Cornelius・小山田圭吾が寝るときに使うアプリとは? 有名ミュージシャンも参加

Corneliusの小山田圭吾が、最新アルバムやライブの裏話などを語った。

小山田が登場したのはJ-WAVEで放送中の番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。アーティストがスタジオに生出演し、トークと共にオススメの楽曲をセレクトする。ここでは6月20日(木)のオンエアの内容を紹介する。

トークの再生は2024年6月27日28時ごろまで

アンビエント色の強い曲を集めた最新アルバム

Corneliusは6月26日(水)、アルバム『Ethereal Essence』をリリースする。近年発表してきたアンビエント色が強い作品を中心に再構築した作品だ。番組では、このアルバムから『サウナ好きすぎ、より深く』をオンエア。同楽曲は、テレビ東京系ドラマ『サ道』主題歌をリアレンジしたものとなっている。
Celeina:収録されている楽曲というのは、以前から制作していたものをまとめて1つにしたのでしょうか。

小山田:古いものだとたぶん、10年以上前の曲があります。CD化されていなかった音源で、商業施設のための音楽や映像のために作った音楽といったもの、自分の仕事集のなかからアンビエント色の強い曲を集めてアルバムにしたものになります。

タカノ:それぞれ目的も時代も別の作品ですが、すごくまとまりを感じます。

小山田:一応キーワードにアンビエントみたいなものがあるので、空間的だったり音のテクスチャーを楽しむような曲を集めました。

タカノ:小山田さん的にアンビエントの定義というのは? 空間を感じるというか。

小山田:アンビエントという言葉は70年代にブライアン・イーノという人が提唱したという「聞き流すこともできるような音楽」みたいなね。いろいろあると思いますが、ちょっと空間的だったり、メロディとかリズムというよりも音の感触とかを楽しむような感じ、というのでアルバムを作りました。

タカノ:僕は、アンビエントは「香り」と似ているなと思っていて。

小山田:そうですね。空間をよくするみたいなね。

タカノ:香りって香りだけをかいでもいいし、なにかをしながら香ってくるとかで感じ方が変わります。まさに小山田さんの今回のアルバムもそういう感じだなと思って。1音1音に耳をそばだてても楽しいし、ほかのことをしながら聴いても印象が変わってきます。

映像と演奏のリンク

続いてCorneliusのファンだというタカノがライブに関する質問を投げかけると、小山田は裏話を明かしてくれた。

タカノ:僕は2回ぐらいCorneliusのライブは拝見したことがあって。毎回映像とのシンクロがすごいじゃないですか。

小山田:ライブでは映像を使ってやっています。

タカノ:1音1音が映像とぴったりじゃないですか。あれどうなっているんですか?

小山田:あれは映像にクリックが入っていて、それを聞きながら演奏をしています。

タカノ:映像に合わせて、ということですか?

小山田:そうです。

タカノ:演奏に映像がではなく、映像ありき?

小山田:映像に合わせて演奏するとちゃんと合って見えるという。普通はVJ使う人は多いと思いますが、よりシンクロ度を増したかったのでそのやり方です。

タカノ:1個でも間違えちゃったらあとでガタガタになってしまう心配がありそうです。

小山田:怖いですよ。たまにずれちゃうときとかはあります。

タカノ:小山田さんは緊張したりされますか?

小山田:慣れましたけどね。

タカノ:本当に圧巻なんですよ。タイミングとかもこのタイミングでパーンとスネアが鳴ったりとか、こちらの心のなかでカウントできていないタイミングで、それが映像とシンクロしたりするので驚きです。

小山田:耳のなかでタイミングを指示してくれているので(笑)。

Celeina:その完全なる音と映像のシンクロというのは、何年前ぐらいからライブに取り入れてきたのでしょうか。

小山田:90年代後半ぐらいですね。97年ぐらいからやり始めました。最初はVHSのビデオテープをステージに持っていって、ステージでガチャッとビデオを入れてピッて押すと始まるみたいな。

タカノ:ボタンを押す映像担当の人は緊張しそうです。

小山田:いや、それを自分でやっていました。

タカノ:そうだったんですか!?

Celeina:それもパフォーマンスの一部という意味で?

小山田:そうです。持って行ってガチャッと入れてピッとやって始まります。ビデオの音声トラックはステレオで2つあるじゃないですか。片方にクリックの音が入っていて、もう片方にちょっとしたオケが入っていて、それとシンクロしてやるみたいなことをやっていました。だから25、6年前です。

タカノが質問攻め

小山田は、5月には中国三大都市の広州、上海、北京を回るツアーをおこなった。自身の中国ツアーは初だという。この話題になった際には、タカノが小山田を質問攻めにする一幕もあった。

Celeina:ツアーはいかがでしたか?

小山田:お客さんがすごく若くて熱いなと思って。勢いみたいなものを感じます。

タカノ:オフの時間はありましたか?

小山田:少しだけありました。上海に友だちが住んでいるので友だちの家に行ったりしました。

タカノ:食べ物はどうでしたか?

小山田:おいしいですね。

タカノ:小山田さんは食べ物なにが好きなんですか?

小山田:カレーとかラーメンとか小学生っぽい食べ物が好きです。

Celeina:ちなみに今朝はなにを召し上がりましたか?

小山田:ねばねば丼。納豆とオクラと山芋をご飯に乗っけて食べるやつです。

タカノ:健康によさそうです。

Celeina:タカノさんも明日から朝ごはんはねばねば丼ですね。

タカノ:毎日食べます。カレーとラーメンとねばねば丼で。

小山田:(笑)。

夕方に聴きたい1曲

小山田は「夕方のこの時間にリスナーと聴きたい1曲」として、The Durutti Columnの『Sketch for Dawn (1)』をセレクト。この曲を選んだ理由を語った。



Celeina:選曲理由を訊かせてください。

小山田:『Sketch for Dawn (1)』というタイトルの曲ですが、夕暮れどきの風景を描写したみたいな、そのままのタイトルだったのでいいかなと。

タカノ:この時間にピッタリです。(曲を聴きながら)夕方!

小山田:今日は夕焼けっぽくないけど。

Celeina:少し曇ってしまっています。

タカノ:でも心のなかでは見えています。ありがとうございます、この時間帯にぴったりです。

すすめの睡眠導入アプリ

番組ではこの日小山田を迎えるということで「マイ・フェイバリット・サウンド」をテーマにリスナーから好きな自然音、好きな生活音から「この曲のこの音が好き」まで好きな音を募集。小山田にも同様の質問を投げかけた。

Celeina:小山田さんのマイ・フェイバリット・サウンドも教えていただけないですか?

小山田:アプリなんですが、寝るときに最近聞いています。寝るためのアプリみたいなのがあって。

タカノ:スマホをいま出しています。

小山田:(スマートフォンの音楽を流しながら)これを聴きながら寝ています。これは何時間かずっと変化していきます。ちょっと体の調子が悪くなって夜に寝られなかったときがあって、これが一番効いたんです。自分でカスタマイズできて「オーシャンウェイブ多め」とか「ホワイトノイズ多め」とか、メロディあり、なしみたいな。

タカノ:これはなんというアプリですか?

小山田:「Endel(エンデル)」というアプリです。こうするとメロディがなくなります。

タカノ:本当だ、波の音みたいな。

小山田:延々に変化していって気がつくと寝ています。意外と機能的にちゃんと使えるものでした。

Celeina:タカノ氏が早速アプリをダウンロードしました(笑)。

小山田:有名なミュージシャンが音を作ったりしています。ジェイムス・ブレイクとか、そういう人が作ったりしていて。グラフィックもかっこよくておすすめです。波の音は気持ちいいです。よく眠れる感じ、倍音成分が多めで。赤ちゃんのお腹のなかにいるときずっとノイズが聴こえていると言うじゃないですか。羊水の音みたいな。

タカノ:ザーッという。

小山田:赤ちゃんにノイズ聴かせるとよく寝るという。

タカノ:なるほど。我々も全員、元赤ちゃんですから。

Corneliusの最新情報は、公式Xまで。
radikoで聴く
2024年6月27日28時59分まで

PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

番組情報
GRAND MARQUEE
月・火・水・木曜
16:00-18:50

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