J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組『J-WAVE SELECTION』。6月2日(日)のオンエアは「FESTIVAL JOURNEY」と題して、藤田琢己がナビゲート。今年4月に開催された世界最大規模の音楽フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival」(通称:コーチェラ・フェス)を特集しました。
■コーチェラ・フェスの魅力とその影響力
日本最大の音楽フェス情報サイト「Festival Life」編集長の津田昌太朗さんをゲストに迎え、今年のコーチェラ・フェスを藤田とともに振り返りました。
コーチェラ・フェスは1990年代後半にスタート。当初は「インディーロックの祭典」といわれ、インディーロックの若手から中堅あたりのアーティストが出演する音楽フェスでした。しかし、ここ数年はポップスやブラックミュージックをフィーチャーし、ヘッドライナーにロックアーティストがいない年も。毎年大きな話題となり、今では世界でもっとも人気のフェスのひとつに成長しました。コーチェラでは、「これぞアメリカのエンターテイメント!」というステージが楽しめます。
会場は米カリフォルニア州のパームスプリングス。もともとはお金持ちが避暑地として訪れる、日本でいう軽井沢のような場所です。ロサンゼルスから渋滞を加味して、車で4~5時間ほどで到着します。
他のフェスと違う特徴のひとつが、ほぼ同じラインナップで2週(金・土・日)に渡って行われるところ。1週目と2週目は、別々のサプライズ・アーティストが登場することもあるため、2週とも参加する人もたくさんいます。
藤田:インディーロック色の強かったものから、今やポップスの代表アーティストたちが名を連ねるということもあって、ある意味比較的早いタイミングで今年の音楽シーンのトレンドや、評価の高いアーティストを見てとれるところも特徴的かなと思いました。
津田:そうですね。音楽業界的には、コーチェラでどんなライブをしたかで次のツアーのステージの大きさが変わったりします。たとえば今年だと、ビリー・アイリッシュのステージが(英フェス)グラストンベリーで大きくなったり、秋フェスのヘッドライナークラスにいきなり抜擢されるほど影響力があります。
津田さんは「コーチェラ・フェスのステージでどんなライブをするかは、アーティストにとってはプロモーションの場であり、自分をどう見せるか、いちばん試金石になる場所」と、コーチェラ・フェスの影響力の大きさを解説します。さらにアメリカでは、コーチェラはグラミー賞、スーパーボウルのハーフタイムショーと並ぶ国民的エンターテイメント行事のひとつになっており、アーティストたちはこのタイミングに合わせて新曲やアルバムを発表することもあるそうです。
■今年のコーチェラは?
そんなコーチェラ・フェス、今年の様子を振り返ります。
津田:お客さんの話でいうと、やっぱりここ3年くらいでいい意味で普通のお客さんも来ていました。
藤田:いわゆる音楽マニアではなくて?
津田:そうです。毎年いろんな会場をウォッチして、どこが混んでるかなどを見ています。アーティストのグッズやコーチェラのグッズが売ってる物販ってあるじゃないですか。海外のフェスは基本、物販は並ばないんです。
日本のフェスではフェスグッズの物販に数十分以上並ぶことも珍しくありませんが、海外では並んでも3分ほど。しかし、今年のコーチェラ・フェスの物販は列が形成され、藤田も1時間以上並んだと振り返ります。これは「コーチェラ・フェスが音楽マニアだけでなく、普通の人も足を運ぶ観光スポットになったため」だと津田さんは分析しました。
■命の危険を感じるほど人が殺到したアーティスト
そして、気になるアーティストのステージや今年のトレンドについての話に。今年はPerfumeが出演し、多くの観客が集まりました。津田さんは5列目辺りで見たそうですが、後ろを振り返ると、もう出られないほど観客がパンパンだったと話します。
続いて、津田さんが今年観たステージで、一歩も動けなくなったという2組のアーティストについて。ひとりはヘッドライナーだったチャイルディッシュ・ガンビーノ。最後の曲までずっと圧巻のエンターテイメントを見せつけられたと振り返ります。
津田:音楽ライブだけで本当に感動したのは、ビリー・アイリッシュ。
藤田:やっぱりね。
津田:もちろん観られてますよね?
藤田:観ました。
津田:ちょっと命の危険を感じるような人の集まりで。
藤田:日本だったら入場規制って必ずやるじゃないですか。向こうはその概念というか、そういうことをしなくても広大な敷地だから入場規制はあまり起きないんですけど、「あれ? これ抜け出せないかも」って。注目してたんで早めに行ったら、「ここが最後尾? いや真ん中? いやけっこう後ろ!」みたいな(笑)。
津田さんも、ビリー・アイリッシュが世界的に人気であることはもちろん知っていましたが、実際に観客の反応を見ると、それはもはやカルト的だったと明かします。特に10代の女子から支持を受けていて、ビリー・アイリッシュが登場するとすごい叫び声が上がったそう。
藤田:あれ何万人いましたかね?
津田:コーチェラに来ている人の、ホントに嘘を言わずに3分の2ぐらいはいたんじゃないかって(笑)。
藤田:ほぼメインステージでいいぐらいの動員を……。
津田:ある意味、メインステージみたいな感じでしたね。
彼女の人気の凄まじさをコーチェラ・フェスで体感した津田さんと藤田でした。
今年コーチェラに参加した藤田琢己が、会場の雰囲気やイベントの模様をさらに詳しく振り返る特集レポートを6月4日(火)から4回にわけて掲載します! 音楽ファン必見のレポート、ぜひチェックしてください!
特集その1:「コーチェラ」会場の様子を、藤田琢己がレポート! 広大な敷地でマイペースに楽しむ世界最大級のフェス
藤田琢己と津田昌太朗さん
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『J-WAVE SELECTION』
放送日時:毎週日曜 22時-22時54分
https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/
■コーチェラ・フェスの魅力とその影響力
日本最大の音楽フェス情報サイト「Festival Life」編集長の津田昌太朗さんをゲストに迎え、今年のコーチェラ・フェスを藤田とともに振り返りました。
コーチェラ・フェスは1990年代後半にスタート。当初は「インディーロックの祭典」といわれ、インディーロックの若手から中堅あたりのアーティストが出演する音楽フェスでした。しかし、ここ数年はポップスやブラックミュージックをフィーチャーし、ヘッドライナーにロックアーティストがいない年も。毎年大きな話題となり、今では世界でもっとも人気のフェスのひとつに成長しました。コーチェラでは、「これぞアメリカのエンターテイメント!」というステージが楽しめます。
会場は米カリフォルニア州のパームスプリングス。もともとはお金持ちが避暑地として訪れる、日本でいう軽井沢のような場所です。ロサンゼルスから渋滞を加味して、車で4~5時間ほどで到着します。
他のフェスと違う特徴のひとつが、ほぼ同じラインナップで2週(金・土・日)に渡って行われるところ。1週目と2週目は、別々のサプライズ・アーティストが登場することもあるため、2週とも参加する人もたくさんいます。
藤田:インディーロック色の強かったものから、今やポップスの代表アーティストたちが名を連ねるということもあって、ある意味比較的早いタイミングで今年の音楽シーンのトレンドや、評価の高いアーティストを見てとれるところも特徴的かなと思いました。
津田:そうですね。音楽業界的には、コーチェラでどんなライブをしたかで次のツアーのステージの大きさが変わったりします。たとえば今年だと、ビリー・アイリッシュのステージが(英フェス)グラストンベリーで大きくなったり、秋フェスのヘッドライナークラスにいきなり抜擢されるほど影響力があります。
津田さんは「コーチェラ・フェスのステージでどんなライブをするかは、アーティストにとってはプロモーションの場であり、自分をどう見せるか、いちばん試金石になる場所」と、コーチェラ・フェスの影響力の大きさを解説します。さらにアメリカでは、コーチェラはグラミー賞、スーパーボウルのハーフタイムショーと並ぶ国民的エンターテイメント行事のひとつになっており、アーティストたちはこのタイミングに合わせて新曲やアルバムを発表することもあるそうです。
■今年のコーチェラは?
そんなコーチェラ・フェス、今年の様子を振り返ります。
津田:お客さんの話でいうと、やっぱりここ3年くらいでいい意味で普通のお客さんも来ていました。
藤田:いわゆる音楽マニアではなくて?
津田:そうです。毎年いろんな会場をウォッチして、どこが混んでるかなどを見ています。アーティストのグッズやコーチェラのグッズが売ってる物販ってあるじゃないですか。海外のフェスは基本、物販は並ばないんです。
日本のフェスではフェスグッズの物販に数十分以上並ぶことも珍しくありませんが、海外では並んでも3分ほど。しかし、今年のコーチェラ・フェスの物販は列が形成され、藤田も1時間以上並んだと振り返ります。これは「コーチェラ・フェスが音楽マニアだけでなく、普通の人も足を運ぶ観光スポットになったため」だと津田さんは分析しました。
■命の危険を感じるほど人が殺到したアーティスト
そして、気になるアーティストのステージや今年のトレンドについての話に。今年はPerfumeが出演し、多くの観客が集まりました。津田さんは5列目辺りで見たそうですが、後ろを振り返ると、もう出られないほど観客がパンパンだったと話します。
続いて、津田さんが今年観たステージで、一歩も動けなくなったという2組のアーティストについて。ひとりはヘッドライナーだったチャイルディッシュ・ガンビーノ。最後の曲までずっと圧巻のエンターテイメントを見せつけられたと振り返ります。
津田:音楽ライブだけで本当に感動したのは、ビリー・アイリッシュ。
藤田:やっぱりね。
津田:もちろん観られてますよね?
藤田:観ました。
津田:ちょっと命の危険を感じるような人の集まりで。
藤田:日本だったら入場規制って必ずやるじゃないですか。向こうはその概念というか、そういうことをしなくても広大な敷地だから入場規制はあまり起きないんですけど、「あれ? これ抜け出せないかも」って。注目してたんで早めに行ったら、「ここが最後尾? いや真ん中? いやけっこう後ろ!」みたいな(笑)。
津田さんも、ビリー・アイリッシュが世界的に人気であることはもちろん知っていましたが、実際に観客の反応を見ると、それはもはやカルト的だったと明かします。特に10代の女子から支持を受けていて、ビリー・アイリッシュが登場するとすごい叫び声が上がったそう。
藤田:あれ何万人いましたかね?
津田:コーチェラに来ている人の、ホントに嘘を言わずに3分の2ぐらいはいたんじゃないかって(笑)。
藤田:ほぼメインステージでいいぐらいの動員を……。
津田:ある意味、メインステージみたいな感じでしたね。
彼女の人気の凄まじさをコーチェラ・フェスで体感した津田さんと藤田でした。
今年コーチェラに参加した藤田琢己が、会場の雰囲気やイベントの模様をさらに詳しく振り返る特集レポートを6月4日(火)から4回にわけて掲載します! 音楽ファン必見のレポート、ぜひチェックしてください!
特集その1:「コーチェラ」会場の様子を、藤田琢己がレポート! 広大な敷地でマイペースに楽しむ世界最大級のフェス
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【番組情報】
番組名:『J-WAVE SELECTION』
放送日時:毎週日曜 22時-22時54分
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