J-WAVEで放送中の番組『RADIO SWITCH』。この番組は【Listen to the Magazine, Reading the Radio 雑誌を聴く、ラジオを読む。】をコンセプトに、カルチャーマガジン『SWITCH』、旅の雑誌『Coyote』、新しい文芸誌『MONKEY』の3つの雑誌とゆるやかに連動しながらお送りしています。
3月30日(土)のオンエアでは、『SWITCH』編集部による女優・宮﨑あおいさんへのインタビューの模様をお届け。宮﨑さんが世界各国の料理を学ぶという『SWITCH』の連載「世界をいただきます」を書籍化した『世界をいただきます ヨーロッパ・中東・アフリカ編』が、2月に発売されました。連載を通じて出会った料理について伺いました。
■ニョッキ作りの楽しさ
池尻大橋にある『Don Giovanni (ドン・ジョバンニ)』では、シェフのジョバンニさんに、トマトソースのニョッキを教えてもらいました。ニョッキ作りはどんな楽しさがあったのでしょうか。
宮﨑:最初にお店に行ったとき、ジョバンニさんがコックコートを二着持っていて、「ボタンはどっちが良いかな?」みたいな会話から始まって、すごくおしゃれで素敵なシェフでした。料理を教えていただいている最中もとっても明るくて、楽しかったです。
『SWITCH』:ニョッキは、宮崎さんからリクエストをいただいた料理でした。もともとお好きだったんですか?
宮﨑:はい。もともと好きで、一度作ったことがあったんですが、あまりうまく出来なかったので、プロの方に教えていただきたいと思いました。かぼちゃのニョッキを作って溶けてしまったことを話したら、「じゃがいもを混ぜるとよかったかもね」みたいなアドバイスをいただきました。
『SWITCH』:お店でのニョッキ作りはいかがでしたか?
宮﨑:フォークで押しながらクルンクルンとニョッキに跡を付けていくんですけど、それがあることで、スープがよく絡んでおいしく食べられるんです。その作業が好きだったので、永遠にフォークでニョッキを作りたいくらい、すごく楽しかったですね。
『SWITCH』:そういう細かい作業が好きなところもあるんですね。
宮﨑:好きです。
■ボルシチ料理で思い出した、母の包容力
続いては、錦糸町にあるロシア料理のレストラン『スカズカ』で女性シェフにボルシチを教えてもらったときのこと。宮﨑さんにとっては忘れられないお店だそうです。
宮﨑:自分のお母さんと一緒に料理を作っているような感覚で、私の母とタイプが違うんですけど、包容力という部分では似ているところがあり、「こんなふうに楽しく毎日料理を作れたら幸せだなぁ」と思いました。たくさん笑いながら料理した記憶があります。
『SWITCH』:すごい明るくて優しい方でしたよね。
宮﨑:ロシアに行ったときに一度ボルシチを食べたことがあったので、それを自分で作れたのは楽しかったです。
『SWITCH』:ボルシチは少し酸味があるのが特徴ですよね。宮﨑さんは「酸っぱい料理が好き」と仰っている印象があります。
宮﨑:酸っぱい料理は好きです。酸辣湯やサワークリームの酸味がある感じが好きなんだと思います。
最近は、自宅でベラルーシの料理のドラニキを作ったそうですが、ある工程を忘れたことに気づきました。
宮﨑:じゃがいもを擦りおろして、サワークリームを少し生地の中に入れる料理なんですが、にんにくを指で表面に塗ることを忘れてしまい、ぼんやりした味になってしまいました。本を読み返したら、にんにくを忘れていたことに気づいて反省しました。
『SWITCH』:生の擦りおろしたにんにくを焼いたあとに塗るのは日本ではなかなかないですよね。それが味のポイントになるんですね。
宮﨑:失敗してみて、にんにくの大事さを感じました。
ドラニキは、六本木一丁目にある『ミンスクの台所』で教えてもらいましたが、今回の本には、宮﨑さんがじゃがいも好きということで、じゃがいもを使った料理が多く紹介されているそうです。
■スイーツは焼き上がるまでも幸せな時間
デザートは、中目黒の『パティスリー カカオエット・パリ』でスフレを教わりました。
宮﨑:ここのお店は、たまにケーキを買いに行っていたので、教えてもらえるのもすごく嬉しかったです。なかなかデザートはハードルが高くて、ちょっとでも分量を間違えてしまったら上手く出来ないと思うと挑戦できていなかったところだったので、教えていただけたのはすごく楽しかったです。焼きあがる時間を待っているワクワク感も幸せな時間でした。
『SWITCH』:分量や温度管理が普通の料理とは違うなと感じたのですが、どうでしたか?
宮﨑:シェフが「スフレが膨らむかは、自分でも心配になる」と言っていて、実際ちゃんと膨らんだので大丈夫だったんですけど、「メレンゲを混ぜすぎてはいけない」とか、ひとりだと難しくて失敗しそうだと思うこともありました。
他には、ティラミスを教わったこともありました。ティラミスは意外とシンプルな工程で作れますが、メレンゲを作るときによくかき混ぜる必要があり、「料理は体力勝負」と気づかされた、と話しました。
『世界をいただきます ヨーロッパ・中東・アフリカ編』は現在発売中です。この機会に、世界の料理を味わってみてはいかがでしょうか。
【番組情報】
番組名:『RADIO SWITCH』
放送日時:土曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radioswitch/about.html
3月30日(土)のオンエアでは、『SWITCH』編集部による女優・宮﨑あおいさんへのインタビューの模様をお届け。宮﨑さんが世界各国の料理を学ぶという『SWITCH』の連載「世界をいただきます」を書籍化した『世界をいただきます ヨーロッパ・中東・アフリカ編』が、2月に発売されました。連載を通じて出会った料理について伺いました。
■ニョッキ作りの楽しさ
池尻大橋にある『Don Giovanni (ドン・ジョバンニ)』では、シェフのジョバンニさんに、トマトソースのニョッキを教えてもらいました。ニョッキ作りはどんな楽しさがあったのでしょうか。
宮﨑:最初にお店に行ったとき、ジョバンニさんがコックコートを二着持っていて、「ボタンはどっちが良いかな?」みたいな会話から始まって、すごくおしゃれで素敵なシェフでした。料理を教えていただいている最中もとっても明るくて、楽しかったです。
『SWITCH』:ニョッキは、宮崎さんからリクエストをいただいた料理でした。もともとお好きだったんですか?
宮﨑:はい。もともと好きで、一度作ったことがあったんですが、あまりうまく出来なかったので、プロの方に教えていただきたいと思いました。かぼちゃのニョッキを作って溶けてしまったことを話したら、「じゃがいもを混ぜるとよかったかもね」みたいなアドバイスをいただきました。
『SWITCH』:お店でのニョッキ作りはいかがでしたか?
宮﨑:フォークで押しながらクルンクルンとニョッキに跡を付けていくんですけど、それがあることで、スープがよく絡んでおいしく食べられるんです。その作業が好きだったので、永遠にフォークでニョッキを作りたいくらい、すごく楽しかったですね。
『SWITCH』:そういう細かい作業が好きなところもあるんですね。
宮﨑:好きです。
■ボルシチ料理で思い出した、母の包容力
続いては、錦糸町にあるロシア料理のレストラン『スカズカ』で女性シェフにボルシチを教えてもらったときのこと。宮﨑さんにとっては忘れられないお店だそうです。
宮﨑:自分のお母さんと一緒に料理を作っているような感覚で、私の母とタイプが違うんですけど、包容力という部分では似ているところがあり、「こんなふうに楽しく毎日料理を作れたら幸せだなぁ」と思いました。たくさん笑いながら料理した記憶があります。
『SWITCH』:すごい明るくて優しい方でしたよね。
宮﨑:ロシアに行ったときに一度ボルシチを食べたことがあったので、それを自分で作れたのは楽しかったです。
『SWITCH』:ボルシチは少し酸味があるのが特徴ですよね。宮﨑さんは「酸っぱい料理が好き」と仰っている印象があります。
宮﨑:酸っぱい料理は好きです。酸辣湯やサワークリームの酸味がある感じが好きなんだと思います。
最近は、自宅でベラルーシの料理のドラニキを作ったそうですが、ある工程を忘れたことに気づきました。
宮﨑:じゃがいもを擦りおろして、サワークリームを少し生地の中に入れる料理なんですが、にんにくを指で表面に塗ることを忘れてしまい、ぼんやりした味になってしまいました。本を読み返したら、にんにくを忘れていたことに気づいて反省しました。
『SWITCH』:生の擦りおろしたにんにくを焼いたあとに塗るのは日本ではなかなかないですよね。それが味のポイントになるんですね。
宮﨑:失敗してみて、にんにくの大事さを感じました。
ドラニキは、六本木一丁目にある『ミンスクの台所』で教えてもらいましたが、今回の本には、宮﨑さんがじゃがいも好きということで、じゃがいもを使った料理が多く紹介されているそうです。
■スイーツは焼き上がるまでも幸せな時間
デザートは、中目黒の『パティスリー カカオエット・パリ』でスフレを教わりました。
宮﨑:ここのお店は、たまにケーキを買いに行っていたので、教えてもらえるのもすごく嬉しかったです。なかなかデザートはハードルが高くて、ちょっとでも分量を間違えてしまったら上手く出来ないと思うと挑戦できていなかったところだったので、教えていただけたのはすごく楽しかったです。焼きあがる時間を待っているワクワク感も幸せな時間でした。
『SWITCH』:分量や温度管理が普通の料理とは違うなと感じたのですが、どうでしたか?
宮﨑:シェフが「スフレが膨らむかは、自分でも心配になる」と言っていて、実際ちゃんと膨らんだので大丈夫だったんですけど、「メレンゲを混ぜすぎてはいけない」とか、ひとりだと難しくて失敗しそうだと思うこともありました。
他には、ティラミスを教わったこともありました。ティラミスは意外とシンプルな工程で作れますが、メレンゲを作るときによくかき混ぜる必要があり、「料理は体力勝負」と気づかされた、と話しました。
『世界をいただきます ヨーロッパ・中東・アフリカ編』は現在発売中です。この機会に、世界の料理を味わってみてはいかがでしょうか。
【番組情報】
番組名:『RADIO SWITCH』
放送日時:土曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radioswitch/about.html