J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。3月28日(木)のオンエアでは、いきものがかりの水野良樹とのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は現在、TOC五反田メッセで企画展が行われているザ・ローリング・ストーンズを特集しました。
バンド結成からメジャーデビューとその快進撃、そして事件にまで発展したライブや、初代バンドリーダーだったブライアン・ジョーンズの死があった60年代、自主レーベルを設立後、歴史的名盤を量産した70年代、そして、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの険悪な仲によるバンド停滞期から雪解けをした80年代を振り返りました。最終日はその続き、1990年代から現在までの軌跡を辿りました。
1回目:伝説のロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズを襲った「オルタモントの悲劇」とは?【特集】
2回目:ザ・ローリング・ストーンズ、来日公演でチケット完売するも入国拒否に【特集】
3回目:ザ・ローリング・ストーンズの80年代を振り返る 「いいバンドは危ういバランス感覚の上に成り立っている」【特集】
■グラミー賞・ベストロックアルバムを獲得
長年ストップしていた世界ツアーを再開したストーンズは、1990年2月に待望の来日公演を実現。東京ドーム10回連続公演を成功させ、社会現象にもなりました。この復活ライブの模様は、ライブアルバム『Flashpoint』としてリリースされました。
好スタートを切ったストーンズですが、1993年に長年のメンバーとして活躍したベーシストのビル・ワイマンの脱退というショッキングな出来事もありました。その後、ミック、キース、ロン・ウッド、チャーリー・ワッツの4人の正式メンバーに加え、サポートベースにとしてダリル・ジョーンズを迎え活動を続行します。
1994年、バンドは5年ぶりとなるアルバム『Voodoo Lounge』を制作。小さい頃からストーンズのファンだった名プロデューサーのドン・ウォズがプロデュースを担当しました。この作品は60年代後半のサイケポップや70年代前半のストーンズらしさを彷彿とさせる、バンドのキャリアを生かした作品となり、「グラミー賞」でベストロックアルバムを獲得しました。
■マーティン・スコセッシ監督が手掛けた映画
1990年から2000年代は、ストーンズにとって活動の幅を広げる時期でした。南アフリカ、チェコ、ハンガリー、インド、中国など、さまざまな都市でライブを開催。2006年にはアメリカンフットボールの祭典「第40回スーパーボール」のハーフタイムショーへの出演や、ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナ海岸で世界最大級のフリーコンサートを実現しました。このコンサートには150万人が集まったそうです。
リリースは、全盛期のようなペースではなくなりましたが、2005年には8年ぶりのアルバム『A Bigger Bang』をリリース。さらに、2008年にはマーティン・スコセッシ監督が手掛けた映画『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』が公開。ニューヨーク「ビーコン・シアター」でおこなわれたライブを撮ったドキュメンタリーです。ライブの舞台裏まで映しだし、当時40年以上のキャリアを誇るストーンズの姿が、リアルに垣間見られる映画となり、ヒットを記録しました。
藤田:映画監督がストーンズを撮ったから、カメラワークとかが(普通のライブ映像と)違うんです。それでいてストーンズ愛にあふれているカット割り。なぜスコセッシ監督なのか、みたいなところも見てほしい。
結成50周年を迎えた2012年にはツアー「50 & Couning Tour」をスタート。元メンバーのビル・ワイマンやミック・テイラーに加え、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ブルース・スプリングスティーン、ジョン・メイヤー、デイヴ・グロール、レディー・ガガなどが参加して話題になりました。
さらに50周年を飾る50曲入りのアルバムオールタイムベスト『GRRR!〜グレイテスト・ヒッツ1962-2012』をリリース。ここには7年ぶりの新曲も収録されました。当時のメンバーは70歳前後という年齢ながら、全く衰えとは無縁のフレッシュで勢いのある曲で、往年のファンをはじめ、初めてストーンズを聴いた世代のリスナーも魅了しました。
■歴史は書き換えられるべき
ツアーを開催するたびに「これで最後になるかも」とささやかれるストーンズですが、75歳になったキースは、ライブをやることが俺の仕事、バンドのメンバー全員がそう思っている、歴史は書き換えられるべき、どんなエンディングが待っていても、と語っています。
水野:キースの一言一言に重みがある。明るさというかユーモアもスッと入ってきて強い。カッコいいな。
藤田:ストーンズの結成から前半までの波乱万丈ぶりは「大丈夫?」って感じだったけど、まあ、どのバンドもずっと順風満帆ではないですからね。
水野:でも、「不良だ」って言われていたストーンズが、こんなに長くバンドを続けていて、メンバーもそろっている。それがすごいですよね。
藤田:屈託のない4人の笑顔のアーティスト写真がとても印象的ですよね。
4月19日(金)には、ストーンズのベストアルバム『HONK』がリリースされます。また、ストーンズの壮大な歴史を振り返る企画展「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」が、TOC五反田メッセにて5月6日(月)まで開催されています。こちらも、ぜひ足を運んでみてください!
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は現在、TOC五反田メッセで企画展が行われているザ・ローリング・ストーンズを特集しました。
バンド結成からメジャーデビューとその快進撃、そして事件にまで発展したライブや、初代バンドリーダーだったブライアン・ジョーンズの死があった60年代、自主レーベルを設立後、歴史的名盤を量産した70年代、そして、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの険悪な仲によるバンド停滞期から雪解けをした80年代を振り返りました。最終日はその続き、1990年代から現在までの軌跡を辿りました。
1回目:伝説のロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズを襲った「オルタモントの悲劇」とは?【特集】
2回目:ザ・ローリング・ストーンズ、来日公演でチケット完売するも入国拒否に【特集】
3回目:ザ・ローリング・ストーンズの80年代を振り返る 「いいバンドは危ういバランス感覚の上に成り立っている」【特集】
■グラミー賞・ベストロックアルバムを獲得
長年ストップしていた世界ツアーを再開したストーンズは、1990年2月に待望の来日公演を実現。東京ドーム10回連続公演を成功させ、社会現象にもなりました。この復活ライブの模様は、ライブアルバム『Flashpoint』としてリリースされました。
好スタートを切ったストーンズですが、1993年に長年のメンバーとして活躍したベーシストのビル・ワイマンの脱退というショッキングな出来事もありました。その後、ミック、キース、ロン・ウッド、チャーリー・ワッツの4人の正式メンバーに加え、サポートベースにとしてダリル・ジョーンズを迎え活動を続行します。
1994年、バンドは5年ぶりとなるアルバム『Voodoo Lounge』を制作。小さい頃からストーンズのファンだった名プロデューサーのドン・ウォズがプロデュースを担当しました。この作品は60年代後半のサイケポップや70年代前半のストーンズらしさを彷彿とさせる、バンドのキャリアを生かした作品となり、「グラミー賞」でベストロックアルバムを獲得しました。
■マーティン・スコセッシ監督が手掛けた映画
1990年から2000年代は、ストーンズにとって活動の幅を広げる時期でした。南アフリカ、チェコ、ハンガリー、インド、中国など、さまざまな都市でライブを開催。2006年にはアメリカンフットボールの祭典「第40回スーパーボール」のハーフタイムショーへの出演や、ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナ海岸で世界最大級のフリーコンサートを実現しました。このコンサートには150万人が集まったそうです。
リリースは、全盛期のようなペースではなくなりましたが、2005年には8年ぶりのアルバム『A Bigger Bang』をリリース。さらに、2008年にはマーティン・スコセッシ監督が手掛けた映画『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』が公開。ニューヨーク「ビーコン・シアター」でおこなわれたライブを撮ったドキュメンタリーです。ライブの舞台裏まで映しだし、当時40年以上のキャリアを誇るストーンズの姿が、リアルに垣間見られる映画となり、ヒットを記録しました。
藤田:映画監督がストーンズを撮ったから、カメラワークとかが(普通のライブ映像と)違うんです。それでいてストーンズ愛にあふれているカット割り。なぜスコセッシ監督なのか、みたいなところも見てほしい。
結成50周年を迎えた2012年にはツアー「50 & Couning Tour」をスタート。元メンバーのビル・ワイマンやミック・テイラーに加え、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ブルース・スプリングスティーン、ジョン・メイヤー、デイヴ・グロール、レディー・ガガなどが参加して話題になりました。
さらに50周年を飾る50曲入りのアルバムオールタイムベスト『GRRR!〜グレイテスト・ヒッツ1962-2012』をリリース。ここには7年ぶりの新曲も収録されました。当時のメンバーは70歳前後という年齢ながら、全く衰えとは無縁のフレッシュで勢いのある曲で、往年のファンをはじめ、初めてストーンズを聴いた世代のリスナーも魅了しました。
■歴史は書き換えられるべき
ツアーを開催するたびに「これで最後になるかも」とささやかれるストーンズですが、75歳になったキースは、ライブをやることが俺の仕事、バンドのメンバー全員がそう思っている、歴史は書き換えられるべき、どんなエンディングが待っていても、と語っています。
水野:キースの一言一言に重みがある。明るさというかユーモアもスッと入ってきて強い。カッコいいな。
藤田:ストーンズの結成から前半までの波乱万丈ぶりは「大丈夫?」って感じだったけど、まあ、どのバンドもずっと順風満帆ではないですからね。
水野:でも、「不良だ」って言われていたストーンズが、こんなに長くバンドを続けていて、メンバーもそろっている。それがすごいですよね。
藤田:屈託のない4人の笑顔のアーティスト写真がとても印象的ですよね。
4月19日(金)には、ストーンズのベストアルバム『HONK』がリリースされます。また、ストーンズの壮大な歴史を振り返る企画展「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」が、TOC五反田メッセにて5月6日(月)まで開催されています。こちらも、ぜひ足を運んでみてください!
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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