田さんのなかには、音を作るときに映像的なイメージはあるんですか?」と問いかけと、「そこまで具体的なものはないですけど、音を空間に配置するときになんとなく物体としてイメージしながら作っているところはあります」と小山田は答える。
川田:NHK Eテレの番組『デザインあ』のサウンドトラック『デザインあ』とか、アニメ『攻殻機動隊』シリーズの音楽も担当していますよね。Corneliusとしての仕事と、こうした仕事のチャンネルのすみ分けはありますか?
小山田:一番違うのは、お題が最初にあるということです。そこに対してアプローチしていけばいいというのがありますけど、Corneliusの場合はお題から考えないといけない。
川田:ミュージシャンの仕事で一番好きなものは?
小山田:ライブかな。始まるまではすごく嫌なんですけど、ツアーが安定してくると楽しいですね。
川田:小山田さんの原動力はなんでしょうか?
小山田:好奇心ですかね。音楽だけじゃない好奇心です。新鮮な体験や経験がしたいとかですね。
『INNOVATION WORLD』のワンコーナー「SHOWA SHELL SEKIYU ROAD TO INNOVATION」は、各界のイノベーターやクリエイターを迎えて、仕事へのこだわりや挑戦し続けるための原動力について訊く。放送は毎週金曜の20時25分頃から。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月6日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
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■大きく変わったアルバム『POINT』
いち早く音楽の世界にテクノロジーを取り入れてきたCornelius。川田が大きな変化を感じ取ったのは、2001年リリースのアルバム『POINT』だ。
小山田:1990年代なかばからハードディスクレコーディングをはじめて、2000年代頭くらいからほぼ自分のスタジオで作業ができるようになりました。
川田:『POINT』が出たときに、音数や組み合わせなどがガラっと変わった印象があります。
小山田:そのころ、オーディオとMIDIの両方が扱えるようになって「どの位置で鳴っていて鳴っていないか」など、音が視覚化できるようになったんですよ。音の整理がしやすくなったり、そういうことが大きなきっかけです。
川田:当時から僕はプログラマーだったんですけど、音楽は音符とかがプログラム的で、より細かな音響的配置が『POINT』でなされていた印象です。
小山田:この頃から、空間とかをより意識し始めましたね。
『POINT』は小山田にとって「やっと自分のメソッドが見えた作品」。すべての素材を自ら録音したのも、コラージュなどで作った前作から離れたいという思いや、90年代なかば以降のサンプリングミュージックの素材に対する権利関係の難しさ、小山田自身の心境の変化などが背景にあったそうだ。
■原動力は好奇心「新鮮な体験がしたい」
川田は、CorneliusのライブはLEDと映像の同期などが印象的だと話す。小山田によると、「多少プログラムも入っているけど、ほとんどが人力で合わせている」のだとか。
小山田:映像にクリックがはいってるんですよ。それを聴きながら演奏していて、基本はそこに合わせていればズレないというやり方です。
川田:そこはミュージシャンの高いスキルが必要ですよね?
小山田:まあ、演奏自体は人間が演奏しにくいような楽曲だったりするので、それを4人でパフォーマンスしなきゃいけない。演奏しながら歌ったり、ひとりで複数の楽器をするという意味では大変ですね。
川田は「小山田さんのなかには、音を作るときに映像的なイメージはあるんですか?」と問いかけと、「そこまで具体的なものはないですけど、音を空間に配置するときになんとなく物体としてイメージしながら作っているところはあります」と小山田は答える。
川田:NHK Eテレの番組『デザインあ』のサウンドトラック『デザインあ』とか、アニメ『攻殻機動隊』シリーズの音楽も担当していますよね。Corneliusとしての仕事と、こうした仕事のチャンネルのすみ分けはありますか?
小山田:一番違うのは、お題が最初にあるということです。そこに対してアプローチしていけばいいというのがありますけど、Corneliusの場合はお題から考えないといけない。
川田:ミュージシャンの仕事で一番好きなものは?
小山田:ライブかな。始まるまではすごく嫌なんですけど、ツアーが安定してくると楽しいですね。
川田:小山田さんの原動力はなんでしょうか?
小山田:好奇心ですかね。音楽だけじゃない好奇心です。新鮮な体験や経験がしたいとかですね。
『INNOVATION WORLD』のワンコーナー「SHOWA SHELL SEKIYU ROAD TO INNOVATION」は、各界のイノベーターやクリエイターを迎えて、仕事へのこだわりや挑戦し続けるための原動力について訊く。放送は毎週金曜の20時25分頃から。お楽しみに!
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【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/