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レミオロメン『3月9日』、実は卒業ソングじゃなかった! 藤巻亮太が明かす誕生秘話

レミオロメン『3月9日』、実は卒業ソングじゃなかった! 藤巻亮太が明かす誕生秘話

J-WAVEで放送中の番組『SEIKO SOUND STORAGE』。当番組は、ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語ります。3月は藤巻亮太さんが登場。3月8日(金)のオンエアでは、レミオロメンの名曲『3月9日』誕生秘話を語りました。

【1回目】藤巻亮太、QUEENを初めて聴いたときの衝撃を語る「いつか“ラプソディ”を作ってみたい」
【2回目】レミオロメン『3月9日』、実は卒業ソングじゃなかった! 藤巻亮太が明かす誕生秘話
【3回目】藤巻亮太「ズタボロに疲れていた」 登山家・野口健との出会いで変わった価値観
【4回目】藤巻亮太、「レミオロメン」という縄で自分を縛りつけていた…変化のきっかけは? 

■『3月9日』は、幼馴染への結婚祝いだった

卒業ソングの定番にもなっている『3月9日』。もともとは、学生時代のレミオロメンが、結婚する幼馴染へのプレゼントとして書き上げた曲です。

藤巻:家も近所で、同級生で、そいつも藤巻っていうんです。レミオロメンの3人にとっても友だちで、彼がたぶん、友だちのなかでは最初に結婚したんですよね。21歳だったかな。レミオロメンも結成していたので、友だちとして何かプレゼントしたいけれど、学生だしお金もそんなにないし、「曲をプレゼントするのがいいのかな」と思って。でも押し付けになると危ないので、その曲を作ろうと思ったときに、その友だちに訊くと「3月9日に結婚するんだよね。“サンキューの日”なんだよ。ありがとうの日ってよくない?」って言うんです。「そうか、ありがとうの日で、3月9日に結婚するんだ」っていうのが、ずっと心に残っていました。近所なので、親同士も仲がよくて、プレゼントに曲を作ることを話したら、母親が「結婚式は縁起の悪い言葉を絶対に使っちゃいけない。縁起のいい言葉を使いなさい」と言われた記憶があって、「わかったよ」って言って作ったのが『3月9日』なんです。ふたりのために作った曲なんですよ。


■ドラマをきっかけに卒業式で歌われる曲に!

結婚の門出を祝った『3月9日』は、その後、意外な形で世に出ることになります。

藤巻:僕の幼馴染とその奥さんの門出を祝う曲だったんですけど、『粉雪』を挿入歌で使っていただいだ『1リットルの涙』というドラマが大ヒットしたんです。もともと使ってもらう予定はなかったんですけど、主人公の沢尻エリカさんが病気の設定で、学校を辞めないといけないタイミングで、生徒みんなで歌を贈ってあげるシーンで、プロデューサーさんが「その曲を『3月9日』にしたい」と言ってくれたんですよ。合唱の場面で『3月9日』を使ってもらって、すごい名シーンなんですけど、そこからだと思うんです。学校で合唱コンクールの曲として歌われるようになったのは。3月9日って卒業式のちょうど真っ只中。それで、学校で卒業シーズンに歌ってくださるようになりました。結婚がテーマなんですけど、「結婚」という言葉を使ってなくて、ふたりの門出を祝う曲だったので、結婚にも通ずるし、卒業式を迎えるみなさんにも通ずるんだろうなと思います。自分の手を離れすぎていてわからないですけどね。すごいなと思います。

【3回目】藤巻亮太「ズタボロに疲れていた」 登山家・野口健との出会いで変わった価値観

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