なりたい自分になる方法は? 為末大が学生に語る【KYOCERA TECHNOLOGY COLLEGE】

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。「KYOCERA TECHNOLOGY COLLEGE」のコーナーでは、各ジャンルの第一線で活躍するイノベーターたちを講師に招き、学生向けの講義を実施しています。第二回目は、元プロ陸上選手でスポーツコメンテーターの為末大さんが講師を務めました。

同イベントに、早稲田大学文化構想学部4年・藤岡小雪さんが潜入! ここでは、当日の講義の内容と、大学生が抱いた感想をお届けします。

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現役時代には、400Mハードルで世界陸上2大会連続銅メダルを獲得するなど、輝かしい成績を残してきた為末さん。その一方で、一線を退いた後もコラムを執筆したり、株式会社Deportare Partnersの代表を務めるなど、多方面で活躍しています。


■コンマ何秒のパラレルワールド!

「現役時代、メンタルをどう作っていたか」と質問を受けた為末さん。「緊張は、期待と共感から生まれる」という考えを説明し、「自分への期待値を下げる」「相手の気持ちを気にし過ぎない」ようにすることで、緊張は緩和されると回答。今回の講義には就活生が多く参加していたということもあり、特にこのアドバイスは参考になったと感じた人が多かったようです。


■SPORTS×ART×TECHNOLOGY

為末さんは、スポーツとアート、テクノロジーから新しい東京のライフスタイルを提案する「新豊洲Brilliaランニングスタジアム」の館長も務めています。スポーツの未来についての質問では、「見るスポーツ」と「するスポーツ」の二極化が進むという展望を明かしました。前者は宗教化、エンタメ化が加速し、ファン間の交流による孤独感の軽減が存在目的になる一方、後者は少人数、省スペース、短時間化が顕著になるとのこと。どちらのスポーツでも、これからはテクノロジーがますます効果を発揮することになりそうです。


■日本そして世界の陸上の未来

東京五輪を来年に控える中、今後の陸上界がどうなっていくのかについても、お話を伺うことができました。陸上競技は、他のスポーツに比べて勝ち負けが分かりにくい競技であり、個人によって目標の順位や記録はそれぞれです。そのため、ギャンブルの対象になることはないだろうとお話してくださいました。これから記録がどのように伸びていくのか、注目度がどのように高まっていくのか。筆者も一陸上ファンとして注視していきたいと思います。



■自分がこうなりたいと思う人がいる集団を選べ

なりたい自分になる方法について、為末さんはウェブで展開するコラムにて、“自分がこうなりたいと思う人がいる集団を選べ”と述べています。短期間に多くの優秀な人材を輩出した松下村塾を例に出し、「人は身近な人に最も影響を受ける。身近な人が功績を残すことで、自分もやれるんじゃないかという一体感が生まれる」と話しました。


■理想の自分を探すには…

他にも「6割は理想の自分になれている」と話す為末さん。自分を理解するためには、何が好きで何が嫌いなのか、その理由を深掘りしていくことが重要であると語りました。明確な理想を思い描くために、筆者も自己分析に力を入れていきたいと改めて思いました。

今回の講義を通して、為末さんは「走る哲学者」の異名通り、普段から物事を深く突き詰めて考えているということを、この身で実感することができました。為末さんからの言葉を胸に、これからも充実した生活を送ることができるよう頑張っていきたいと思います。

この日の授業の模様は、J-WAVEの YouTubeチャンネルでも公開中。ぜひチェックしてみてください!


【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

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