SKY-HIと韓国のラッパー・Reddyが対談! 競争が激しい韓国ヒップホップシーンで生き残る術とは?

J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「IMASIA」。ラッパーのSKY-HIが、ラップミュージックを通じてアジアについてトークを展開する。9月15日(日)のオンエアでは、韓国のラッパー・ReddyとSKY-HIの対談の様子をお届けした。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年9月22日28時59分まで)


■国籍や人種は関係なくみんなが友だちになれる

Reddyは韓国のレーベル「Hi-Lite Records」に所属しており、SKY-HIとは互いの作品に参加する仲だ。SKY-HIのビートにReddyがリリックをつけた『I Think, I Sing, I Say』では、国籍や人種を超えた関係性について歌っている。この曲でのSKY-HIとのコラボを振り返った。

Reddy:日本で人気があって知名度もある方が韓国にいる僕に声を掛けてくれて、「なぜ僕なんだろう?」というのはありました。びっくりしましたけど、感謝しています。それから「どういう曲にしたいのか」という話し合いのなかで、「こういうメッセージを込めたい」と聞いたときに、すごくいいと思ったんです。僕もこの内容に関しては語ったことがなかったので、このビートでこういう話ができるのであればすごく面白いものができあがると思って、頑張ってリリックを書きました。
SKY-HI:「LAにある日本食のレストランは韓国人が経営していることが多い」みたいな話は面白かったね。
Reddy:この曲は「国籍とか人種とか関係なく、みんなが友だちになれる」というのがポイントだと思ったんです。この曲を書くときに、僕の人生で友だちになれる人、友だちになった人を振り返り、「国籍や人種を気にしたことないよな」と気付きました。そこに着目して、リリックを書いていこうと思いました。僕はキリスト教ですが、日本の友だちが仏教のタトゥーをしていても、それを一度も気にしたことはありませんでした。だから、こういう関係性を書きたいと思いました。この曲を通じて一緒に作業したSKY-HIとも友だちになれたし、MVを撮ったりした時間すべてが楽しかったです。


■自分のやりたいことを貫き通すアーティストに

SKY-HIが韓国のヒップホップのビジネス面について訊くと、Reddyは、シーンの盛り上がりに伴う競争の激化とそのなかで生き残るための術を語った。

Reddy:ヒップホップがすごく人気になって、「ラッパーをやりたい」という夢を持つ若者は多いです。そういう面では機会が増えたのかなと思われがちですが、基本的には機会は少なくなったと思います。リスナーの数はそれほど変わっていないけど、その音楽を語る人は多くなったということなので。そのなかで、いかに自分の色を持って自分の歌を浸透させるのかが勝負どころになってきました。だから、プレイヤーとしては競争が激しくなったと思っています。長く活動して僕が思うのは、自分の色を持って、自分のやりたい道を貫き通すアーティストは生き残る。流行りを追わずに自分の音楽を語っているほうが残ると思っています。僕はいつもそうありたいと心掛けているし、そういう音楽を目指しています。

Reddyは、2020年始めにアルバムを、それに先駆けて11月にはシングルのリリースを控えている。また、11月に発売されるJUN(from U-KISS)の楽曲にも参加している。この作品では日本語でラップを披露しているので、ぜひチェックしてみてほしい。

J-WAVE『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「IMASIA」では、ラッパーのSKY-HIがラップミュージックを通じてアジアについてトークを展開する。放送は毎週日曜の10時40分から。

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【番組情報】
番組名:『ACROSS THE SKY』
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/

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