Oasis、兄弟仲が悪すぎて…「タンバリンで殴る」ほどキレた理由

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、全世界でトータルセールス7700万枚以上を誇り、90年代のブリットポップ・ブームを牽引したイギリスを代表するバンド、Oasisを特集します。

“世界一仲の悪い兄弟バンド”としても有名なOasisはいったいどんなバンドだったのか。特集初日となる5月13日(月)のオンエアでは、デビューから解散までの歴史を紹介しました。


■デビューアルバムで一躍、労働階級のヒーローに!

Oasisは、イギリス・マンチェスター出身のロックバンド。中心メンバーは、兄ノエルと弟リアムのギャラガー兄弟です。ギャラガー兄弟は労働階級の家に生まれ、たびたび警察のお世話になっていた、地元でも有名な不良兄弟でした。そんなふたりがバンドを始めたのは1991年。ノエルが24歳、リアムは19歳のときでした。

ボーカルを担当したのは弟リアム。兄ノエルはギターとソングライティングを担当。1994年にアルバム『Definitely Maybe』でデビューします。このアルバムは史上最速で全英チャート1位となり、一躍、労働階級のヒーローに。翌1995年にリリースした2ndアルバム『 (What's the Story) Morning Glory?』は全世界で2500万枚以上を売り上げ、Oasisを世界的バンドへと押し上げました。

1994年4月、ニルヴァーナのフロントマン、カート・コバーンが自殺し、グランジ・ブームが終焉。その次に世界的ブームを巻き起こしたのが、OasisとBlurに代表されるブリットポップ勢でした。


■誰にも止められない兄弟喧嘩は最悪の結末に…

Oasisは、その後も出すアルバムはすべて大ヒット。デビュー作から7作目まで、すべてが全英チャート1位を獲得しますが、その一方で中心人物のギャラガー兄弟はプラベートでは一切行動を共にしないという仲の悪さでした。

弟リアムがライブ中にドラッグを使用し、兄ノエルが激怒。大喧嘩に発展します。リアムがタンバリンでノエルを殴ったことが原因で、ノエルは一時バンドを脱退。すぐに復帰するも、その後もツアーをする度に喧嘩が勃発。ステージ上での言い争いや殴り合いはもはや見慣れた光景に。

喧嘩のパターンの多くは、ライブを突如キャンセルしたり、ライブの途中で帰ってしまうリアムにノエルがブチギレるというもの。お約束ごとのように毎年、この兄弟喧嘩はニュースになっていました。

しかし2009年8月。リアムはフランスで行われた音楽フェスへの出演を直前でキャンセル。これについにノエルの堪忍袋の緒が切れてしまいます。リアムとはこれ以上仕事を続けることはできない、とノエルはバンドから完全に脱退し、ソロ活動の道へ進みます。

そして、リアムは残されたメンバーと共にビーディ・アイを結成したことで、Oasisは事実上、解散となりました。解散した現在でも、ノエルとリアムはちょくちょく喧嘩をしているそうで、期待されている再結成の話は今のところなさそうです。

5月15日(水)から、兄ノエル・ギャラガーのソロプロジェクト、Noel Gallagher's High Flying Birdsのジャパンツアーがスタートします。東京は15日、幕張メッセで公演が行われます。チケットはまだ当日分が手に入るということなので、この機会にぜひライブを体験してみてください。

次回14日(火)のオンエアでは、ノエル・ギャラガー個人にスポットを当てて紹介します。ぜひ続けてチェックしてください!

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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